作品一覧

  • 「ガラパゴス・日本」の歪んだ円相場
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ■「米国の圧力で思うがまま?」「日銀の金融政策で決まる?」「通貨マフィアの腕しだい?」「為替は実体経済を映す鏡?」――円相場をめぐる「都市伝説」はなぜ生まれたか。ベテラン記者が謎をひもとく。 ■日本は円高になっても円安になっても、なぜ大騒ぎするのか。為替レートに一喜一憂するのも、日銀や通貨マフィアに過剰な期待や責任が押し付けられるのもいまや日本だけ。1987年のブラックマンデーから、2024年の「令和のブラックマンデー」まで現場で取材してきた記者が、為替に翻弄される歴史とその真因、日本経済のいびつな構造を明らかにする。
  • 「正義」のバブルと日本経済
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    過剰な物語(ナラティブ)が長期停滞の根本原因だ。「地価を下げることこそ正しい」「高齢者は弱者、皆で助けよう」「日本はものづくり国家、額に汗して働け」――反対しづらい「正義」の言説がいきすぎた対応を生んだり、イノベーションや活力の芽を摘むことで、経済をいかに歪めてきたか。人々の心をつかみ、世の中を動かす「正義」のナラティブ(物語)から読み解く日本経済論。
  • シン・日本経済入門
    3.3
    1巻1,100円 (税込)
    平成から令和に元号が改まり、新しい時代が始まったのは2019年(令和元年)5月1日。それから1年後の2020年(令和2年)5月の世界を誰が予想していたでしょうか。それは言うまでもなく、新型コロナウイルスの世界的な感染爆発です。  1989年に始まった平成時代の30年間は日本経済にとって激動の30年間でしたが、令和時代も波乱の滑り出しとなりました。  昭和時代の第2次世界大戦の敗戦から、戦後復興、高度成長期、2度にわたる石油危機を乗り越え、経済大国に躍進した日本。その頂点のバブル経済は、昭和から平成への時代の大きな変わり目でした。平成バブルは崩壊し、日本経済は「失われた20年」とも称される長いトンネルに入りました。平成の終わりにはようやくトンネルを抜けて、明るい日差しが注いできたのですが、令和を迎え様々な課題が浮かびあがってきています。  本書は、令和時代を迎えた日本経済の過去、現在、そして未来をわかりやすく解説することをねらっています。  これまでの日本経済の入門書は、第2次世界大戦後の日本の経済復興から始まることが多かったと思いますが、この本は平成の30年間の日本経済の歩みから始まります。平成バブルやその崩壊を実体験として知らない世代の読者を意識しているからです。  平成の30年を振り返った後は、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)が生み出すデジタル革命(第2章)、地球温暖化とエネルギー問題(第3章)、急速に進む人口減少と少子・高齢化(第4章)、金融・財政政策の試練(第5章)、日本とグローバル経済(第6章)といった個別の課題を解説します。
  • イエレンのFRB 世界同時緩和の次を読む
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の終了を決定。リーマン・ショック以降6年間続いた超金融緩和からの脱出を主導するのは、女性初のFRB議長ジャネット・イエレンだ。夫アカロフと師トービンはともにノーベル経済学賞の受賞者、自身も経済学者からセントラルバンカーに転じたイエレンは、どのような経済観の持ち主か。そして出口戦略の舵取りをどのように進めようとしているのか。ワシントンで現地取材にあたった記者が、その実像に迫る力作。 雇用を大事にする「ハト派」セントラルバンカーと見られていたイエレンが出口を主導する真意は?金融正常化に足踏みする日本との違いは?――「テイパーリング」「フォワード・ガイダンス」など出口戦略を読み解くキーワードの解説を交えながら、グローバル・マネー経済のこれからを読み解く。
  • リブラの野望 破壊者か変革者か
    3.7
    ◆リブラ登場、デジタル人民元構想。金融を舞台に、大いなる野望が動き出す。 ◆米フェイスブックが発行を目指すデジタル通貨リブラ(Libra)。構想が発表されるやいなや、期待と共に、政府・中央銀行の警戒感が噴出。関係者はこぞって、事業計画が書かれたホワイトペーパーを読み込み、次の展開を探っている。また、中国など各国がデジタル通貨実装化に向け動き出す。仮想通貨バブルとは違うマネー経済のダイナミックな変化が起きている。 ◆デジタル通貨とは何なのか?ビットコインやその他の決済サービスと何が同じで何が違うのか?金融当局や競争法の関係者は、リブラを極度に警戒つつ、実装化の研究を進めるのか?本書では、世界の動向を盛り込みながら、デジタル通貨の本質をあぶり出し、インパクト、当事者たちの最新動向を伝える。 ◆金融、国際経済に精通した日経の専門記者がタッグを組んで執筆。最新動向まで盛り込んで刊行する。ノーベル経済学賞学者のスティグリッツ教授や、貨幣論の第一人者岩井克人教授らのインタビューも掲載。
  • 日本経済入門
    3.8
    1巻946円 (税込)
    ◆熱狂、絶望、停滞、再起――平成の30年とは何だったのか? これからどこに向かうのか? 生きた経済をベテラン記者が解説します。 ◆平成の30年間における日本経済のダイナミックな変化から説き起こし、金融、産業、財政、環境、少子高齢化問題など経済の仕組みと実情をバランスよく解説します。 ◆難しい数式や経済理論を用いず、やさしい言葉で解説。難しい経済ニュースを深く理解できます。 ◆経済知識を身につけたい学生や若手ビジネスパーソンはもちろん、平成以降の日本経済をおさらいしたい人の再入門にも最適です。

ユーザーレビュー

  • 日本経済入門

    Posted by ブクログ

    平成30年に焦点を当てた日本経済の流れが分かる。内容は難しいはずだが、すごく整理されておりとても読みやすい。なぜそうなったのかを、そうだからではなく背景含めて書いてくれているのが嬉しい。日本が抱えている課題を把握することで、政治が果たしてきた役割や今後のビジネスチャンスを見据えることが出来ると感じられた。

    0
    2019年12月28日
  • 日本経済入門

    Posted by ブクログ

     新聞記者として、30年以上内外を取材した筆者が、最も身近な「平成の30年間」を中心としながら日本経済を解説する。
     昭和天皇崩御に続き、株価バブル、不動産バブル、その崩壊と金融危機が起きる。政権交代と共に移り行く政策も確認しつつ、東日本大震災、アベノミクスまでの流れを俯瞰する。
     続いて今後の動向を追う上でのキーワードが5つの章で詳述される。第4次産業革命、少子高齢化、金融政策の課題とエネルギー問題。中国の台頭と内向きの米国という「グローバル経済」。
     注目すべきなのは、終章の「2030年の日本」。遠くない将来を人口動態や技術から確度高く予想する。そこで世界に先立って試練に直面する日本に、ピ

    0
    2018年01月30日
  • 「正義」のバブルと日本経済

    Posted by ブクログ

    ナラティブについても少し前の日経系の報道番組で取り上げられていた。
    ちょうど本書で取り上げられた各テーマと現在進行形で社会人生活を送ってきたので、思ったとおろというところもあれば、裏ではそうだったのかと新たな視点が得られたことが同居している。非常に深く洞察していると思われることと、それは単なる思い込みか偏見ではと思われることが同居していたりするが、根拠が濃いか薄いかの違いだけでおそらく間違いではないのだろと思う。書かれていることのほとんどが肯定できるのだが、何か決定的な大きな力(個々の現象をつなぐマクロな枠組みの変化の様な)みたいなことへの考察が欠けているのかなとも思うが、それは些細なことなの

    0
    2024年08月20日
  • シン・日本経済入門

    Posted by ブクログ

    日本経済のコロナ禍の過去、現在、未来について。

    バブルの崩壊から始まった平成の30年やデジタル革命、金融危機、国際協力の枠組み、エネルギー問題、少子高齢化や福祉、アメリカの凋落や中国の台頭。

    コロナによって歴史が一変したようにも見えますが、結局は長い歴史の1頁に過ぎないのかもしれません。著者は最後に安全保障は日米の枠組みを上手く使い、経済は国際協調の枠組みを上手く使ってきた結果が今の日本だと言います。そしてゲームチェンジャーが変わっても、国際協調の枠組みを上手く利用して行くことが大切だと言います。

    不気味な大国が隣にあり、最大の盟国が昔ほど頼りにならない今、自分の身は自分で守る覚悟が必要

    0
    2021年08月15日
  • リブラの野望 破壊者か変革者か

    Posted by ブクログ

    Facebookが打ち出した電子通貨リブラ構想。2020年にも開始予定との話でしたが、世界中から警戒され、また、Facebookの個人情報管理に対する懸念もあって、今後どうなるか予断を許さない状況です。
    本書はリブラ構想の解説、電子通貨の歴史を振り返りつつ、今後の展開を予想します。これだけ警戒されると簡単には開始できないだろうけど、リブラ的なものは必ず出てくるのではないでしょうか。すでにスェーデンの銀行が打ち出したeクローネや、中国が企画するデジタル人民元など。GAFAのようなプラットフォーマーが先行するのか、国家が押さえるのか。ここ数年が将来に向けて非常に重要な時期になると思います。

    0
    2020年01月28日

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