作品一覧

  • 首の鎖
    4.0
    1巻682円 (税込)
    勝村瞳子、独身。自分を疎ましがる母の介護と、実家の店でこき使われているうちに一日が終わる。恋人には、妻がいる。 そんな中、病院の待合室で丹羽顕と出会う。彼は、妻からのDVに悩まされていた。 愛しているのに苦しい、家族への複雑な想いを初めて理解し合えた二人は、ある殺人事件を機に共犯者となるが――。
  • 誰かが見ている
    3.6
    1巻748円 (税込)
    ★★★★★第52回メフィスト賞受賞作★★★★★  ある夕方、保育園から榎本千夏子に一本の電話が入った。 「夏紀ちゃんがいなくなりました」 なんと、千夏子の子が保育園から消えたという。 不安を募らせる千夏子のもとに、二本目の電話が。 その電話は<彼女>からのものだった――。 4人の女性が抱える「女」としてのジレンマを鮮烈に描き切った究極のサスペンス!
  • 友達未遂
    4.3
    1巻792円 (税込)
    「これでみんな、共犯者ね」 秘密を抱える4人の少女。 その仮面がはがれる時、 校舎で事件は起きる――。 書評家、書店員、各紙誌が大絶賛した 一気読み必至のサスペンス、ついに文庫化! 親に捨てられ居場所を失った茜は街から離れた山奥の全寮制の女子校へ入学した。桜子、千尋、真琴の3人のルームメイトと共同生活をする中で、肖像画の破壊など不審な事件に巻き込まれる。浮かび上がる4人の深刻な問題。そして、嫉妬、憧れ、トラウマ、怒り。それらが交錯するとき、事態は思わぬ方向へ……。
  • 毎日世界が生きづらい
    3.9
    1巻924円 (税込)
    できないことを、数えないで。 どうやって生きていいのか分からない。 自分を責め続ける、小説家志望の私。 夢を抱いた仕事に躓く、会社員の夫。 そして、インコのピピ。 心理サスペンス『誰かが見ている』でメフィスト賞を受賞した著者が挑む新境地。 小さな家族の幸せをめぐる物語。 ――美景はうまいことやったよなー。 旦那に稼ぎがあるから、なんの心配もないだろ? パートでお小遣い稼いでたらいいんだし。(略) 傍から見れば、なんの悩みもなく、苦労もなく、ぼんやりと生きているように映るのだろう。(略) うまくいかない自分を責める妻の気持ちを、想像することもできないのだろう。――本文より 美景と雄大は結婚して十年。 ある日、妻の書斎に入った夫は何か様子が違っていることに気づく。 ままならない毎日をどのように生きてきたかを語り出す二人。 小説家になる夢を叶えたかった美景。 夢を抱いた仕事に躓く雄大。 二人をつなぐインコのピピ。 メフィスト賞作家の新境地となる、小さな家族の幸せを探す物語。
  • 彼女の背中を押したのは
    3.9
    1巻1,815円 (税込)
    書店に勤めていた妹が、ビルから飛び降りた。相談したいことがあるとメールをしてきたその日に。結婚と同時に上京し平穏に暮らしていた姉・梢子は、妹に何があったのかを探るため、地元に戻り同僚たちに会いに行く。妹を追い詰めたものは何なのか? 母の過剰な期待と父の無関心、同僚からぶつけられた心ない言葉、思うようにいかない恋愛……。妹の過去を辿ることは、梢子自身の傷に向き合うことでもあって――。

ユーザーレビュー

  • 毎日世界が生きづらい

    Posted by ブクログ

    精神疾患や発達障害、人間関係の悩み、そういった生きづらさを抱えながら共に生きている夫婦のお話。

    私自身うつ病を患っているのですが、精神疾患を抱えている人の生きづらさがとってもリアルに描かれていて、自分と重ねて何度も涙しました。

    お互いに相手のことを大切に思っているのに、どこかすれ違って喧嘩になってしまう。それが見ていてとってももどかしかったです。

    「いいんだって!あなたは、いてくれるだけで!」
    そう言った雄大の懐の深さに感動しましたし、私もそう思い続けたいし、伝え続けたいと思いました。

    0
    2025年09月08日
  • 毎日世界が生きづらい

    Posted by ブクログ

    今の自分と重なる部分が多すぎて読んでて少し辛くなってしまった。
    それでも夫婦が繋がりあって生きていっていて見習いたいなと思った。
    自分も頑張っていこうと思える本だった。

    0
    2025年05月23日
  • 友達未遂

    Posted by ブクログ

    最初の方は読み進めるのに時間がかかったのだけれど、最初以外のキャラクターにフォーカスされたところから世界観が飲み込めてきて面白くなりました。それぞれのキャラクターの悩みや心情がよく描かれていて共感しすぎて辛いくらいでした。終わり方が個人的には希望が見えて好きです。

    0
    2024年08月24日
  • 毎日世界が生きづらい

    Posted by ブクログ

    人生は進んでいく、存在する事とは。簡単にまとめるのが難しいけれどキャッチコピーを付けるなら自分はこうかなと思った。まるで自分の人生かのような既視感を感じてしまった。

    紛れもなく今までの好きな本トップ3のランキングに入る本に出会えてしまった。
    まずタイトルから手に取った。まさに今の自分だなと感じた。
    大学生からの長い付き合いを経て結婚した2人の交互の視点から語られる、全く性格の違う2人がそれぞれのやり方でお互いを思いやりながらお互いの人生を進めていく素敵な話だった。
    1人1人が生きていくには苦し過ぎる問題でも、いつかは誰かに出会ったり、自分でもよくわからないきっかけや経験で乗り越えられるものや

    0
    2024年06月10日
  • 誰かが見ている

    Posted by ブクログ

    人にはそれぞれ見えない悩みや思いがあるということ、改めて感じました。見える部分で人を評価して、自分と比べて…それぞれ見えない部分で辛い思いや人には言えない悩みを持っているいるのに…
    わかるなあ‥と思う部分たくさんありました。女性としての人生の生きにくさも描かれていて現実感満載で、共感共感の嵐でした。

    0
    2023年10月30日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!