トクヴィルの作品一覧
「トクヴィル」の「アメリカのデモクラシー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「トクヴィル」の「アメリカのデモクラシー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
知っていても読んだことはない(言及される機会が多いので読んだ気になっている)古典だが、岩波文庫版は良訳と聞いたので読んでみた。
一言でまとめると、
1800年代前半の建国間もないアメリカを見たトクヴィルが、フランスやイギリスをはじめとする欧州諸国と比較したうえでアメリカを「民主主義の先進国」としている。
…ここまでは教科書どおりの記述といってもよい。
読んでみて思ったのは、現代日本の私たちにとってアメリカの政治制度は「そういうもの」として半ば自明の存在になっているが、(当時のヨーロッパから見ると)異質で特殊なものだということだ。
トクヴィルが特に強調しているのが司法、とりわけ連邦最高裁につ
Posted by ブクログ
全4巻の最終巻である本巻では、自由と平等についてのトクヴィルの省察が理論的に深められるが、その核心的なエッセンスを列挙すれば以下の如くである。
★平等な社会は人々の境遇を不安定にし、虚栄心を蔓延させる。
「デモクラシーにおいては、境遇の変化が大きいので、人々の特典はほとんど常に獲得して間もないものである。・・・そのような特典はいつ何時失われるかも知れないので、彼らは警戒を怠らず、特典をまだ有していることを見せびらかそうとする。・・・民主的国民の執拗であくなき虚栄心はこのように境遇が平等で壊れやすいことに由来する」(p114)
★平等が進展すればするほど、些細な不平等に人は敏感になる。
「人
Posted by ブクログ
『アメリカのデモクラシー』は1500頁に及ぶ大著であり、時間のない人のために全四分冊のうち一冊選ぶとすれば、躊躇なくこの第2巻上を奨める。第1巻で提起された自由と平等のパラドックスが文明論的に掘り下げられ、トクヴィルの最も独創的な思考が凝縮されている。平等の進展がいかにして多数者の専制あるいは自発的な隷従に結びつくかが多面的に考察されている。
各人の諸条件が平等になれば、社会の固定的な障壁は取り払われ、人間関係は流動的になる。人々は孤独に耐えられず、自分を導いてくれるものを探し求める。そこで拠り所となり易いのは「世論」であり、新聞が有力な社会的勢力となる。また人々の紐帯が弱まることが専制政治