木ノ戸昌幸の作品一覧
「木ノ戸昌幸」の「まともがゆれる ――常識をやめる「スウィング」の実験」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「木ノ戸昌幸」の「まともがゆれる ――常識をやめる「スウィング」の実験」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ面白かった。スウィングという障害のある人が働くNPO法人理事長の方の日々の実践と気づきを書いた本なのだけど、インタレスティングの方の考えさせられる面白さだけでなく、普通に笑っちゃう。
障害者の方が森昌子の「せんせい」を歌っていて、ラストの「せんせい せんせい♪ せんせい せんせい♪ せんせい せんせい♪」に「…早よ終われ!!」と思うのとか、障害者の方が大きな半紙に筆でしたためた「親の年金をつかってキャバクラ」とか、不謹慎なんだけど面白い。そして作者の方がそれをしっかり面白がっているのが素敵だと思った。障害者を笑うことをタブーにする方が不自然だし、上から目線のコミュニケーションだ。
かと言って職員の方々は障害を持つ方の全てを肯定するのではなく、笑うのは「ほんの束の間以上はムリ」と普通にイライラしたりもしている。そこもリアルで、障害者の方に正面から向き合っていて、とても良い。援助する側の感情にも嘘がないのは、理想的だと思う。
人と人が共生していくって、心を殺した思いやりよりも、人を尊重しながら放つユーモアの方が大事なんじゃないかなんて考えた。わたしの文章だけではいろいろ誤解があるかもしれないので、気になった方はぜひ読んでみてほしい。
章の間には障害者の方の詩も掲載されていて、それもとにかく率直に本当のことだけ書かれているようで面白いし、なんだか心に残るいい詩。例えば「なにか、おもって、かこうとしたがわすれてしまった」という「ひらめき」という詩とか、「もっとひろいたいゴミがあるので 行けてない所も まだあるので とても むねがいたい」と言っていたかと思ったら、「また新しいエロDVDがあったらいいな〜」と言い出し、「もっと町がきれいなるように 自分たちの心がきれいになるように がんばっていく」と結ばれる「ゴミコロリ」という詩とか。