小原嘉明の作品一覧
「小原嘉明」の「進化を飛躍させる新しい主役」「入門! 進化生物学 ダーウィンからDNAが拓く新世界へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小原嘉明」の「進化を飛躍させる新しい主役」「入門! 進化生物学 ダーウィンからDNAが拓く新世界へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ダーウィン進化説の概論、動物の行動は自己利益優先主義に基づくこと、20世紀に入ると分子遺伝学が劇的な発展をみせたこと、中立進化説という新たな学説(分子遺伝学のレベルでは進化は大半が偶然に怒る)が提唱されていることなどが紹介されている。
入門と銘打たれ、高校生や大学生の一般教養課程向けに書いたものだとされているが、社会人が読んでも読み応えがある。
生殖と進化の項は特に興味深い。ここでは様々な生物における雌をめぐる雄の戦いが紹介される。例えばある蜘蛛の雄は交尾の直後に死に、死骸が雌に付着して貞操帯の役割を果たすというから大変な驚きだ。
生物が如何に進化してきたかということの理論的枠組みが非常にわか
Posted by ブクログ
モンシロチョウの雄が雌うを見分けるのは、雌の羽根が紫外色だからであるという事実は有名ですが、このことを発見したのが日本人、しかも本書の著者だとは全く知りませんでした。著者はモンシロチョウ研究の第一人者ですが、モンシロチョウに関する素朴な疑問から様々な実験を行い、次々とその生態の実態を明らかにしていきます。その過程をとても興味深く、そして専門的な言葉も非常に分かりやすく説明していますので、飽きずに最後まで読めます。とても身近な存在であるモンシロチョウの意外と知られていない生態なども為になりましたし、昆虫のみならず生物学を研究している方の苦労と醍醐味が伝わってきます。
Posted by ブクログ
本能=生得的行動、学習=習得的行動、だとして、動物の様々な行動がいずれに当たるのか、ある種の誤解や混乱がある、と著者は言う。
一つには、特に練習をしなくても組織や器官の発生に伴って行動が発達する"行動の成熟"と、行動の習得的発達とが見分け難いため。
もう一つには、行動は異なる複数の組織や器官がかかわって構成される複合形質であるとの事実が見落とされているため。例えば、鳥のヒナの防衛行動は、鳥の種類を識別する視覚器官系と、うずくまり行動を引き起こす運動器官系の協働活動によって引き起こされるが、これをどう捉えるかが問題となる。
本書のハイライトは、こうした組織や器官の発