作品一覧

  • 意味の世界 [改版] 現代言語学から視る

    意味の世界 [改版] 現代言語学から視る

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,760円 (税込)
    ことばの意味はなぜ変わっていくのか? 私たちは毎日、膨大な量のことばと記号、そしてそれらが表す意味に囲まれて暮らしている。本書は、現代言語学の中心分野である「意味論」の立場から日常生活における言語体験を分析し、ことばの意味が固定したものではなく、時代や文化、状況の違いによって様々に変転することを明らかにする。さらに文化や思考様式と、言語の意味構造がどのように連関しているのかを、豊富な事例を挙げながら解説する。意味論の新しい世界を切り開いて長く読まれた記念碑的著作を復刊する。 【内容(仮)】 序章 二つの挿話:「青木屋」と「ブルー・ツリー」、「借りる」と「貸す」 第一章 言葉ともの 第二章 意味の類似性 第三章 意味の曖昧さ 第四章 言葉の意味する部分と意味しない部分 第五章 意味の変化 第六章 文法と意味 第七章 センスとナンセンス 第八章 言語と文化・思考
  • 入門 記号論 ――自然と文化を読み解く

    入門 記号論 ――自然と文化を読み解く

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻1,397円 (税込)
    出色の講義・全15講 世界のすべては〈記号〉である 自然(自然科学)も文化(人文科学)も、記号論をつかえば、あらゆる事象を横断的に捉えることができるようになる。いちから深く学べる入門書。 === 記号論とは、私たちの身の回りの事象を横断的に捉えようとする分析手法である。対立する概念のように扱われがちな〈自然科学=自然〉も〈人文科学=文化〉も、この手法によって統一的に読み解くことができる。本書は、その分析の基本を網羅した明快な入門書である。記号の根幹にある「ことば/意味」から発して、ことば以外で「ことばらしいもの」としてのイメージ・絵画、衣食住・広告宣伝、動植物の「ことば」、生命体の遺伝情報に至るまで、記号論を用いた読解を豊富な事例をつかって見ていく。全15講でわかりやすく手ほどきする一冊。 ===
  • ふしぎなことば ことばのふしぎ ──ことばってナァニ?

    ふしぎなことば ことばのふしぎ ──ことばってナァニ?

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻1,177円 (税込)
    子どもや詩人のハッとさせられることば遣いからひもとく「ことば」のふしぎ。ふだんは内容ばかりが気になるけれど、ふとしたきっかけでふしぎな姿を現してくる。
  • 記号論への招待

    記号論への招待

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻1,056円 (税込)
    いま広範な学問・芸術領域から熱い視線を浴びている「記号論」。それは言語や文化の理解にどのような変革を迫っているのか――。ことわざや広告、ナンセンス詩など身近な日本語の表現を引きながらコミュニケーションのしくみに新しい光をあて、記号論の基本的な考え方を述べる。分かりやすくしかも知的興奮に満ちた、万人のための入門書。

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ユーザーレビュー

  • 記号論への招待

    記号論への招待

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    924

    池上嘉彦
    1934年京都生まれ。東京大学文学部人文科学研究科(英語英文学専攻)修了。フルブライト留学生として、イエール大学で言語学博士号取得。フンボルト財団研究員としてハンブルク大学、Longman Research Scholarとしてロンドン大学で研究。現在、昭和女子大学大学院文学研究科教授、東京大学名誉教授。ミュンヘン、インディアナ、ロンドン、チュービンゲンの各大学、北京日本学研究センターなどで教授経験。Longman英英辞典、英和辞典の編集に校閲者として参与。著書に『意味論』『「する」と「なる」の言語学』(大修館書店)、『記号論への招待』(岩波書店)など。


    しかし、いずれにせよ、一つの言語を習得して身につけるということは、その言語圏の文化の価値体系を身につけ、何をどのように捉えるかに関して一つの枠組みを与えられるということである。(その意味で、一つの言語を習得するということは一つの「イデオロギー」を身につけることなのである。)そこで身につけられる価値体系やものの捉え方の枠組みは、決してそこから抜け出せないといった性格のものではない。しかし、われわれがとりわけ日常的なレベルでそれらを「自然」なものとして受け入れている限りにおいて、自らの身につけている言語によって、ある一つの方向づけをされているのではないか。しかも、われわれ自身はそれに必ずしも気づいていないのではないか。もしそうだとすると、この点における言語の働きは、人間という存在にとって「無意識」の働きにもある程度類比できるのではないか。いや、むしろ、「無意識」の方がいろいろな意味でその働きを言語に負っているのではないか。こういった反省にまで進んでいくことになるのである。

    「中世の西欧を含め、過去の多くの文明においては、音楽は神の啓示の ことば として崇められた。」(オーラヴ「音楽の記号論へ向けて」一九八一)

    「建築は何らかの意味の生産に関わる働きを持っていることから、言語のようなものとして捉えられ、 建築言語 の概念が用いられる。ここでは、多様な記号現象を生み出す建築を、記号体系として把握し、それを 建築言語 と呼ぶ。」(門内輝行「建築における表現行為」一九八二)

    読み取られる意味は、別に未来に関係することに限られない。一人の女性の着ている明るい色のドレスに、その女性のはなやいだ気持を読みとったりするのもそうであるし、脱ぎすてられた一足の履物からも、起こったことについていろいろと思いをめぐらすことができる。もちろん、鳥のさえずりに昨晩の自分の成功に対する讃歌を聞きとることもできようし、また捨てられた一枚の下駄に自らの将来を読みとることも可能である。このような場合にはすべて、当事者である人間の判断に基づいて、何かが何かを意味するということ――つまり、「記号現象」――が生じているわけである。

     「迷信」と呼ばれるものも、すぐ分かる通り、ことわざと似た「コード」的な性格を持っている。「四つ葉のクローバーを見つけると幸福になる」とか、「ごはんを食べてすぐ寝ころがると牛になる」、「三人並んで写真を撮ると真ん中の人が死ぬ」などといったたぐいのものである。

     「桃色」は、本来は桃の花のような色合いを「表示義」とした語であるが、そのような色合いを踏まえて性的な連想が「共示義」として生じ、その意味での使用が多くなったために「表示義」で用いても「共示義」の連想が伴うという状況になっている。本来の「表示義」の地位が「共示義」によって脅かされているわけである。外来語の「ピンク」も同じような経過をたどっている。

    写真や絵画の場合は、言語に見られたような「線条性」ということは妥当しなくなり、テクストとしての写真なり絵画が全体として一挙に提示されるという形をとる。しかし、実際には、見る人間の視線は写真なり絵画のいくつかの部分をつぎつぎに走査していくわけであり、その際も、例えば人間と木が写っている場合はまず人間の方に視線が向けられるとか、いろいろな色合いがある場合は例えば赤がまず注視されやすいとか、ある程度の傾向があることも知られている。しかし、写真や絵画の場合は、こういった部分の走査のあとで必ず(物理的に可能な大きさである限り)全体として見てみるということが欠かされることはないであろう。このように全体として提示するという写真や絵画に見られる性質は「現示性」と呼ばれ、言語に見られるような「線条性」と対比されることがある。

    例えば〈黒猫〉に対して迷信的な畏敬の念が抱かれる文化圏があれば、そこでは〈黒猫〉にだけ適用されるようなことばが多くあっても不思議ではない。  しかし、これはあくまで特別な価値づけによって支えられて初めて成り立つことである。例えば〈黒猫〉ばかりでなく、〈白猫〉、〈虎猫〉、〈三毛猫〉等々について、同じ仕草がすべてそれぞれ別のことばで表わされるなどということは、普通の状況では人間の言語がとりそうもないコード化の方向である。

     「機能」を記号内容と見なすということによって、多くの文化的対象を「記号」として扱うことが可能になる。例えば「建築」が記号論の対象として取りあげられる時は、多くはそのような視点からである。「柱」は屋根や上の床を支えるという「機能」を記号内容とする記号であり、「ドア」は異なる建築内空間(部屋)どうし、または建築内空間と外空間の間の通行を許すという「機能」を記号内容として持つ記号である。まったく異質な文化圏の建築物に接すれば、われわれはそのような建築を構成する対象の「意味」を改めて認識させられる機会を持つであろう。

    0
    2024年01月31日
  • 記号論への招待

    記号論への招待

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    記号論はあらゆる学問の基本なので教養として知っておくべき.コミュニケーションやデザインとも関わりが深い.

    0
    2021年07月16日
  • 記号論への招待

    記号論への招待

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    Ⅰ ことば再発見ーー言語から記号ヘーー
    Ⅱ 伝えるコミュニケーションと読みとるコミュニケーションーー伝達をめぐってーー
    Ⅲ 創る意味と創られる意味ーー意味作用をめぐってーー
     1 記号と意味作用
     2 分節と意味作用
     3 記号と統辞
     4 「テクスト」と〈話す主体〉
    Ⅳ 記号論の拡がりーー文化の解読のためにーー
     1 記号の「美的機能」から芸術記号論・詩学へ
     2 文化記号論へ向けて

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    2014年04月30日
  • 記号論への招待

    記号論への招待

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本も論文を書き始めた頃に読んで参考にした本です。詩の言葉をどのように考えたらよいか、その基本原則を教えてくれます。

    内容(「BOOK」データベースより)
    いま広範な学問・芸術領域から熱い視線を浴びている「記号論」。それは言語や文化の理解にどのような変革を迫っているのか―。ことわざや広告、ナンセンス詩など身近な日本語の表現を引きながらコミュニケーションのしくみに新しい光をあて、記号論の基本的な考え方を述べる。分かりやすくしかも知的興奮に満ちた、万人のための入門書。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    池上 嘉彦
    1934年京都市に生まれる。1961年東京大学大学院博士課程修了。専攻は言語学、英語学。現在、東京大学名誉教授、昭和女子大学教授

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    2011年09月07日
  • 入門 記号論 ――自然と文化を読み解く

    Posted by ブクログ

    言語・芸術・行動・生物など、さまざまな分野を「記号」という観点から眺めることで「記号論ってこんな分野なんだ〜」というのがなんとなくわかる。

    1冊目としてかなり読みやすく、おすすめできる。内容は実に幅広いので、次は特定の項目だけに絞った本を読んでみたい。

    0
    2026年05月16日

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