作品一覧

  • 限界地方政治 ~民主主義崩壊を読み解く6つの視点~

    限界地方政治 ~民主主義崩壊を読み解く6つの視点~

    ビジネス・実用

    4.7
    1巻1,100円 (税込)
    荒れる選挙とモラルの欠如、民主主義は地方からぶっ壊れている! なぜ「無法者」が議員になってしまうのか?なぜ選挙が「デタラメ」にハックされてしまうのか? 近年、日本各地の地方自治体で、 ・学歴詐称や倫理問題を抱えた首長 ・ヘイトスピーチやデマを平然と垂れ流す議員 ・陰謀論や排外主義を主張して当選してしまう議員 が見受けられる。 かつて「泡沫候補」と呼ばれたユニークな候補は、もうその「面白さ」を失い、単に民主主義を破壊する存在になりつつある。 これらは単なる「人物の資質」の問題ではない。 人口減少、産業空洞化、外国人労働への依存、環境問題、文化摩擦、情報環境の劣化といった地方が抱える構造的問題が、 倫理なき政治家や分断を煽る勢力にとって“利用しやすい土壌”になっているのではないか? 本書は、地方議会・地方選挙の現場に赴き、その様子をつぶさに報じてきた6人の視点で、「なぜ地方から民主主義が壊れているのか」を多角的に検証した書籍である。
  • 忘れられた旭日旗

    忘れられた旭日旗

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    2026年W杯が開催される。緊迫した東アジア情勢を受けて、サッカースタジアムでの「旭日旗問題」が政治問題として語られることになるかもしれない。  依然としてFIFA(国際サッカー連盟)は、スタジアムでの旭日旗の掲揚を対戦国によって禁止しており、今大会でも同様の措置に出ることが予想されている。 なぜサッカースタジアムで旭日旗は禁止されたのか?  そこには、日本人と中韓のみならず東南アジア諸国の「対日感情」のギャップが存在していた。アジアサッカー連盟や関係者などへの取材を通じて明らかになったことをまとめるとともに、旭日旗がなぜアジアでタブーになっているのかを、アジア各地の戦争の記録のルポと、さらに歴史的な大東亜共栄圏の問題と重ねて検証しながら解説する。 旭日旗問題の源流を広くアジアに探り、遠くインドのインパールから、ミャンマーを超えて、タイそしてマレーシア、シンガポールへ。民主運動に揺れる激動の香港、そして中国、韓国へ。その謎を探ることは、「大東亜共栄圏」が掲げた理念が歴史の中でどのように揺れ動き、そして新しい解釈を生み出してきているのかを探ることでもあった。 2016年に『サッカーと愛国』でミズノスポーツライター賞優秀賞・サッカー本大賞優秀賞を受賞した著者が、揺れ動くアジアのナショナリズムとリベラリズムの葛藤を、旭日旗を通して確かめていくノンフィクション作品。
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

    陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻1,100円 (税込)
    日本社会において陰謀論と排外主義を内包する政治運動が急速に拡大している。 2020年の米大統領選前後に始まった反ワクチン系運動は、レイシズムや極端なナショナリズムを伴いながら国内で定着し、2024年には1万人規模のデモが複数回開催されるなど、その勢力は可視化された。それ以降も、それまでデモに縁がなかったような層が、「財務省反対デモ」など陰謀論ベースのデモを行っている。 その陰謀論界隈に、外国人差別を訴える排外主義が合流し始めて、急速にその勢力を強めている。 なぜこんなことになったのか? この現象はどうした結果を招くのか? 本書は、そうした陰謀論デモや排外主義の現場で取材を続けていた執筆陣を招聘。それぞれの視点から、この現象を「陰謀論ブーム」、「排外主義ブーム」として捉え、特定の政党に留まらない、より広範な現象として多角的に分析。地方議会を舞台にした極右系団体の本格参入、泡沫候補の演説に見る“共闘”や排外主張の流行、さらには「財務省解体」など反グローバリズムを掲げる新勢力の台頭に至るまで、現場取材を通じて浮かび上がった実態を明らかにする。
  • サッカーと愛国

    サッカーと愛国

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,650円 (税込)
    2016年度、第27回ミズノスポーツライター賞、優秀賞受賞作品! スタジアムには日本人が知らない世界基準がある! 渋谷スクランブル交差点「自称・日本代表サポーター」、「JAPANESE ONLY」横断幕&バナナ事件、 旭日旗問題、「サッカー犯罪防止法」、ネオナチとフーリガン、ウルトラスの革命、ザンクトパウリのゴール裏、欧州クラブ事情…… サッカーはレイシズムとどう闘ってきたのか? 木村元彦氏(ジャーナリスト)、激賞! 「がんばれ!ニッポン」層が大きなマーケットとされるサッカー界において、 ナショナリズムに抗い民族差別問題に正面から取り組んだライターはほとんどいない。 その中で清義明は極めて稀有な存在である。 本書は路上でもスタジアムでも全力でレイシストと闘って来た清が 必然を以って著した、日本初のサッカー界からの反差別の書である。 サッカーとナショナリズムは強い親和性をもつ。 スタジアムは世の中の縮図であり、いいことも悪いことも、スタジアムで起きたことは世界に波及する。 本書では、それに翻弄される人々と、それでもそこから見いだされる希望について、フィールドワークの成果を報告する。
  • 普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究

    普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,200円 (税込)
    なぜリベラルは敗北するのか?なぜトランプは大統領になれるのか? オルタナ右翼・トランプ主義者研究の最重要書 本書は、2010年代初頭に起こったインターネット文化戦争を忠実に記録し、それが2016年のドナルド・トランプ大統領誕生に大きな役割を果たした「オルタナ右翼」となって発展する道行きをマッピングする。オルタナ右翼の特徴が、60年代カウンターカルチャーに由来する「侵犯的な反道徳スタイル」だとしたら? 本来リベラルであったインターネットのサブカルチャーは、どのように右傾化し、メインストリームを征服していったのか? 【目次】 序章 希望からゴリラのハランベに 第1章 リーダーなきデジタル反革命 第2章 侵犯のオンライン政治 第3章 オルト・ライトのグラムシ主義者たち 第4章 ブキャナンからヤノプルスまでの保守派文化戦争 第5章 Tumblrから大学キャンパスでの戦争へ:ウェブ上の正しさのエコノミーに飢餓状態を創り出すこと 第6章 マノスフィア(男性空間)に入会すること 第7章 つまらないビッチ、ノーマルな連中、そして絶滅寸前メディア 結論 あの冗談はもう面白くない——文化戦争はオフラインへ 【著者】 アンジェラ・ネイグル 1984年、アメリカ・テキサス州生まれ、アイルランド・ダブリン在住の作家・社会評論家。オルタナ右翼の専門家として「ニューヨーカー」「バッフラー」「ジャコバン」「アイリッシュ・タイムズ」ほか多くの雑誌に寄稿している。反フェミニストのオンライン・サブカルチャーに関する研究で博士号を取得。2017年に刊行した『KILL ALL NORMIES』は、白人至上主義のオルタナ右翼の起源に迫るドキュメンタリー『Trumpland: Kill All Normies』の原作となった。 大橋完太郎 1973年生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。専門は近現代フランス思想、表象文化論、芸術哲学。著書に『ディドロの唯物論』(2011年、法政大学出版局)。訳書にマーク・フィッシャー『ポスト資本主義の欲望』(2022年、左右社)、リー・マッキンタイア『ポストトゥルース』(2020年、監訳、人文書院)など。 清義明 1967年、神奈川県横須賀市出身。ライター、ジャーナリスト。株式会社オン・ザ・コーナー代表。著書に『サッカーと愛国』(2016年、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞)、『2ちゃん化する世界ー匿名掲示板文化と社会運動』(2023年、共著)、『コンスピリチュアリティ入門: スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか』(2023年、共著)など。
  • 2ちゃん化する世界 匿名掲示板文化と社会運動

    2ちゃん化する世界

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻2,310円 (税込)
    日本発の匿名掲示板文化は世界をどう変えたのか? 2ちゃんねると社会運動の歴史的経緯、匿名掲示板のグローバル化と陰謀論の隆盛から、日本のみならずアメリカや香港の政治・社会問題やデモへのつながりまで。気鋭の論者らがその功罪を問う。
  • 叢書パルマコン・ミクロス03 コンスピリチュアリティ入門 スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか

    コンスピリチュアリティ入門

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻2,420円 (税込)
    「Qアノン」、新型コロナ生物兵器説、自然食、イルミナティ、そして爬虫類系宇宙人による人類の支配。政治的影響力を持つまでに至った陰謀論と、その背景にあるとされるスピリチュアルな世界観。この2つをともに論じることを可能にする注目の視座「コンスピリチュアリティ」を日本で初めて紹介した論集。気鋭のライターから西洋オカルティズム研究の大家まで、多彩な執筆陣が明らかにする陰謀論の最前線。

ユーザーレビュー

  • 限界地方政治 ~民主主義崩壊を読み解く6つの視点~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い内容でした、書き手が6人に分かれて、それぞれ興味のある、伊東市と田久保市長の当選の背景から、次に参政党とは何であるのか、3章では、地方で強固な地盤を築いた維新について、4章では立花孝志を中心にSNS選挙の負の側面を強調しながら、立花孝志が参考にした3章と関連の深い一人の政治家の名前を挙げて、立花孝志の選挙ハックを問題視し、5章では安芸高田市など地方の選挙と自治の解説があり、6章で本書の命題の締めくくりがされています。この章ごとに内容が違うのに、SNS選挙という一つのテーマを追うことで、読み物として連続した物語になっている点が本書の大きな魅力です。

    だからこそ、地方の政治に思うことがあり、特に兵庫について吐き出したい感情があるので、勢い文章を続けます。
    ここから、兵庫問題について、語りたくなった内容をつらつら書きます、関連していても本書そのものから少し遠く、私の記憶の整理のための文章になるのでネタバレにチェックを入れておきます
    まず6章では、判明分として死者を2名とされていましたが、これには不満があります。
    おそらく、告発をしたのちに亡くなれた元西播磨県民局長と、立花孝志の誹謗中傷の的となり、故人への名誉棄損で逮捕される事件の被害者である元県議の竹内英明さんを死者数2で数えているのでしょうが、もう少し多く感じています
    元西播磨県民局長の告発文書は、多くの事項を述べた内容ですが、いの一番目は、斎藤知事が五百旗頭真理さんを急な解任の通告で死に追い詰めたという内容で始まり、文書の中で人事のルールを斎藤知事が乱していることを問題視しています、正当な告発として考えるなら、死者に算入されても良いものとは思いました
    また、優勝パレードを担当した職員も亡くなっているので、これも兵庫問題として死者数に加えても良いものと思います。
    それで、言いたいのが、こういう指摘をしたくなる私みたいな人が、別の側の主張を聞かずに言いたいことを言いに来るのが、地方政治をより混乱させているだろう、という点です。
    いい人材は東京に行くじゃないですか、稼げるから、地方に収まるってことは、縁故が個人の能力より大きな利益をもたらすか、そもそも能力がないか、本当に地元が最高か、になってしまうじゃないですか、それを東京の基準で、つらつら問題点を挙げて限界だとか言い切られると、弱るしかできないじゃないですか、実際に対応とか出来ないし、改善しようもない乏しさと縁故でハマった既定路線の中にいるんだから、変えようはないですよ。
    だから、記事として面白くなるからって、起きた出来事を物語として感情に訴える形に仕立てた内容から語る視点から離れて、
    当たり前のことだけ挙げて、考えなおす必要があるわけです。
    五百旗頭真理さんは享年80歳です、その急死に何の不思議があって、誰かのせいにできますでしょうか
    竹内元県議は、慕っていた御母堂と死別してから、お亡くなりになりました 母親の死の三か月ほどのちに、竹内英明さんはお亡くなりになりました、心痛のほど甚だしいことだと思います。
    死を誰かの責任にしたくなる気持ちは分かりますし、その背後に陰謀や加害者の影を感じて怒りを抱く気持ちも分かります
    理論が予感させてくれる万物を分解して理解できる全能感は心強いです、物語が想起させてくれる新しい視点の解釈は、より強い感情で、事件への関心を高め、起こった問題の重要性を高く感じさせてくれるでしょう。
    ただ、それらは賢い人たちが味付けした演出された姿であって、まずは、起きた出来事の要素を一つずつ拾う必要があると思います。
    ながながと、関連のうすい文章を続けましたが、つらつら書いた内容は置いておいて、
    この本は良い本で、面白かったですよ。

    0
    2026年09月23日
  • 限界地方政治 ~民主主義崩壊を読み解く6つの視点~

    Posted by ブクログ

    かつて泡沫候補と呼ばれた候補が当選、パワハラ認定を受けながら再選される知事、脱法行為も当たり前、地方政治が壊れる様を克明に知らせるルポ。ただのお騒がせだけでなく税金がそこに使われ、意味のない政策が蔓延る。果たして私達は選挙に行くだけで何かを変える事が出来るのか。

    0
    2026年08月27日
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

    Posted by ブクログ

    第1章 陰謀論と排外主義の現在地(黒猫ドラネコ)
    第2章 「熱狂」を生み出す仕掛け(山崎リュウキチ)
    第3章 近代に取り残された人々(古谷経衡)
    第4章 カルトと陰謀論・排外主義の結節点(藤倉善郎)
    第5章 選挙の現場を侵食する陰謀論と排外主義(選挙ウォッチャーちだい)
    第6章 電車男の代替現実~「名無しのQ」とは誰だったのか(清義明)
    第7章 癒やしの日の丸(菅野完)

    古谷経衡,菅野完はメジャーだが、あとの5人はそんな知られてない、
    はずだが、わたしはなぜか黒猫ドラネコさんと選挙ウォッチャーちだいさんは
    知っている。どちらもpodcast経由。
    ちだいさんは「西谷文和 路上のラジオ」に頻繁に登場。N国を徹底的に暴く。
    ドラネコさんはTBSラジオ「荻上チキセッション」「プチ鹿島 赤坂タイムス」に登場。
    ラジオやpodcastはニッチな世界を広げてくれる。

    そうした7人が語るのは、主に日本の陰謀論&排外主義。
    N国、日本保守党、参政党、ついでに自民党。
    海外はQアノン。

    反ワクチン反ソーラーパネルはまだかわいい。
    これが中国クルドアイヌと排外主義になってしまうとたちが悪い。
    少し前まではそんなことを騒いでも、それこそマイナーで終わったのが、
    いまや選挙でトップ当選するようになってしまった。

    オウム真理教や幸福実現党だって、騒いではいたが選挙には勝てなかった。
    それが今や、参政党は二けた議員を有する政党にのし上がってしまった。

    7人の論を読んで思ったのは、
    失礼を承知で言えば、
    彼ら彼女らはこの日本にずっと昔からいたひとたちだ、ということ。
    ここ10年にわかに増えたわけではない。
    こういうものの考え方をする人は古来からいたのだ。
    こういう考え方、とは、狭い社会だけで生きている人、ということ。
    言葉を選ばずに言えば、「田舎者」なのだ。そう「」つきの。

    地方に住む人、という意味ではない。
    狭い自分の世界しか知らない人、知ろうとしない人、という意味で言っている。
    地方にいたってそうでない人は大勢いる。

    逆に都会に住んでいても「田舎者」はいる。社会的な田舎者だ。
    つまり会社などの世界社会しか知らない人。会社の常識がすべての人。
    そういう人は自分の知らないもの、未知のものは受け入れない。基本。
    ただ、何かの拍子に自分の知識に会う新しい知識が来ると、
    一気に染まってしまう。

    誰の論だったか、「言葉がわからない外国人は怖い」
    これはある意味当然のことだ。私も分かる。
    何せ、何を言ってるかわからないのだから。
    そして見てくれも違う。怖い。本能的にそう思う。
    それはやむを得ない。
    しかし、だからといって、それを排除する、ということは許されない。
    ありもしない「移民ですぐ生活保護を受ける」「無法」というデマで
    彼ら彼女らの人権をないがしろにすることは認められない。
    そこに思いが至らないのだ。

    ただ、、、昔はそういう人も害がなかった。
    狭い社会だけで生きてきたからだ。
    江戸時代は国自体閉ざしていたし、藩の往来もあまりなかった。
    そもそも「日本」なんて概念がなかった。

    それが明治維新で否が応でも「日本」を意識させられ、
    さらにこの10年のネットワーク社会の浸透。
    誰もが数十年前の大型コンピュータ並みのパワーを持つ「スマホ」を手にしてしまった。
    情報は取り放題。(まだAI使い放題、とはいえないようだが)
    その土壌が、「田舎者」を世に出すことになってしまった。
    狭い社会で閉じているはずの田舎者が「日本」という概念を覚え、
    かつ、同じ考えを持つものがそれなりにいることをSNSを通じて知ってしまった。
    だから集まる。パワーになる。相乗効果で選挙でも声が通る。
    某与党の党首までそれに乗って大勝ちする。
    世も末だ。

    そう、さきほど()付きで書いたが、
    スマホがよりパワーを発揮し、AIがフル稼働すれば、これも治まる可能性はある。
    主に寄り添うAIが、主の偏りを諭すどころか応援してしまったら最悪なのだが。
    AIは情報すべてを見て判断するだろうから、陰謀論が多数派になったらそういうことになる。
    ディストピアだ。

    この新書を読んで、こんなことを考えた。

    0
    2026年08月19日
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

    Posted by ブクログ

    SNSや集会での盛り上がりだけでなく国政にも忍び込む陰謀論と排外主義。コロナ禍の反動なのだろうか。集団は時に暴走し何の関わりもない人まで巻き込む。どうすれば良いのか。答えはこの本には無い。このブームがもっとマシな方に進む事を祈るしかないのだろうか。難題である。

    0
    2026年02月16日
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

    Posted by ブクログ

    いかに今の日本の政治や社会に陰謀論が食いこんで来ているのかが分かる良本でした。
    現状に警鐘を鳴らす役割を担ってくれるような一冊であり、衆院選に向けて読まれてほしい内容です。

    山崎リュウキチさんの陰謀論・排外主義コミュニティやその運動を推し活・チャーチマーケティングの視点で読み解く章は、朝井リョウさんの話題作「イン・ザ・メガチャーチ」と通ずる話で読んでいて興味深く、とても面白かったです。(昨今の排外主義の蔓延や政治の極右化が深刻すぎて「面白かった〜」だけで済ませられない話ではあるんですけど…。)
    また恥ずかしながらQアノンや反ワクチン、三浦春馬運動あたりのことをあまり知らなかったので、ここ数年で陰謀論が社会に大きく影響与えるようになりすぎている事実をその流れを辿りながら確認出来たのも良かったです。
    陰謀論を吹聴して差別煽る団体と、それに感化された一般人による差別的言動が実社会に影響を及ぼすという今の状況って、本当にアメリカの後追いなんだなと納得がいきました。こんなことでしみじみしたくはなかったですが…。
    それだけ陰謀論が大衆を惹き付けるのに有効であり、科学が発展したところで人の科学的思考が育まれるわけではないという大衆の弱点が突かれている現状を思い知らされました。自戒の意味も込めて、そのことを自覚していたいと思いますし、流れてくる情報に対して極力慎重でありたいです。

    0
    2026年01月25日

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