大木亜希子の作品一覧
「大木亜希子」の「アイドル、やめました。」「シナプス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「大木亜希子」の「アイドル、やめました。」「シナプス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
少女・女性マンガ
小説・文芸
少女・女性マンガ
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
全盛期のAKBのドキュメンタリーは「10年後彼女たちはどんな夢を見ているのだろう」といったタイトルだったように思う。
これは、ある種のその答えのような一冊。
AKBファミリーでもやや異色だったSDNに所属していた筆者の取材による、AKB姉妹グループに所属していた元アイドルたちの「その後」の物語。
クリエイターとしてもいまも(ステージこそ違えど)表舞台に立つ佐藤すみれさんから始まり、選抜に選ばれないまま裏方になった三ツ井裕美さん、スタッフ仲間の篠田麻里子さんが瞬く間にスターに駆け上がっていく中でAKBのメンバーになることを諦めた小栗絵里加さんで終わるところがなんとも印象的。
「なあんだみんな結局新しい道で輝いていて、元アイドルの看板を堂々と出してる人ばっかりじゃん」という印象は残るだろう。
それはもっともなことで、一般職についたのちにSNSなどを一切やらずに静かに暮らしている人たちはそもそも取材を断っているのだろうと思う。(中にはアダルト作品で再デビューされて引退された方も複数いますが、勿論こうした場に出られるわけがないので)
心と身体を壊すほどの過酷なアイドル稼業の裏側になんだか苦しくなったり、皆が一様に語る「セルフプロデュース能力ありきの世界なので、ルックスが良いことや技術力が高いことが人気に繋がるとは限らない」という言葉が印象的。
10代20代の女の子たちにそんな苛烈な競争社会に身を置かせることの是非を思うと苦しくもなるも、「あの経験がなければ今の自分はない、後悔してはいない」と語る彼女たちは、磨き抜かれてダイヤモンドになり、アイドルとは異なるステージで輝けるようになったことが窺い知れる。
ピラミッドの頂点に立つことは出来なくとも、自分の強みや好きなことを見つけ、「推してくれる」人たちに励まされることで新しい夢を見つけた人、アイドルとして完全燃焼して次の夢に・現実に向き合った人など、立場は様々。
目指していたものになれなかったことを受け入れたことから次の人生が始まる。
200人の中の一人として紅白に出たけれど画面に映ることは一度もなかった、という大木さんの胸の中に残っていた「元アイドルであることへの未練」という名の呪いが、取材を通して断ち切られたというのがとても印象的。
今作の発表後、小説家としても活動の場を広げた大木さんにとってのターニングポイントになった一冊なのだと思う。
余談ですが、山田麻莉奈さん・梶原岳人さん、ご結婚&第一子おめでとうございます。
時間が経つと当然ながらそういったこともあるんだな。
Posted by ブクログ
人気があったので読んでみたら面白かった。さっそくカプサイシン入りのプランパーを買いたくなり、明日はほうれん草とバゲットを買って、冷蔵庫にあるニンニクを使って料理したくなった!魚も捌きたくなる本。きっとこの本の料理担当の人は魚好きに違いない。
読みながら思い出すのはゲイカップル+料理の漫画とそのドラマ(読んでないし、みてないが)。あと周りの人たちを温かく包み込んでくれるゲイバーのママの小説もあったな。ではなぜゲイの世界に我々は救われるのかなと考えると、そこに男女のしがらみなく友情とか家族のような関係が築けるのではという期待があるからではないか。とすると、この分野を支える読者は異性愛者の女性ということになり、なんだかそれが今の結婚制度とかに対する(女性の)世論を代弁しているような気がする。安らぎや支え合う人間関係は欲しいけど、いつまでも変わらない男尊女卑の構造、家事の不平等を押し付けられる構造はごめん被りたい。料理に表れるような趣味とか自分を支えてくれる技があればそれで自立していける。
ではこの物語をゲイの男性はどんな感想を持って読むのかなあととても知りたいが、周りに身近に聞ける知り合いがいないので知り得ないのが残念だ。