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Posted by ブクログ 2022年08月15日
まともがゆれる ―常識をやめる「スウィング」の実験。木ノ戸昌幸先生の著書。まともや常識なんて独りよがりで傲慢で自分勝手なただの思い込み。独りよがりで傲慢で自分勝手なただの思い込みにしかすぎないのならまともや常識なんて何の価値もない。まともは捨てる。常識も捨てる。独りよがりで傲慢で自分勝手なただの思い...続きを読む込みも全部捨てる。非常識を受け止める。できないことを受け止める。それが常識で常識人への第一歩になる。
Posted by ブクログ 2021年08月15日
今まで、「(周囲の人と同じように)できない」ということで自分自身が苦しみ、周囲からは「(自分たちと同じように)できない」ということで、その「できない」ことを指摘され続けてきた。その期間があまりにも長かったせいか、何をするにも自信がなく、「これならできる」と思ってやり始めたことも、うまく自分から発信...続きを読むできず、結局失敗に終わってしまう。自分自身が少しずつ縮んでいくのが手に取るようにわかった。そんな中、オンラインで著者・木ノ戸昌幸氏の話を聴き、この本を手にしたのだった。
この本を読んで、これまで自分の中にあったモヤモヤとしたものの正体が、「できない」ということによる悲しさや悔しさや虚しさや怒りといった感情が混じり合ったものであったことに気づいた。気づいたからどうこうというわけではないが、マイナスの感情ばかりだとはいえ、モヤモヤの正体がわかったことで私はホッとした。
で、そのマイナスの感情から始めても何かができそうな気分になった。
そんな気にさせてくれるのがこの本の魅力だと思う。
Posted by ブクログ 2019年08月16日
「折々のことば」で、この本に寄稿している稲垣えみ子さんの「そう『健常』が『障害』になっているのだ!」との言葉がきっかけで、この本を読んだ。
失敗したっていい、弱くていい、できなくてもいい、ダメだっていい。だって、人間なんだから。
違うものは違う。それでいい。そこで自分が何を感じたのか、何を思った...続きを読むのか、他者との違いを感じ、認めたらいい。
でも、「健常」にしがみついていると、「できなければいけない」その呪縛にとらわれていると、それがなかなかできない。
私たちが考える「まとも」が揺れていくと、もっと生きやすくなるのかな、もっと笑えるのかな。そんなことを思った。
Posted by ブクログ 2019年08月07日
障害者施設スウィング。
ここには、世の〝まとも〟が通用しない。
おかしな〝まとも〟が大腕をふって歩く世の中。
スウィングの皆さんは、それをふわりとこえていく。
こんなに明るく、こんなに面白く、こんなに心が震えて、こんなに考えさせられる本は、他に無い。
すごくすごく、いい本。
Posted by ブクログ 2019年05月18日
「まとも」であることに神経をすり減らし、「できない」ことに落ち込み、悩み、もがき苦しむ社会のストーリーを多くの人がそれが使命であるかのごとく受け入れているのでは、、と思った。ここ「スウィング」では、「できない」ことにこだわらないだけで不思議と「できる」ことがどんどん増えて行く。会話が生まれ、笑いが生...続きを読むまれ、詩が、絵が、生まれる。これって人生のすべてではないですか?という解説までとても力強くかっこいい。「まとも」という得体の知れない束縛を、どんどん揺らがしていきましょう。この「揺らぎ」が人生を豊かにするものだと思います。
Posted by ブクログ 2023年12月09日
「はじめに」を読んだだけで、力が抜ける、肩の力が抜けるというのか、そんなに普通にしてても力入ってるのかと改めて気づくくらい、ホッとした。身体がゆるんだ。
そしてページをめくると「しんねん」という詩。ホントに「なりたいたいよ」だよと思った。それ以外の詩も全部好き。寄稿されてる稲垣えみ子さんも言っておら...続きを読むれるが、こんな詩書けない。
絵もみんな好き。氷川きよしのコラージュ最高!
世の中の疲れた人みんな読んでほしい。どれだけ自分がガチガチになっているか。自分で自分を縛っているか。そのことに普段なかなか気づけない。
当たり前と思ってること、全部ひっくり返して一つずつ考え直したい。
Posted by ブクログ 2023年08月24日
失敗しても、ダメな事があっても全然ok!何がスタンダードなのか?人間はどんな人でも必ず弱さを持っている。できないことも、弱い所あって私の個性。
曖昧さがあることが人間臭いんだろうな!
Posted by ブクログ 2023年02月21日
「できない」ことをダメとしない価値観、大事だなぁと思った。「できる」ことはいいし、「できない」こともいい。
こうあるべきという社会の要請でなく、ありたいようにある。それができる生き方は素晴らしい。
障害のある方を通じて学ぶことは多いと痛感した。
Posted by ブクログ 2022年08月07日
息苦しい浮世を
自分と違った角度で眺めさせてくれる。
変なおっさんの本でした。
おもしろい活動あれこれ。詩が掲載
されていて、どれも笑っちゃった。
楽しい本でした。
Posted by ブクログ 2020年08月20日
武田砂鉄さんの「わかりやすさの罪」
で紹介されていた一冊
世の中の「常識」って
あらためて
なになのだろう
と 深く、面白く
かんがえさせてもらうます
「こうすべき」
「こうあるべき」
「ねばならない」
に対して
「?」と
思うことが多い方、
一度でも思った方、
ぜひぜひ
おすすめです。
Posted by ブクログ 2019年06月29日
身体障害以外の人達?を就労するNPOを運営する筆者のエッセイと言うか活動の日々を綴ったもの。自身が世間の「普通・こうあるべき」に縛られて(自身で縛って)苦しんだ経験、普通ってなに?を問い、普通の枠では生きづらい人達の支援をして行きたいと。共感出来る部分が多くて驚いた。
Posted by ブクログ 2019年07月28日
「べき」や「ねば」といった既存の仕事観・芸術観に疑問符を投げかけながら様々な創造的実践を繰り広げている障害福祉NPO法人スウィングの実践を紹介する。稲垣えみ子の寄稿、利用者たちの“自由すぎる詩”も収録。
朝のミーティングの話などなるほどなと思った。
Posted by ブクログ 2019年04月10日
障害が問題なんじゃなくて、障害があることをタブー視することが問題なんだよね。稲垣えみ子さんはあとがきでこう書いていらっしゃる。
「力を抜くことこそがクリエイティブの肝とわかっちゃいるので。わかっちゃいるんだが「健常者」である私は考えすぎて力を抜けないのである。そう「健常」が「障害」になっているのだ...続きを読む!
いやいや、そういうところはあると思う。現在、職場でわたし自身、障害のある方と触れ合っていて、学んだり気づかされたりすることは多い(だから、施設の側の少しでも「まとも」に近づけようとする「支援」には、それは違うんじゃないかという気持ちを抱く)。
Posted by ブクログ 2019年03月12日
生きづらさを抱えている人に、お勧めの一冊。
「まとも」とは、簡単にいえば「常識」のこと。
常識を持っていることは、必ずしも悪いことではないし、持っていることで人間関係が保てることもある。
ただ、「常識」の中にも、「こうでなければならない」「こうしなければならない」という強制力が強くなりすぎて、「常...続きを読む識」に縛られることで、窮屈になってしまうものがある。
「常識」の範囲や強さは、常に一定に保たなくてはならないものではなく、
「常識」を持つ人が居心地よいように、柔軟にとらえてみたらいい。
器用ではない人は、この柔軟さをなかなか持てない。
だから、「常識」がゆれるような体験をしていくことが大事。
「まともがゆれる」ことで、たくさんの気づきがある。
そんな示唆を与えてくれる本でした。
Posted by ブクログ 2023年11月13日
最後の、著者自身のお話と、寄稿が、
忘れた頃にもう一回読みたいなと思った。
できる、できない、ってなんだろう?
できないことをなくしていくことは、新入社員の頃は楽しかったけれど
時間とか手段とかの限界や、環境に因るもので、
それがだんだん苦しくなってきたり、望まないものになってきたりしていて
どん...続きを読むどん働くのがおもしろくなくなってきてるなあ、と思うこの頃。
だけど上に上に行かなければ、置いてかれそうで、
もう疲れたよ、って月曜日から呟いてた。
「できないは悪い」が当たり前だった。
できないはただできない、それだけのはずで
良いも悪いもないのに。
Posted by ブクログ 2023年08月03日
『目の見えない白鳥さん〜』からの繋がりで。様々な「枠」をはみ出し、勇気を出して「スウィング」した者だけしか感じられない風。稲垣えみ子さんによる寄稿が素晴らしくて、改めてこの本を自分事として読み直すことができた。
Posted by ブクログ 2023年07月06日
タイトルの通り。常識に縛られすぎて息苦しくなったり面倒になったりもっと自由にのびのびと生きて行ったらもっと楽しくて楽な人生になるだろうとおもった。
乗換案内のボランティアをしたら警官にウロウロされグレーゾーンだみたいなこと言われるのすごく面倒くさいな笑世の中が面白くならないし良くもならない。
Posted by ブクログ 2022年08月07日
福祉作業所のあれこれ。
京都駅にてボランティアで乗換案内をしようとしたら、どこか?の、あるいは、誰か?の、許可がいるのではないかと周りから言われたエピソードが、常識という縛りで窮屈になっている今の社会ありようを端的にあらわしてるように思いました。
Posted by ブクログ 2019年10月13日
京都の障害福祉NPO法人、スウィングの主催者が書いた本。
障害福祉施設であるのだけれども、きちんとしなければ、まともでなければ……という思い込みではなくて、ダメなまま、できないままで生きるということをこれでもかと見せてくる。
障害者(ケアされる人)、職員(ケアする人)という立場ではなく、人同士...続きを読むという考え方に共感する。
この本が面白かった方は「居るのはつらいよ」「べてるの家の「非」援助論」をお勧めしたい。