石井幸孝のレビュー一覧

  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    中の人の回顧録だけではなく、今後の提言もあってバランスのいい展開だった。
    提言が的を得ているかはかなり怪しいが。
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    今年は日本に鉄道が出来て150年。新聞や学校制度も同じ年に生まれています。日本を近代化するためのインフラ3点セットが同じ年に誕生したことを偶然にも、当然にも感じます。日本の隅々まで行き渡る鉄道網は近現代史の主役だったと思います。一方で今年、東北を旅した際、初めてBRTに乗車し鉄道の路線跡をバスで移動...続きを読む
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    戦後復興期に設備投資ができなかったことが後々まで尾を引いた件と、今時点のJR北海道への支援の必要性がうまくリンクしていた。
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    鉄道開業150年というタイミングで刊行されたこともあって、ややミーハー気分で購入した書であったが、ずっしりと読み応えのある内容であった。

    新幹線物流の可能性に賭ける思いが良く伝わった。
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    書店で見掛けて興味を覚え、入手して紐解き始めた。本書の各章を実に興味深く読み進めた。出逢って善かったと思える一冊だ。
    「国鉄」というモノが「分割民営化」で「JR」になってから既に三十数年なので、「全然知らない…」という人達の世代も広くなっていると思う。が、「国鉄」は日本国内で非常に大きな存在感を示し...続きを読む
  • 人口減少と鉄道
    人口減少する中で鉄道事業がどう生きていけばいいかを考えられた。貨物新幹線の可能性とそれが難しい理由、営業利益率と人口密度の相関について知った。
  • 人口減少と鉄道
    エリートの方でありながら、数々の現場を渡り歩き多様な経験をなさった筆者によるリアリティあふれる鉄道論。
    鉄道に限らずですが、この国のあらゆる産業が人口減少(しかも若い世代の減少が圧倒的に顕著)という状況に直面している状況下における生き残り策を提言されています。
    読めば読むほど、新幹線での貨物輸送はア...続きを読む
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    【星4.0】
    国鉄→JR→現在と今後の課題、という感じで国家の鉄道網でについて語っている。

    「国鉄」という響きの懐かしさからなんとなく手に取ってみたのだが、国鉄が抱えていた超ド級の問題、現状のJRの問題など、身近な鉄道について知らないことが多々あるという気付きに繋がった。
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    230314016

    国鉄〜JRの歴史を踏まえて、これからの鉄道の未来を語る。国が関わってきたからこそ今のJRがあるのだから、地域と鉄道の未来について国や地公体自身がより深く考えることが必要。
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    国鉄の技術系職員出身でJR九州初代社長を務めた著者が、自身の経験も踏まえて約半世紀の国鉄の歴史を振り返り、JRの将来に向けて提言。
    官僚主義的で中央集権・セクショナリズムが蔓延り、人を生かせなかった国鉄の組織経営的問題は、他の組織にも教訓になると感じた。
    また、鉄道政策は、誰もが思いつきレベルのこと...続きを読む
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    親方日の丸で経営の視点が足りなかったゆえの解体。優秀な人材も多くいたとは思いますが、労使問題等課題も多かった。日本航空の経営破綻と似ています。JRに分割民営化されましたが、本州以外の経営基盤がぜい弱で、特に北海道、四国などこの先課題も山積です。
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    JRの前身「国鉄」の栄枯盛衰を、元JR九州社長であった著者が様々な切り口から述べている1冊。
    中でも興味深かったのは、車両開発の部分です。著者は技術者としてディーゼル車(気動車)の開発に長く関わってきました。蒸気機関車をリプレースする無煙化を進める中、国鉄時代の名車ともいえる特急用キハ81系、急行用...続きを読む
  • 人口減少と鉄道
    JRの歴史について勉強するために購読。人口減少にJR九州がどのように立ち向かっていったのか、国鉄時代の殿様商売からの意識転換、事業の多角化というストーリーで、読み物としては面白かった。
  • 人口減少と鉄道
     JR九州初代社長の、人口減少社会でも持続できる鉄道論。
     主張は二つ。多角経営化と貨物新幹線について。
     今回は、特に後者について考えてみる。

     貨物新幹線が実用化すれば、トラック65台分の荷物を一度に、しかも新幹線のスピードと正確さでもって南は鹿児島、北は函館まで運ぶことができるメリットがある...続きを読む
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    ●=引用

    ●(略)20年も経つと、世界中が注目する「新幹線」を作った。ただそこには国鉄マンの「勤勉」と技術の「日進月歩」はあっても、「経営者感覚」はなかったといえる。そういう風土は変わりようがない集団だった。
    ●国鉄貨物輸送は「貨車」を運ぶのが仕事という観念で、「モノ」を運ぶのが仕事という使命感が...続きを読む
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊
    国鉄の俯瞰史というよりは、筆者の社歴に沿った国鉄史という趣。それはそれで価値があるのだが、ディーゼル車の開発などはマニアック…好きな人は好きそうだ
  • 人口減少と鉄道
    2019.10.22 国鉄崩壊からJR九州の躍進、上場までの歴史、回顧録的な元社長の本。面白かった。ただ、やや回顧的すぎるし、やはり内輪の目で書かれている気がする。人口減少社会に鉄道会社がどう生きていくか?もう少しイノベーティブな視点がないと生き残れないのではないか?多角化もこれからは厳しいと思う...続きを読む
  • 人口減少と鉄道
    【ノート】
    ・鉄道は装置ビジネス。上下分離もアリだが、やはりトータルで考えた方がよい。その意味で「鉄道学」というものがあってもいい。トータルで考えるのは、やはり大変なので。

    ・鉄道で儲かるかどうかは、単純に人工密度。JR東日本、東海、西日本が儲かって、あとの「三島」つまり北海道、四国、九州は大変。...続きを読む
  • 人口減少と鉄道
    おもしろかったのですが、タイトルと内容にずれがない? 最後の講義録がわかりやすいし、そこがこの本の概要でもあります。