作品一覧

  • 毒 サリン、VX、生物兵器
    3.5
    1巻946円 (税込)
    第1章 テロと毒――アメリカの炭疽菌テロ・オウム真理教のVX殺傷事件 第2章 戦争と毒――イラン‐イラク戦争・日華事変 第3章 化学兵器について――サリン・VX・ノビチョク 第4章 生物兵器と毒素兵器――ヘビ毒・ボツリヌス菌・遺伝子工学 第5章 各国の現状と防衛体制――中国・スイス・アメリカ・スウェーデン
  • サリン事件死刑囚 中川智正との対話
    4.2
    松本サリン事件・東京地下鉄サリン事件では日本の警察に協力し、事件解明のきっかけを作った世界的毒物学者。 彼は事件の中心人物で、2018年7月に死刑となった中川智正と15回に及ぶ面会を重ね、その事件の全容を明らかにした。 中川氏との約束に基づき、このたび緊急刊行。 第1章 サリン事件解決に協力する 第2章 オウムのテロへの道のり 第3章 中川死刑囚との面会 第4章 中川死刑囚の獄中での生活 第5章 オウムの生物兵器の責任者、遠藤誠一 第6章 オウムの化学兵器の中心人物、土谷正実 第7章 麻原の主治医、中川智正 第8章 3人の逃走犯 第9章 中川死刑囚が語るオウム信者の人物像 第10章 上九一色村とサリン被害者の現在 第11章 オウム事件から学ぶ、将来への備え 第12章 中川氏最後のアクティビティ

ユーザーレビュー

  • サリン事件死刑囚 中川智正との対話

    Posted by ブクログ

    まさか、このテーマの本で感動するとは思わなかった。。

    ■ 著者アンソニー・トゥ氏
    台湾生まれ、日本が台湾統治をしていた時代に日本語教育を受けていたため 日本語で死刑囚の中川と直接対話できたことが、事件解明において決定的だった。

    日本の加害の歴史すら、数十年後には人類の命を救うことに転化する可能性がある――という逆説的なつながり。日本がやった歴史はともかく、台湾統治時代からその糸がつながっていたかと思うと、感慨深い。

    科学者としてだけでなく、歴史のなかで事件と事件、人と人を「つなぐ」存在だったことに、圧倒される。

    ■ 中川智正
    マレーシアでのVX暗殺事件を見て「これはVXだ」と即答できた

    0
    2025年06月15日
  • サリン事件死刑囚 中川智正との対話

    Posted by ブクログ

    新しい視点でサリン事件を見ることができた。
    わかりやすく書かれており、この本を読んだ後に当時のニュースや映像などを見ると、また違った印象を受けた。
    風化させないためにも、多くの人の目にとまってほしい本。

    0
    2024年12月17日
  • サリン事件死刑囚 中川智正との対話

    Posted by ブクログ

    サリン事件確定囚にアメリカの毒物研究者である著者が、本人インタビューを通して、事件を掘り下げています。特に化学的な部分は、化学に造形がないと理解しにくいですが、確定囚の人柄がよく分かる著作です。化学者と医師で分野は異なりますが、日本語でのインタビューにより、高い学識者同士の意見交換による事件背景がよくわかる内容でした。何かが狂い、優秀な人物が犯罪に手を染めてしまった事は、とても残念に思います。

    0
    2022年03月06日
  • サリン事件死刑囚 中川智正との対話

    Posted by ブクログ

    高橋シズエさんの「サリン関係の本は大抵読んだが、自分の知っていることが多かった。しかし先生の本には半分ぐらい知らないことがあった」との言葉の通り、中川氏と対話を重ねた化学者でなければ知り得ない、書けない情報が数多い。後世への教訓として残すべき名著。

    0
    2018年10月07日
  • サリン事件死刑囚 中川智正との対話

    Posted by ブクログ

    著者であるアンソニー・トゥー氏と中川智正元死刑囚との面会及びメールでのやり取りの記録と、そこから見えるオウム真理教幹部の役割や、サリンやVXなどの化学兵器、ボツリヌス菌や炭疽菌などの生物兵器開発の過程をまとめたもの。

    死刑囚との対話の過程(手続き的なものを含めて)や確定死刑囚の処遇等々からして初めて知ることが多かった。また、中川氏の人となりについても、初めて触れる部分が多かった。ここまで情報交換をし、その上で一連の事件の考察ができたのは、著者が中川氏を一人の人間、もしくは科学者として敬意を払い、関係を丁寧に構築したこと、その信頼に中川氏が応えてきたことが大きいように思う。

    最終章「中川氏最

    0
    2018年08月26日

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