ミランダ・ジュライの作品一覧
「ミランダ・ジュライ」の「はいつくばって」「いちばんここに似合う人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ミランダ・ジュライ」の「はいつくばって」「いちばんここに似合う人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
センスの良い家出文学。ニューヨークまでの大規模なアメリカ横断旅行に出かけたものの、億劫になり、近隣の街に潜伏してダラダラ過ごす。
またやってみたかった理想のお部屋改造で2万ドルかけてモーテルを買う改造。
クレアのセンスの良さ、リサイクルショップで手に入れたピンクのベットシーツやプロヴァンス様式の部屋の美しい、居心地の良い部屋の描写でくつろぎの気持ちになった。ダラダラいつもと違う場所で過ごす時間の素晴らしさを知ってる
ディービー15歳も年下の何となく好みの男、アホっぽくて無知でアーティストの主人公には釣り合うわない(お互い、どちらが優位とかではない)中、初めての散歩やくだらないことを話し合って過ごす時間は10代の学生の恋愛みたいだ。ただ、真剣になれない相手だからこそ。冷静を装って歩きながらも近くて腕が触れ合っていたことの記憶や、スムージー=モーテルの裏というローカル。バーで友達に合流されてがっかりしたこと、部屋に招き入れて綱渡りのような探り合い、彼にとっては退屈な街に現れた憧れの人で、恥を晒さないでほしいと、彼のダンスを見るのが怖いと感じたこと、日曜の息子との約束時間とフラッシュバック、感情の描き方が鮮やかで、自分の中にある古い記憶も呼び起こす。
田舎すぎる、母親からの干渉。
気持ちが切り替えられなくてネットストーキング
有名アーティストが自分への関心を失っていく様
オードラとの友情?45歳のプレ更年期が楽しみだし、その先には自由奔放なオードラというロールモデルがいる
友達をモーテルに招いて人生相談するの面白い
年上の女友達に閉経して良かったことを聞いたらたくさん出てきた
夫婦の精神レベルが高い。チープな不倫や浮気ではなくて建設的な話し合いがある。夫の愛人、最大の理解者
ディービーが序盤で退場したのが良かった。2人の恋愛じゃなくて、私の人生の話だから、通行人の1人でしかないこと。いろんな人が出てくるのがなかった
Posted by ブクログ
まず、ストーリーとして面白すぎた。岸本佐知子さんの翻訳のトーンも内容とすごく合っていて、原作を読めない歯痒さというよりも、オリジナルをちゃんと味わえている感を感じながら読めた(どこまでいっても結局オリジナルを読んでいることにはならないことは分かりつつも)。ちょっとした伏線回収がところどころに散らばっていて、日常にはなかなか起こらない類の偶然だけど、なくもなさそうな絶妙なライン。メッセージを書いた椅子を家族で散歩している公園で見つけてしまうとか。
でもこのストーリーの面白さはほんの序の口で、考えさせられるテーマは深海のように深い。私自身、40代に突入してまさに考えに考えて、考えすぎて膠着状態にあるドンピシャなテーマだった。女性としての自分、個人としての自分、これからの人生…あまりにもがむしゃらに走ってきたけれど、現実はご褒美をくれるどころか日に日に風当たりが厳しくなってきている感じとか。毎日一緒にいる、最も分かり合えるはずの身近な人との、どうにも埋まらない感覚のズレとか…
解決策なんてない。でも、もっと声をあげて叫んでも良いのかもしれない。きっと同士はいる。肩を抱き合って励まし合って、お互いの必死さを笑い合いながら背中を押したり撫でたりし合える同士を得て、もがき続けながら人生後半を進んでいくのかもしれない、なんてことを思った。
Posted by ブクログ
めっちゃおもしろかった!!
45歳の主人公に、何度「わかるー!」と思ったことか。
夫がいて子どもがいて、仕事もあり、家庭もあり。
年下の男の子にときめき。
女友達と長電話。
自分のお尻が垂れていることに気づいて、愕然として、ジムで猛烈に筋トレに励む。
エストロゲンがガクッと低下して、からだが一気に変化していく。
「このまま私は女じゃなくなるんじゃないか」という焦り。
主人公のそういう気持ちが、めちゃくちゃ生々しく描かれている。
しかも、主人公だけでなく、同世代の女性たちが何人も登場するし、最後の方には、実際に行われたアンケートから、中年期の女性たちの声まで出てくる。
だから、ひとりの女性の特殊な物語というより、現代を生きる中年期、更年期の女性たちの、心とからだの変化に翻弄される姿そのものが描かれている。
それが、もう、とにかくリアルすぎる!
主人公の「わたし」は、なんかもう必死すぎて痛々しくて、目を背けたくなるほどなのに、なぜか愛おしい!
「もう若くない」とわかっていても、まだ女でいたい。
誰かにときめきたい。欲望もなくしたくない。
そんなドタバタを全部描いている。
そこがすごくよかった。
もうやめてー!私たちの内面を暴露しないでーー!
と思いながら読んだ。
既婚女性は、これ、パートナーには読ませない方がいいと思う。笑
痛くて、笑えて、愛おしい。
ものすごい小説だった。
Posted by ブクログ
ミランダ・ジュライの作品にはいつも笑いながら泣いてしまう。あまりにも切実にストラグルしているから。新作は主人公が自分と同い年ということもあって、いつも以上に身につまされるものがあった。
どうして人はこんなにみっともないのか、どうして夫婦はこんな最果てまでたどりつかずにはいられないのか、どうして人生はこんなにもままならないのかー。「十五年間ずっと水の中で手足をでたらめに動かしつづけて、やっと水面の上に顔が出た」ら、「それは思っていたのとは全然べつの場所だった。」!
ミランダ・ジュライのプライベートを鑑みてもあまりにも勇猛果敢な表現。わたしもエクセルシオール321号室で彼女に会いたい。あらゆる場所に、黄金色の光。