作品一覧
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-日本の知の礎を築いたのは、飽くなき探求心を持ちつづけた学者たちだった。土居健郎は言う、「まず「わかる」とはどういうことかということをわかる必要があるでしょう」。禅の本質を説く鈴木大拙、インド思想史に人類史的な普遍性を見た中村元、心理療法の目的を自身の物語の発見に見いだした河合隼雄、人間と自然の関係の変化が歴史学に課題をもたらしたと指摘する網野善彦……。日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「学究の極み」篇では、日本の知の礎を築いた学者たちが生涯をかけて追究した研究テーマ、その集大成を披露した講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・若松英輔
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレよくある新書に出てくる
あ、これダメだ、難しそう!!という本。
タイトルだけでそう思ってしまいました。
でも、読みやすくて、いろいろな知らない歴史を
たくさん紹介してくれたことに驚き。
こういう本を読めたことにただただ感謝です。
どうして男尊女卑が生まれてしまったのか、
そして日本の芸術に関して…
人は必然的に知や自分らの立場を
求める生き物だということを知りました。
そして、封建社会という不条理が
自由を求める人を苦しめ、
志半ばで死刑という形で
残酷にその命を散らさねばならなかったことを
忘れてはいけませんね。
歴史はいらないものじゃないですね。
どうすればいい?
ということを考え -
Posted by ブクログ
本書に掲載された最終講義について一言ずつ。
桑原武夫…仏文学者以上に隲蔵さんの子息、というイメージが強い。垣根を越えた研究という事では共同研究も論語の著作も同じなのかも知れない。
貝塚茂樹…大学者一族の一角、湯川秀樹は弟。東洋史学者の模範的な最終講義だと思う。
清水幾太郎…60年安保前後で言論が大きく変わった、という印象の人だが、コントに興味を持つ面白い講義だった。
遠山啓…存じ上げない方だったが、数学論がほんのちょっと分かった気がした。
芦原義信…ゲシュタルト心理学から都市空間を観るのは面白い。
家永三郎…教科書検定裁判の人、として子供の頃から名前は知っていた。大人になってから読 -
Posted by ブクログ
日本は朝鮮半島に進出して、弁辰の地を領有し、韓民族による政治統一を抑え、任那に官家を置いてこれを統治し、さらに民族国家を形成している新羅・百済両国をも服属させたのである。
p.22
これほんまに?
『万葉集』の和歌はたしかに伝統芸術であるが、不定型の耳できく歌謡を、五七調定型の目で読む長歌・短歌の形にまですすめたのは、五言または七言の定型をもつ漢詩の影響なくして考えられたであろうか。
p.74
五言七言と五七五のあいだに何か関係はあるかと思ったことはあったけど、ルソーやったかの著作にもあるように、言葉は音楽と関係が深いだろうし、そうなると何らかの旋律や調子がウタにはもとからあったのだろうと思