作品一覧

  • ぼくせん 幕末相撲異聞
    3.3
    1巻1,699円 (税込)
    時は幕末、勧進相撲で禁じ手を使い角界追放となった三峰山岩蔵。進退窮まった彼は元行司の式守庄吉らとともに「観客に見せる」格闘技を立ち上げる。名付けてぼくせん──第8回朝日時代小説大賞受賞の著者による鮮烈な最新「格闘」時代小説。
  • 慶応三年の水練侍
    3.8
    1巻1,600円 (税込)
    時は慶応、津・藤堂家砲術師範市川清之助、水術試合を要求される! 相手はかつて事故死した親友の息子で勤皇思想に傾倒、完全なる逆恨み。いつしか勝負は佐幕派対勤皇派の様相に。水練が苦手な清之助は伊賀者に水術指導を受ける! さて、秘技・諸手抜諸蹴とは?
  • 十返舎一九 あすなろ道中事件帖 : 1 悪女のゆめ
    4.0
    1~3巻528~561円 (税込)
    重田貞一(のちの十返舎一九)は、堺の家も妻子も捨て去り、戯作者として名を立てるべく、江戸でひとり悪戦苦闘の日々を送っていた。そこへ北町奉行・小田切土佐守から探索への協力を求められる。土佐守にはかつて世話になっており、貞一はあてがわれた岡っ引の岩徳としぶしぶ江戸を廻る。すると、そもそもその岩徳自身が怪しさ満点で、羽振りのよさと、娘だという若い女との同居に勘ぐりを入れる貞一だったが……。新人ながら才走った著者による、初の書き下ろし時代シリーズ始動!

ユーザーレビュー

  • 慶応三年の水練侍

    Posted by ブクログ

    幕末の日本で侍同士が水泳対決。
    ちょっと毛色の違った感じのスポーツ小説なんだろうかと思って読み始めたら、なんかこう思想だったり過去のあれこれだったりでぎすぎすした感じでげんなり。まああくまで導入なので途中からはひたすら水練。現代ではもう泳法なんてほぼ確立してるわけなんですが、江戸時代はこういうものなんだなあ・・人や流派によって泳ぎ方が異なるし、それぞれそのへんを模索してるのがなかなかに興味深い。
    そして最後勝負で終わり、であればそれこそスポーツ小説なんですがなんか綺麗にいろいろまとまっていい感じの読後感。失礼な言い方かもしれませんが、思ったより面白かったなー。

    0
    2025年07月15日
  • 慶応三年の水練侍

    Posted by ブクログ

    読む前は江戸時代のウォーターボーイズみたいな面白ちょいホロ系かと思ってたけど、いい意味で期待を裏切られた作品となった。主人公のおじさん武士が、苦手の水泳で競争させられる羽目になり、伊賀忍者の特訓に耐え、って読むと、ほらおじさん青春アゲインものかって気がするけど、その過程にいろんな伏線がポロポロ転がってて、最後の回収の仕方が素晴らしい。久々に感動、じゃなく、感心させられた内容だった。
    ※これから評価基準を緩めて、以下で評価してきます。

    ★なぜこれ読んだおれ?
    ★★期待以下
    ★★★なかなかよかった!
    ★★★★面白かった!
    ★★★★★最高だ!

    1
    2018年07月11日
  • ぼくせん 幕末相撲異聞

    Posted by ブクログ

    時は幕末。
    角界を追放され途方に暮れる力士・三峰山の前に現れたのは、元行司の庄吉。彼が提案してきたのは、ぼくせんという新しい格闘技。勝ち負けの真剣勝負を見せるのでなく、善玉・悪役の配役をして筋書きにそった勝負を見せるというもの。

    つまり、プロレス小説です。幕末の。
    格闘技界から追放された力士が新団体立ち上げして成功するまでのお話。仲間集めから舞台(リング)作りにスポンサー確保。新規立ち上げの苦労に加え、既存勢力の嫌がらせ。
    そことの遺恨試合が、メインの大会になっていきます。

    夢を見て夢を見せるのがプロレス。ただ、夢は儚いもんであるのも事実。ラストシーンのもの悲しさが、物語ってますね。
    ただ

    1
    2018年01月04日
  • 慶応三年の水練侍

    Posted by ブクログ

    時代は江戸末期。勤皇か佐幕かで揺れ動く津藩藤堂家。藩の明暗を分ける水術勝負に出ることになった清之助は、伊賀者伊八のもとで訓練に励み、諸手抜諸蹴で勝負に挑む。時代物スポ根小説。

    1
    2017年04月21日
  • 十返舎一九 あすなろ道中事件帖 : 2 銀色の猫

    Posted by ブクログ

    「木村忠啓」の長篇時代小説『十返舎一九 あすなろ道中事件帖(2) 銀色の猫』を読みました。

    『十返舎一九 あすなろ道中事件帖(1) 悪女のゆめ』に続き、「木村忠啓」作品に続き時代小説です。

    -----story-------------
    戯作者として一本立ちしたいと奮闘努力する「重田貞一(のちの十返舎一九)」のもとへ奇妙な依頼が舞い込んだ。
    大店の番頭が可愛がっていた猫を捜してほしいという。
    時に毛並みが銀色に輝くという珍しい猫を、岡っ引の「岩徳」と町じゅう廻って捜し始めた「貞一」だったが、やがてこの依頼には何か裏があると気づく…。
    気骨ある若き主人公の姿と江戸の勧善懲悪が小気味よい、好評

    0
    2023年05月02日

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