【感想・ネタバレ】モンシロチョウ キャベツ畑の動物行動学のレビュー

あらすじ

モンシロチョウはどうやって結婚相手を見つけるのか? アオムシ嫌いの青年が、なぜか研究を始めることになった。乏しい予算で実験機器を自作し失敗をくり返すなかで、チョウが競争相手に競り勝ち、子孫を残すしくみを次々と解明してゆく……。動物行動学に画期的な影響をもたらした著者が、チョウの生態をやさしく解説する。また思い通りに行かない実験や国際学会でのハプニングなど、研究者の素顔をユーモラスに語る。

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Posted by ブクログ

モンシロチョウの雄が雌うを見分けるのは、雌の羽根が紫外色だからであるという事実は有名ですが、このことを発見したのが日本人、しかも本書の著者だとは全く知りませんでした。著者はモンシロチョウ研究の第一人者ですが、モンシロチョウに関する素朴な疑問から様々な実験を行い、次々とその生態の実態を明らかにしていきます。その過程をとても興味深く、そして専門的な言葉も非常に分かりやすく説明していますので、飽きずに最後まで読めます。とても身近な存在であるモンシロチョウの意外と知られていない生態なども為になりましたし、昆虫のみならず生物学を研究している方の苦労と醍醐味が伝わってきます。

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2011年11月15日

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