作品一覧

  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    4.1
    1~30巻539~1,254円 (税込)
    源氏物語の全体が分かる楽しい1冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、古文の力がなくても十分古典の面白さが分かる。原文も現代語訳も総ルビ付き。ビジュアル面も豊富。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

ユーザーレビュー

  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    後白河法皇が心血を注いで書き残した「梁塵秘抄」「梁塵秘抄口伝集」合わせて20巻だが、欠けた形で4巻しか残っていないとは、後白河法皇は泣くに泣けないだろう。いつか残りの巻が発見されるのを望む。
    とにかく今様は素晴らしい。平安時代末期ながら、諦観めいたものはなく、庶民の持つ活力に満ち、その面白さは比類がない。後白河法皇が今様に狂ったのも頷けるのだ。
    ・仏は常にいませども 現ならぬぞあわれなる 人の音せぬ暁にほのかに夢に見えたまふ
    ・遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺るがるれ
    ・舞へ舞へ蝸牛 舞はぬものならば 馬の子や牛の子に蹴ゑさせてん 踏み割

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    2022年05月24日
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    最近、「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ」という歌が、脳内でリピートされている。

    ということで、その出典の「梁塵秘抄」を読んでみることに。

    梁塵秘抄は、当時の流行歌ともいうべき「今様」を集めたもの。今様は、いわゆる流行りもので、和歌と比べると、シンプルで、芸術性は低いのかもしれないけど、庶民というか、人間の根源的な感情をストレートに表現しているものが多くて、共感できるものが多いですね。仏教的な救済をせつに求める気持ちとか、子を思う親の気持ちとか、ぐっとくるな。

    たとえば、

    「わが子は十余になりぬらん 巫してこそ歩くなれ 田子の浦に

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    2017年05月02日
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    かの有名な「遊びをせんとや生まれけむ…」が収録された梁塵秘抄。しかし、自分の解釈=遊びをするために生まれたのだ、というのが誤っていたことを確認。白拍子、遊女、傀儡が謡う今様という当時の流行歌を、芸術の域に引き上げようと尽力した後白河院だったが、鎌倉時代に衰微してしまう。梁塵秘抄および口伝集20巻のほとんどが散逸し、謡い方も伝わらなかったのは惜しいことだ。後白河院というと陰の権力者というイメージがあったが、宗教心が篤く、芸能に関しては上下の身分を問わない人柄に好感が持てた。

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    2024年09月26日
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺るがるれ

    10年ほど前の大河ドラマ『平清盛』の挿入歌にもなったこの今様が好きで、そのうち読みたいと思っていた。後白河法皇の集めた当時の流行歌は、言葉遊びやファンタジー、エロティックなものもあれば、俗物でも成仏できるとするものなど、とても俗っぽく、それがために、読んでいて気楽になれる。

    法華はいづれも尊きに この品聞くこそあはれなれ 尊けれ 童子の戯れ遊びまで 仏に成るとぞ説きたまふ

    『梁塵秘抄』の今様の中でも、こうした子どもの遊びを歌ったものが、特に好きだった。子どもたちの遊ぶ姿を見て、そこに仏との縁

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    2023年12月15日
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    お堅い文学作品感が全くなく、軽くて汚くて面白かった。後白河院は覚えることが多すぎて受験期は嫌いだったが、いいひとなのかもしれない。梁塵秘抄口伝のほうはあんまだった。

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    2021年06月03日

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