横山祐典の作品一覧
「横山祐典」の「カラー図解 アメリカ版 大学地球科学の教科書」「地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「横山祐典」の「カラー図解 アメリカ版 大学地球科学の教科書」「地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
最新の研究結果が丁寧に説明されている。特に、新世代の気候変動のメカニズムが詳細にわかってきたと感じた。
大気中の酸素量は、25~20億年前の大酸化イベント(GOE)、7~5億年前の原生代後期酸化イベント(NOE)で急上昇した。25億年前までには本格的なプレートテクトニクスが始まっており、相当大きな大陸地殻が形成されていたが、鉄やマグネシウム、還元態硫黄を多く含む苦鉄質岩(玄武岩)でできていたため、大気中の酸素濃度は上昇しなかった。25億年前に大規模なプレートの沈み込みによってマントルに大量の水が供給され、玄武岩質のマグマがケイ長質岩に置き換わったため、酸素が消費されなくなり、大気中の酸素濃度
過去の気候変動がよく分かる
地球の気候がなぜ変動するのか、何が原因なのか、一体どれぐらいのスパンで変わって来たのか。
これらの疑問に対して現在までに分かってきたことが、とても詳しく書かれている。
気候変動を知るには古気候を知る必要があると思う。古気候が分かっていないと、現在の気候変動も理解ができない。
今年の夏が暑いから温暖化だ、といった単純な話ではないと言うことだ。
温暖化が進むと言われているが、もしかするとグリーンランドの氷床が溶けて反対に寒冷化するかもしれないのだから。
今後温暖化するにしても寒冷化するにしても、人間が今の生活レベルを保てるほどの緩やかなものであれば問題ないだろうが、極端なものとなった場合に10
Posted by ブクログ
地球の気候学を俯瞰できる好著。観測機器の発達やサンプル採取の苦労から論理構成まで凝縮してある。
短いスケールの気候変動…主に大気海洋雪氷圏の循環で考える。エキソジェニックシステム。
1000万年超の長いスケールの気候変動…固体地球の中の循環で考える。マントルと地殻、プレートテクトニクスなど。エンドジェニックシステム。
「古代地球の温度を推定する」 化石には放射性同位元素がわずかに含まれている。試料採取方法やそこから分析用のガスを作るやり方の工夫を経て、放射性同位元素の割合で当時の気温がわかるようになった。しかし、地球が寒冷化したと思われる時期の海水温を復元したところ、マイナス3度というあり