岩倉しおりの作品一覧
「岩倉しおり」の「夏の匂いがする」「夏の匂いがする」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岩倉しおり」の「夏の匂いがする」「夏の匂いがする」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書は、木爾チレンさんが初期に書いた小説を主に、改稿作品も交えて、5つの作品を集めた本です。暖房の効いた部屋で、夏の匂いを感じながら作品を読み進めましたw
各作品のあとには、木爾さんが作品についての思いを綴っておられます。
「溶けたらしぼんだ」という作品のあとには、わたし(みのり)が言葉にしたかったことが綴られていました。
「改めて読み返すと、当時は本当に感性だけで書いていたなと、そう感じた。でも、そういう衝動のようなものが、小説には必要だし、洗練された文章より、心から湧き出る粗削りな文章のほうが、人の胸を打つ場合がある。」
そのとおりだと思います。
おさめられている5つの
Posted by ブクログ
岩倉さんの写真って、一枚一枚ものすごくキラキラしていて、大切なものがギュッと大事に詰めこまれている感じがして、儚くて尊くて、、、
“できるだけアンテナを巡らせて
たくさんのことを見ようとしているけれど、
きっと私もたくさんのことを見逃している。
小さい頃から何度も来ている海がきれいだったことも、
夜明け前の街が青白いことも、
朝日と夕日の光の色が違うことも、
台風のあとの雲は特別なことも、
雨上がりの夕日は眩しいほどの美しさだということも、
入道雲なんて数分で形が変わってしまうことも、
影は黒いものではなくて、雲にできる影は青いことも、
そもそも光にはいろんな種類と色があることも、
数年前の
Posted by ブクログ
―全ての大人になった人たちへ―
今はもう失われた(かもしれない)
あの日々の 再録のような
もう戻れない だから残したものが
どうか 永遠になるように
春
桜は泣いている
光の中で
微笑むように
青空に包まれて
シャボン玉のように散りながら
弾けたら あなたの記憶の中で
思い出となって 咲く
夏
圧倒的な光を散りばめた中で
水滴が涼しくて スイカが美味しい
蝉の鳴き声が聞こえる
水の中で光が揺れる
髪についた水滴が 地面に染みを作る
団扇 風鈴 花火と金魚
暑さで光が解けて 夕日が崩れ落ちてくる
リンゴ飴とラムネ
汗と、甘さが解けて 星のような美しさを残す
秋
星を象ったような
銀