作品一覧

  • 直木賞物語
    5.0
    直木賞を愛してやまぬ著者が贈る“直木賞のすべて” 選考委員がふたりしか来ない選考会? 選考基準どころか賞の対象範囲も定かではない!? あなたの知らない直木賞の真実がここに。 芥川賞と並び称されるも、大衆文学・エンタメ小説が対象の直木賞はいつもオマケ扱い、 その時々の選考会でブレまくる選考基準、山本周五郎賞や 「このミステリーがすごい!」、本屋大賞など次々とライバルが出現! 波乱万丈の直木賞の歴史を、人気サイト「直木賞のすべて」を運営する 著者が描く、人間臭さ全開のドキュメント。
  • 芥川賞物語
    4.0
    1巻896円 (税込)
    一冊で芥川賞まるわかり。芥川賞の全歴史とエピソードが一冊に。 市井の愛好家が、愛と外からの冷静な目で著した芥川賞“非公認”本を、文春文庫から堂々刊行。 賛辞も非難もすべて盛り上がりの血肉にしてきた恐るべき文学賞・芥川賞。 1935年の創設から八十余年、第1回から第155回まで、受賞者、選考委員、候補者、マスコミが繰り広げてきた壮大なドラマを、著者独自の愛と棘ある視点で描き、「日本一有名」なこの賞の秘密を解き明かす。 いちばん面白くて読みやすい芥川賞史。 事件上等!文運隆盛!の八十余年 ・「新人賞」なのに世間では破格の扱い。 ・派手な受賞は叩かれる。地味な受賞は嘆かれる。 ・太宰治の怒り、車谷長吉の「五寸釘」!? ・そして「火花」の250万部突破―― 「文藝春秋がなぜこの本を文庫にしようと思ったのか、いまだによくわからない。 もしかしたら、これが芥川賞の恐ろしさなのかもしれない」(著者)
  • 芸能人と文学賞 〈文豪アイドル〉芥川から〈文藝芸人〉又吉へ
    5.0
    なぜ又吉直樹は芥川賞をとったのか なぜ小泉今日子は講談社エッセイ賞を受賞したのか なぜビートたけしも太田光も「ネタ」として「直木賞」を狙っていると言うのか 1925年、芥川龍之介の1枚の写真が「作家=芸能人」と「文学賞」の歴史を宿命づけた 来年の芥川賞・直木賞は加藤ミリヤ、尾崎世界観、紗倉まな、あるいは星野源がとってもおかしくない! 文学賞80有余年「約束された」秘密の物語が今、ここに! 芸能人小説と文学賞には、似たところがあります。 はなから話題性を期待されていて、商業主義と結びつけて見られやすい。 また関係のない人たちから、雑多な意見や感想をぶつけられることなども、両者に共通した姿です。 注目を浴びるものなら必ず受けざるを得ない、一種の宿命かもしれません。 この二つが重なったとき、面白さが何倍にも膨れ上がる、ということを私たちに体感させてくれたのが、 二〇一五年七月、又吉直樹さんの芥川賞受賞でした。 (「はじめに」より) ≪目次≫  第一章 現代の芸能人小説と文学賞事情  第二章 芸能人の小説が、文学賞と出逢うまで  第三章 俳優たちの文才が、文学賞を盛り上げる  第四章 作家のタレント化と、タレントの作家化  第五章 八〇年代に起きた大転換と大騒動  第六章 ミュージシャンたちの多彩な文業  第七章 文学賞に応募して小説の道に入る芸能人たち  第八章 お笑い芸人たちの大躍進

ユーザーレビュー

  • 芸能人と文学賞 〈文豪アイドル〉芥川から〈文藝芸人〉又吉へ

    Posted by ブクログ

    芥川賞、直木賞を極めて野次馬的な視点で観察した文学賞とは。及び芸能人との関わり。
    ふざけた文章が多いけど筆者は如何に文学が繁栄するかを第一義に考えているのは凄く判る。
    又吉さんが芥川賞を獲り漫画「響」がヒットする。
    いまほど芥川賞が身近に感じられる時代って無いのかも。
    文学の才能って異才だけれど芸能人だって異才だ。
    願わくば又吉さんに続く芸能人が現れる事を望む。

    0
    2017年11月06日
  • 直木賞物語

    Posted by ブクログ

    超絶氣合入つてゐるのは同作者による『芥川賞物語』と分厚さを比べてみれば一目瞭然だ
    直木賞の歴史から大衆文學の歴史はあまりわからないが大衆文學の歴史を知ると直木賞の特異さ異樣さがよくわかる! そしてつまりそこが直木賞の魅力なんだらう
    ところで所々で使はれてゐる『指を屈する』の意味合ひがすこし違ふ気がする…!

    0
    2017年10月12日
  • 芥川賞物語

    Posted by ブクログ

    今年の1月の16年下期芥川賞の時に新刊で出ていたので買って、しばらく積ん読になっていたところ、この7月の17年上期芥川賞発表のタイミングで読み終わるとか。
    なんというか芥川賞ってドラマだなぁ。作品はそんなに読んでなくても、賞そのもののドラマが面白い。
    とはいえ、この作者の作品紹介が素晴らしいので、紹介された受賞作や候補作はことごとく読んでみたくなるという…。

    0
    2017年07月22日
  • 芥川賞物語

    Posted by ブクログ

    本ばかり読んでいるように思われるかもしれませんが、別に暇なわけじゃあありません。
    大学2年の頃から深刻な活字中毒なんです。
    そのくせ、読み終わって2、3日もすると内容を忘れてしまうのですから、ホントしょーもないです。
    あ、こっちの話です。
    数多ある文学賞の中で、群を抜いてメジャーなのが芥川賞でしょう。
    本書は、「直木賞研究家」の肩書を持つ著者が、芥川賞の歴史について書いた著作。
    第1回の石川達三「蒼氓」から、第155回の村田沙耶香「コンビニ人間」までカバーしています。
    受賞作の内容そのものよりは、選評も含めて受賞作を取り巻く状況に視点を当て、その歴史を追っています。
    読後、感じたのは、この賞の

    0
    2017年03月19日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!