作品一覧

  • WEIRD「現代人」の奇妙な心理 上 経済的繁栄、民主制、個人主義の起源
    3.3
    1~2巻3,410円 (税込)
    「現代人は、歴史上存在した社会や、人類進化の途上で存在した社会の人々とは、神経学的にも心理学的にも全く異なっている――」(本文より) 市場経済や法律、科学、民主主義の起源を探ると、それら現代を特徴づける制度や概念が誕生するよりも先に、ヨーロッパの人々に現代的な心理が芽生えていたことがわかる。 従来考えられていたように、社会制度や物質的豊かさが人々の心理を変えてきたのではなく、まず人々の感じ方や考え方が変化し、それによって社会が変わり、歴史がつくられてきた。 そうして生まれたヨーロッパ人の現代的な心理は、その後、文化の伝播や国家間の競争を通じて世界中に広がり、世界のあり方を大きく変えていくことに―― ジャレド・ダイアモンドが『銃・病原菌・鉄』のテーマに組み込まなかった「人々の心理」を、歴史を動かすファクターとして捉えなおすことで新しい世界像を描き出す、知的興奮の書! 16か国で刊行の世界的ベストセラー! :::::::::世界的著名人が絶賛!::::::::: 「社会思想書における最高傑作」 ――マシュー・サイド『多様性の科学』著者 「現代世界の起源を知るうえで必読」 ――ウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史』著者 「世界全体で生活水準を向上させ、大規模かつグローバルな課題に対処する方法を見つけることは、今後ますます重要になってくる。人々の多様性が何に由来するのか、それがこうした問題に立ち向かう上でいかに重要であるかを、わたしたちは認識しなければならない。それらの問いの答えを知りたい方は、ぜひ本書を読んでもらいたい」 ――ダロン・アセモグル『国家はなぜ衰退するのか』『自由の運命』共著者 「学術書としても啓蒙書としても偉大な一冊」 ――マット・リドレー『人類とイノベーション』著者 「すべての人間は共通した心理を持つという定説をくつがえした」 ――リチャード・ランガム『善と悪のパラドックス』著者 「目もくらむような偉業」 ――リチャード・ニスベット『木を見る西洋人 森を見る東洋人』著者 「現在繁栄している国の人々の心理的特徴は人類社会に普遍的なものではなく、(……)中世ヨーロッパのカトリック教会がもたらした制度的変化の結果だ。本書は現代社会の起源に関する議論を大きく変えていくだろう」 ――ポール・シーブライト『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』著者 「ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』よりもはるかに深くて野心的な本」 ――ダニエル・C・デネット『心の進化を解明する』著者 「2020年で最も重要な本のひとつ」 ――キャス・サンスティーン『NUDGE 実践 行動経済学』共著者

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  • 人類が進化する未来 世界の科学者が考えていること
    3.0
    1巻880円 (税込)
    ●遺伝子学・宇宙科学・AI……科学は人類を何処へと誘うか? ●最新科学の研究がもたらす「新たな人類の進化」とは? ●8名の科学の権威が語る、ポスト・ヒューマン世界の展望! ピンポイントでゲノム情報を改変する「クリスパー・キャス9」でノーベル化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナ氏や、「人生200年時代」の到来をうたうデビッド・A・シンクレア氏など、一昔前ならSFの世界だったような事象が、いま現実の世界で実現されようとしている。しかし、科学の発展がもたらす「人類の新たな進化」には、大きな思想的・哲学的問題が立ちはだかる。古来より不変の自然の理を超え、人為的に達成される進化を、人類はどのように認識すべきか。そもそも、ヒトが現代の「知性のあるヒト」になったのは必然か、偶然か――。世界の科学者8名が語る、これからの進化論と、ポスト・ヒューマン世界の展望。
  • 文化がヒトを進化させた 人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉
    4.1
    :::::::生物学、人類学、心理学、社会学の世界的権威が絶賛::::::: ヘンリックは進化の考え方に革命を起こした ジョナサン・ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか』著者 ヒトの進化と行動に関する主要な問題に、斬新かつ価値ある視座を提示する アレックス・メスーディ『文化進化論』著者 生物学、人類学、経済学、心理学のはざまから、人類社会の繁栄を説明する新しいアプローチが登場した。……このパラダイムを俯瞰する出色の書 ジェイムズ・ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか』著者 ヒトの集団脳はいかに誕生し進化したか? この問いに答える緻密な理論を物語を紡ぐように語る マット・リドレー『進化は万能である』『繁栄』著者 革命が起きつつある社会科学で、ヘンリックは最前線を走る ダロン・アセモグル『国家はなぜ衰退するのか』著者 ヒトを謎多き動物にした、遺伝子と文化の進化プロセスをめぐる魅力的な書 マイケル・トマセロ『ヒトはなぜ協力するのか』著者 人類の起源に関心のある人には必読の書 ロバート・ボイド『ヒトはどのように進化してきたか』著者 文化は長い年月をかけて人間をつくり変える進化的装置だ ピーター・リチャーソン カリフォルニア大学デーヴィス校教授

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ユーザーレビュー

  • 文化がヒトを進化させた 人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉

    Posted by ブクログ

    面白かった!ヒトをヒトたらしめているのは文化であるということがよく分かった。ヒトはチンパンジーと比べて特別賢いわけでも生物として優れているわけでもない。すべては文化の蓄積のおかげなんだ。ヒトは文化と切り離されたら生きていけないが、それは現代人が退化したわけではなく、狩猟採集時代においても同じこと。樹上から降りて大きな集団を作り、集団内で文化を蓄積し、文化の進化とともにヒトの遺伝子も進化してきた。
    また、一見不合理に思われるようなヒトの心理特性についても文化進化の面から考えると納得いくことも多かった。こうしたヒトの生得的心理に逆らうような規範が社会に根付くのは難しいだろうこともよく分かった。それ

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    2025年10月03日
  • 文化がヒトを進化させた 人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉

    Posted by ブクログ

    ヒトが向社会的な動物として進化したのは,文化習得に秀でた個人が自然選択において有利になったからであるという主張を膨大なエビデンスをもとに展開していく。
    人類に文化的学習の淘汰圧がはたらき,文化進化がヒトの遺伝的進化の最大の駆動力となったのは200万年前と著者は主張する。
    "文化的な進化は、遺伝的な進化ではなくとも、生物学的な進化の一種なのである。"

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    2020年01月13日
  • WEIRD「現代人」の奇妙な心理 下 経済的繁栄、民主制、個人主義の起源

    Posted by ブクログ

    下巻は特にオスによるメスの獲得、つまり「子孫を残す」という行動原理から人類の成り立ちが紐解かれていく。日本では一夫一婦制が当たり前だが、歴史的に見てもそれが必ずしも正しいとは言い切れない。しかし、長い時間をかけて、そのような秩序が形成されていったのだ。そこには宗教的な理由や男女それぞれの合理的な思惑も反映されていった。

    結果として種が続いているという事を考えれば、狡猾な戦略がそこにはあるのだ。女性は、優れたハンターを独占できる方が、食に満たされ、自らの子孫を残す確実性が高まる。しかし、一夫一婦制だと「優秀なハンター」は別の誰かに独占されてしまい、「狩りの下手糞な夫」とつがいになる可能性もある

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    2025年08月29日
  • WEIRD「現代人」の奇妙な心理 上 経済的繁栄、民主制、個人主義の起源

    Posted by ブクログ

    「WEIRD」とは、西洋の(Westem)、教育水準の高い (Educated)、工業化された(Industrialized)、裕福な(Rich)、民主主義の(Democratic) 社会という意味の略語である。世の中の研究論文が、このWEIRDを対象に結論づけられている事が多いが、果たしてその見方は正しいのかというのが本著の問題提起だ。

    家族形態や識字率、宗教観や人生観、経済観念においても、一様にWEIRDが世界代表と言えるわけではない。偏った標本のはずだ。我々の常識とは、本当に常識と言えるのか。

    上巻は、そうした偏りを招いたであろう証拠を探っていく。特に決定的に感じるのは宗教だ。プロテ

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    2025年08月26日
  • 文化がヒトを進化させた 人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉

    Posted by ブクログ

    厳しい環境に適応するために遺伝子が変化してきたというこれまでの典型的な進化論的アプローチとは異なり、生き残るために文化が形成され、それに適応してきた結果、ヒトが遺伝的にも進化してきたという新たな進化論を、様々な事例を挙げながら解説している本書。正直「卵が先か、ニワトリが先か」のような話かと思っていたが、読むと非常に説得力があり、大変興味深かった。

    人類が地球上でもっとも繁栄してきたのは、単に知能が高いからではない。他の動物との決定的な違いは「文化」があること。環境に適応していく中で文化(毒抜きや調理法、狩猟方法、道具の作り方、タブー、儀式、風習、ルールなど)が生じ、それに基づいて社会が形成さ

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    2024年01月11日

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