作品一覧

  • まぼろし色のモンシロチョウ 翅にかくされた進化のなぞ
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    1巻1,430円 (税込)
    モンシロチョウはオスとメスをどうやって見わけているでしょう? 答えは翅の色。しかもそれは人間には見えない紫外色。モンシロチョウは私たちとはまったく違う視覚の世界を生きているのです。調べると、ヨーロッパのモンシロチョウの翅には紫外色がないことがわかってきました。いったいなぜ? ヨーロッパで生まれ、ユーラシア大陸をわたり日本にやってきた、身近なモンシロチョウの翅に隠された壮大な進化の謎に迫ります。

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  • 進化を飛躍させる新しい主役 モンシロチョウの世界から
    4.5
    1巻1,012円 (税込)
    モンシロチョウの雄がしばしば別種の雌に交尾をしかける――この現実をどう考えるか? 40年以上モンシロチョウの配偶行動を研究してきた著者に、新しい課題がつきつけられた。雄が雌を翅の紫外色で見分けることをつきとめて以来、つぎつぎと課題をクリアーしてきた。そしていま、新種形成を一気に進める主役にたどりついた? [カラー8頁]

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  • モンシロチョウ キャベツ畑の動物行動学
    5.0
    1巻990円 (税込)
    モンシロチョウはどうやって結婚相手を見つけるのか? アオムシ嫌いの青年が、なぜか研究を始めることになった。乏しい予算で実験機器を自作し失敗をくり返すなかで、チョウが競争相手に競り勝ち、子孫を残すしくみを次々と解明してゆく……。動物行動学に画期的な影響をもたらした著者が、チョウの生態をやさしく解説する。また思い通りに行かない実験や国際学会でのハプニングなど、研究者の素顔をユーモラスに語る。
  • 入門! 進化生物学 ダーウィンからDNAが拓く新世界へ
    4.0
    1巻968円 (税込)
    生物はなぜこんなに多様なかたちをしているのか? 餌の種類に応じてくちばしの形を変えた鳥、雄が交尾後の雌に貞操帯でフタをするトンボなど、多様な姿や驚きの行動が、どのようにして生起したのかを解説。さらに中立進化説、分子遺伝学や行動生物学といった最新の知見を紹介し、「挑戦する雄」が新たな種を生み出すとの新説や、過剰な適応は絶滅への道であることを提唱する。知的興奮に満ちた生き物好き必読の書。
  • 本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵
    3.5
    1巻946円 (税込)
    鳥のヒナは親に教わらなくても飛ぶことができる。人間の赤ちゃんも、口を密閉し、口の中を陰圧にしたうえで乳を吸うという、複雑な行動を誰にも習わずに行う。これらは全て本能のおかげである。単純な行動だけでなく、あちこちの筋肉や感覚器を総動員する、まるでオーケストラの演奏のような高度な行動も、実は本能が指揮しているのだ。これら驚くべき行動の数々を紹介し、どのような仕組みで形作られるかをも解説する

ユーザーレビュー

  • 入門! 進化生物学 ダーウィンからDNAが拓く新世界へ

    Posted by ブクログ

    ダーウィン進化説の概論、動物の行動は自己利益優先主義に基づくこと、20世紀に入ると分子遺伝学が劇的な発展をみせたこと、中立進化説という新たな学説(分子遺伝学のレベルでは進化は大半が偶然に怒る)が提唱されていることなどが紹介されている。
    入門と銘打たれ、高校生や大学生の一般教養課程向けに書いたものだとされているが、社会人が読んでも読み応えがある。
    生殖と進化の項は特に興味深い。ここでは様々な生物における雌をめぐる雄の戦いが紹介される。例えばある蜘蛛の雄は交尾の直後に死に、死骸が雌に付着して貞操帯の役割を果たすというから大変な驚きだ。
    生物が如何に進化してきたかということの理論的枠組みが非常にわか

    0
    2025年07月08日
  • 進化を飛躍させる新しい主役 モンシロチョウの世界から

    Posted by ブクログ

    いやあ、いい本でした。科学者っていいなあ。子どもがもう少し大きくなったら読ませたい。HONZさん、ありがとう。

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    2012年12月06日
  • モンシロチョウ キャベツ畑の動物行動学

    Posted by ブクログ

    モンシロチョウの雄が雌うを見分けるのは、雌の羽根が紫外色だからであるという事実は有名ですが、このことを発見したのが日本人、しかも本書の著者だとは全く知りませんでした。著者はモンシロチョウ研究の第一人者ですが、モンシロチョウに関する素朴な疑問から様々な実験を行い、次々とその生態の実態を明らかにしていきます。その過程をとても興味深く、そして専門的な言葉も非常に分かりやすく説明していますので、飽きずに最後まで読めます。とても身近な存在であるモンシロチョウの意外と知られていない生態なども為になりましたし、昆虫のみならず生物学を研究している方の苦労と醍醐味が伝わってきます。

    0
    2011年11月15日
  • 入門! 進化生物学 ダーウィンからDNAが拓く新世界へ

    Posted by ブクログ

    構成が分かりやすくて、読みやすい本だった。進化について様々な角度から書かれていたけど、特に自然選択による進化以外の進化の方法について書かれていた部分が面白かった。例えば、異なる種のDNAが侵入する水平伝播とか。スパイダーマンとかテラフォーマーズみたいでかっこいいなって。

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    2023年02月02日
  • 本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵

    Posted by ブクログ

     本能=生得的行動、学習=習得的行動、だとして、動物の様々な行動がいずれに当たるのか、ある種の誤解や混乱がある、と著者は言う。
     一つには、特に練習をしなくても組織や器官の発生に伴って行動が発達する"行動の成熟"と、行動の習得的発達とが見分け難いため。
     もう一つには、行動は異なる複数の組織や器官がかかわって構成される複合形質であるとの事実が見落とされているため。例えば、鳥のヒナの防衛行動は、鳥の種類を識別する視覚器官系と、うずくまり行動を引き起こす運動器官系の協働活動によって引き起こされるが、これをどう捉えるかが問題となる。

     本書のハイライトは、こうした組織や器官の発

    0
    2021年11月06日

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