【感想・ネタバレ】慶応三年の水練侍のレビュー

あらすじ

時は慶応、津・藤堂家砲術師範市川清之助、水術試合を要求される! 相手はかつて事故死した親友の息子で勤皇思想に傾倒、完全なる逆恨み。いつしか勝負は佐幕派対勤皇派の様相に。水練が苦手な清之助は伊賀者に水術指導を受ける! さて、秘技・諸手抜諸蹴とは?

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Posted by ブクログ

読む前は江戸時代のウォーターボーイズみたいな面白ちょいホロ系かと思ってたけど、いい意味で期待を裏切られた作品となった。主人公のおじさん武士が、苦手の水泳で競争させられる羽目になり、伊賀忍者の特訓に耐え、って読むと、ほらおじさん青春アゲインものかって気がするけど、その過程にいろんな伏線がポロポロ転がってて、最後の回収の仕方が素晴らしい。久々に感動、じゃなく、感心させられた内容だった。
※これから評価基準を緩めて、以下で評価してきます。

★なぜこれ読んだおれ?
★★期待以下
★★★なかなかよかった!
★★★★面白かった!
★★★★★最高だ!

1
2018年07月11日

Posted by ブクログ

時代は江戸末期。勤皇か佐幕かで揺れ動く津藩藤堂家。藩の明暗を分ける水術勝負に出ることになった清之助は、伊賀者伊八のもとで訓練に励み、諸手抜諸蹴で勝負に挑む。時代物スポ根小説。

1
2017年04月21日

Posted by ブクログ

幕末の日本で侍同士が水泳対決。
ちょっと毛色の違った感じのスポーツ小説なんだろうかと思って読み始めたら、なんかこう思想だったり過去のあれこれだったりでぎすぎすした感じでげんなり。まああくまで導入なので途中からはひたすら水練。現代ではもう泳法なんてほぼ確立してるわけなんですが、江戸時代はこういうものなんだなあ・・人や流派によって泳ぎ方が異なるし、それぞれそのへんを模索してるのがなかなかに興味深い。
そして最後勝負で終わり、であればそれこそスポーツ小説なんですがなんか綺麗にいろいろまとまっていい感じの読後感。失礼な言い方かもしれませんが、思ったより面白かったなー。

0
2025年07月15日

Posted by ブクログ

クロールがうまくなりたくて検索して作者の水泳ブログに行き当たり。一つひとつの記事がなかなか言葉にこだわって書いてるカンジだなって感じてました。んでこの本の受賞告知。あー作家さんになったんだなぁって。
泳いでてちょっと苦しくなる時があるんだけどコレ読んでて同じカンジだよ〜って共鳴もしてりして。

1
2018年02月21日

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