作品一覧

  • 帰らざる故郷
    3.9
    1巻2,310円 (税込)
    1972年、アメリカ。ベトナム戦争中に海兵隊を不名誉除隊させられ刑務所にいた兄と、数年ぶりに再会した弟。しかし、町で起こるある惨殺事件が、彼らを引き離す――戦争が人々の心に残した傷跡、そして兄弟の絆を描くクライム・フィクション。解説/吉野仁
  • 終わりなき道
    3.5
    1巻2,310円 (税込)
    刑事のエリザベスは、少女監禁犯を拷問の上、射殺したとして、激しい批判にさらされていた。州警察が調査に乗り出すが、彼女には真実を明かせない理由が……。同じ頃、エリザベスの元同僚の警官が刑務所から釈放される。ある女性を殺した罪を認め服役していたのだ。だが、エリザベスは尊敬する彼の潔白を信じていた。男はうその証言をしたのか? ――様々な秘密を抱えた女と男の道はやがてひとつに繋がり、信じがたい邪悪の存在を暴く! アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)二冠作家が圧倒的筆力で放つ傑作巨篇。
  • アイアン・ハウス (上)
    4.5
    1~2巻935円 (税込)
    凄腕の殺し屋マイケルは、ガールフレンドのエレナの妊娠を機に、組織を抜けようと誓った。育ての親であるボスの了承は得たが、その手下のギャングたちは足抜けする彼への殺意を隠さない。ボスの死期は近く、その影響力は消えつつあったのだ。エレナの周辺に刺客が迫り、さらには、かつて孤児院で共に育ち、その後生き別れとなっていた弟ジュリアンまでが敵のターゲットに!――ミステリ界の新帝王が放つ、緊迫のスリラー
  • ラスト・チャイルド 上
    3.9
    1~2巻880円 (税込)
    少年ジョニーの人生はある事件を境に一変した。優しい両親と瓜二つのふたごの妹アリッサと平穏に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失われたのだ。その後まもなく父が謎の失踪を遂げ、母は薬物に溺れるように……。少年の家族は完全に崩壊した。だが彼はくじけない。ただひたすら家族の再生を信じ、親友と共に妹の行方を探し続ける。
  • 川は静かに流れ
    3.9
    1巻1,144円 (税込)
    「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。
  • キングの死
    4.2
    1巻1,144円 (税込)
    失踪中の辣腕弁護士が射殺死体で発見された。被害者の息子ワークは、傲慢で暴力的だった父の死に深い悲しみを覚えることは無かったが、ただ一点の不安が。父と不仲だった妹が、まさか……。愛する妹を護るため、ワークは捜査への協力を拒んだ。だがその結果、警察は莫大な遺産の相続人である彼を犯人だと疑う。アリバイを証明できないワークは、次第に追いつめられ……。

ユーザーレビュー

  • ラスト・チャイルド 下

    Posted by ブクログ

    アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『ラスト・チャイルド〈上〉〈下〉(原題:The Last Child)』を読みました。
    『川は静かに流れ』に続き、「ジョン・ハート」の作品です。

    -----story-------------
    早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。
    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞&英国推理作家協会賞最優秀賞スリラー賞受賞。

    〈上〉
    少年「ジョニー」の人生はある事件を境に一変した。
    優しい両親と瓜二つのふたごの妹「アリッサ」と平穏に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失われたのだ。
    その後まもなく父が謎の失踪を遂げ、母

    0
    2024年01月04日
  • ラスト・チャイルド 上

    Posted by ブクログ

    アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『ラスト・チャイルド〈上〉〈下〉(原題:The Last Child)』を読みました。
    『川は静かに流れ』に続き、「ジョン・ハート」の作品です。

    -----story-------------
    早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。
    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞&英国推理作家協会賞最優秀賞スリラー賞受賞。

    〈上〉
    少年「ジョニー」の人生はある事件を境に一変した。
    優しい両親と瓜二つのふたごの妹「アリッサ」と平穏に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失われたのだ。
    その後まもなく父が謎の失踪を遂げ、母

    0
    2024年01月04日
  • 帰らざる故郷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々ジョン・ハートの新作がよーやく回ってきた。
    質量ともに読み応えバッチリ!軽く読み流す小説ではないけど、それなりに時間をかけてじっくり読む読書は最高の至福、その贅沢な時間を与えてくれる作品って意外と少なく、安定して供給してくれる作家はさらに少ない。

    ジョンハートは貴重なその一人だということ。

    主人公ギビーが少年から大人に変わる儀式の飛び込みシーンとその兄ジェイソンが刑務所から出所するシーンから物語は始まる。2人の兄ロバートはベトナム戦争で戦死、その影響で母はギビーを異常なまでの過保護に扱い、反抗的なジェイソンは毛嫌いされる。そんな家族にバランスを取ろうと苦心する父。

    ギビーの青春譜が描

    0
    2021年10月25日
  • 帰らざる故郷

    Posted by ブクログ

     1972年。舞台はノース・カロライナ。ヴェトナム帰還兵とその一家の物語。作者のジョン・ハートは1965年生まれだから、本書の背景の時代は、実は作家7歳の幼年期ということになる。翻って、読者のぼくはこの年、16歳。反戦のフォークソング、悲劇的で衝撃的なアメリカン・ニュー・シネマのショッキングなエンディングに、もろに曝されて育ったあの多感な時代。

     だからこそ、というだけではないにせよ、この物語の時代背景を記憶に蘇らせながら、そこを通り抜けたアメリカの青春群像を生き生きと、現代に読み返し、想い出してゆくという読書行為は、何とも心にうずくものを抱えているような、妙に懐かしくも心の痛む、不安と緊張

    0
    2021年09月30日
  • ラスト・チャイルド 下

    Posted by ブクログ

    こんな面白い本に出会えるから、読書はやめられないと思います。
    主人公の一途さ、広げられたストーリーが最後に1つに収斂されていく。
    結末のせつなさと希望から、気持ち良い読後感に繋がった。

    0
    2021年05月23日

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