作品一覧

  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    1949年に誕生した国鉄は、復旧途上の設備で旅客・貨物輸送を一手に担い、戦後の高度成長を支え、新幹線もつくった。「鉄道は国家なり」であった。だが交通手段の多様化でシェアは低下、自立的な経営もままならず、赤字が雪だるま式に増え、労使関係も悪化、ついに1987年に分割民営化された。今、人口減、IT化、コロナ禍を受け、鉄道は再び危機に瀕している。国鉄の歴史に何を学ぶか、JR九州初代社長が明かす。
  • 人口減少と鉄道
    3.9
    1巻799円 (税込)
    人口減少で日本の鉄道は危機を迎える。2050年にはJR東海ですら利益が出なくなる。早くから人口減に見舞われながら、豪華列車や外国客誘致、多角化で右肩上がりを続けるJR九州の初代社長が、成功事例を踏まえつつ、これからの鉄道再生の方策を語る。

ユーザーレビュー

  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

    Posted by ブクログ

    筆者はJR九州の初代社長です。
    国鉄のときは、乗客のことを「利用客」と呼んでいたのをJR九州が発足したときに「お客さま」と呼ぶようにした、ということが書かれていて印象に残りました。
    横軸にJR各社の営業エリアの人口密度、縦軸に各社の収支率のグラフがあって、きれいな右肩上がりの直線になっていました。JR北海道が一番左下でJR東海が一番右上にありました。
    JR北海道の営業苦戦のニュースを時々目にしますが、仕方ないのかなと納得しました。
    日本は人口が減少していくので、これからは新幹線を貨物輸送に使うなどしていく方向に進むべき、と書いてありました。

    0
    2025年06月15日
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

    Posted by ブクログ

    元国鉄→分割後のJR九州初代社長が綴る国鉄の歴史と分割の内情。当事者として関わった中の人が書いているので迫力があります。JR東日本が湘南新宿ラインを作った背景や、JR九州がユニークな観光列車や不動産事業に投資したのかなど、現在の戦略の下地がわかるのも面白いのです。

    0
    2024年08月16日
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

    Posted by ブクログ

    中の人の回顧録だけではなく、今後の提言もあってバランスのいい展開だった。
    提言が的を得ているかはかなり怪しいが。

    0
    2023年03月27日
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

    Posted by ブクログ

    今年は日本に鉄道が出来て150年。新聞や学校制度も同じ年に生まれています。日本を近代化するためのインフラ3点セットが同じ年に誕生したことを偶然にも、当然にも感じます。日本の隅々まで行き渡る鉄道網は近現代史の主役だったと思います。一方で今年、東北を旅した際、初めてBRTに乗車し鉄道の路線跡をバスで移動しながら地方の鉄道はこのシステムに乗り替わっていく予感に囚われたりもしました。150年の歴史のうち1949年から1987年の38年間だけ存在したのがJRと呼ばれる前の国鉄でした。その日本で一番大きい会社のクロニクルがこの新書です。去年の自分の中での新書ベストの「サラ金の歴史」や今年のベスト候補の「日

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    2022年12月28日
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦後復興期に設備投資ができなかったことが後々まで尾を引いた件と、今時点のJR北海道への支援の必要性がうまくリンクしていた。

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    2022年12月13日

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