お話としては、クレアから聖なる種の相談を受けるところから、セシルとユージンの真相が語られ、リズの聖なる実から竜が生まれたところまでです。
リズとキーファのすれ違いが続いていましたが、とうとう誤解が解けました。思ったより早かったなという感想。こういうすれ違いはしばらく引っ張るものだと思っていました。
...続きを読むリズがもっと早くキーファの話を聞いていればとも思いますが、こればっかりはセシルの心情を考えると冷静ではいられないことでしょう。むしろ、キーファの話を冷静に聞けてすごいと思いました。
また、二人の他に転生者と思われる人物が現れました。こいつが当面の敵ということになるのでしょうが、転生しても自分の目的を達成しようというのはよほどの執念だと思うので、相応の理由があるのでしょうか。ひとつどうしても気になる点は、老人がみんな一緒に見えることですかね。アイグナー公爵と神官長の違いが分かりませんでした。
そして、グレースと 500 年前のグルド家の令嬢が似ているのは偶然?必然?と気になります。ただ、思ったより直接的でカスな嫌がらせをするなという印象でした。もっと貴族然として堂々とするものだと思っていたので。
ナタリーについては、ただの腰巾着キャラかと思いきや、最後には成長する様子が見えたので、何か救いがあるといいなと思います。展開が面白いので、次巻も楽しみにしたいと思います。