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Posted by ブクログ
JR九州初代社長の、人口減少社会でも持続できる鉄道論。
主張は二つ。多角経営化と貨物新幹線について。
今回は、特に後者について考えてみる。
貨物新幹線が実用化すれば、トラック65台分の荷物を一度に、しかも新幹線のスピードと正確さでもって南は鹿児島、北は函館まで運ぶことができるメリットがある。
俺の考えでは、貨物新幹線の考えは新幹線技術の海外戦略に使えるとは思っている。
東南アジアの国営鉄道はバカ安で(例えばラムパーン、チェンマイ間3時間乗って運賃80円だった)、そこに日本の新幹線を持って行ったところで運賃でペイできるわけがない。
たいていの東南アジアは道路事情も悪く、渋滞もヒドい。ゆえに、新幹線を旅客輸送ではなく、貨物輸送に使ったほうがメリットが大きいのではないかと思っている。
しかし、貨物新幹線を日本で導入できるかというと、俺はそう思わないし、現場目線でもご勘弁。
新幹線の障害はほとんどなきに等しいが、それでも毎晩何かしらの作業が行われている。この点検作業がなくなることはない。貨物新幹線としての夜間走行は設備屋視点でムリである。
さらに、貨物鉄道の定時性が全く信頼できない。旅客は比較的定時で動くが、貨物24時間遅れなんてのはよく聞く話だ。そのため、貨物新幹線を導入して定時性を確保できると思えない。
かといって、貨物新幹線のメリットはある。どうやったら導入できるかという目線で考えると、俺の考えでは双方向運転がキモになると思う。
新幹線も在来線も、日本では片方向にしか運転しない。しかし、ヨーロッパでは双方向運転は普通だし、日本の新幹線技術を売り込んだ台湾新幹線はATCなのに双方向運転できる仕様になっている。
日本でも駅構内だけは入れ替えがあるから双方向運転は部分的にはできるのだ。
双方向運転に加えて、無線ATCがキモになる。無線ATC双方向運転が実用化できれば、四国新幹線を単線双方向フル規格で建設しちゃってもコスト高くつかないんじゃないかと思っている。これから建設される新幹線の輸送密度を考えると単線で十分。
で、単線双方向無線ATCが可能になれば、月水金と火木土で片側ずつ夜間運転用と保守作業用に分けることができる。もちろん夜間は本数間引いて、落雪の危険があるから速度は在来特急最高速の160km/hほどに抑える。保守作業用の安全警報装置も必要と思う。
新幹線ネットワークは東京~仙台、東京~岡山あたりは過密区間だが、他は案外30分、1時間に一本と空いている。特に北海道新幹線は現在10往復/日だ。インフラの利用効率を上げるべきと思う。高い建設費使って使わないのはもったいない。
と、いうわけで本書の主張に乗っかってみた。新幹線の未来は、俺の中では双方向無線ATC化かな、と思っている(新幹線でGPSは100%ねえな)。
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