O・D・エドワーズの作品一覧
「O・D・エドワーズ」の「シャーロック・ホームズ全集」「シャーロック・ホームズ全集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
久しぶりにホームズを読み返して、やっぱり面白い!
ホームズとワトソンの出会いのシーンのホームズの描写、ワトソンによるホームズの観察、まだ手探りな2人の交流の様子などは、『緋色の習作(緋色の研究)』でしか味わえない感覚があると思う。だからシリーズの他のどれを何度読んでも、ホームズ1作目は新鮮に感じるんだろうな。
河出文庫版ははじめて読んだけれど、すごく読みやすかった。新潮文庫版のような格式ばった古風な言い回しもヴィクトリアンな雰囲気があって好きだけど、これは平易な言い回しでも作品のイメージが崩れないように気を配っているのが感じられて、物語がすらすら入ってきた。
Posted by ブクログ
ミステリ史上に輝く古典名作です。
世界でもっとも有名な探偵、シャーロック・ホームズのデビュー作で、オーギュスト・デュパンから始まる探偵小説という分野を一躍有名・人気ジャンルにした作品でもあります。
初めてであった相手の職業を一目見ただけであてることのできる優れた観察眼と推理力、音楽やスポーツ・医学などの様々な分野にまたがる深い知識、警察をはるかにしのぐ事件への洞察に、助手(相棒)のワトスンとの軽快な駆け引き。
1887年に発表されてから130年以上が経過していますが、「シャーロキアン」と呼ばれる熱烈なファンがいるその人気ぶりにも納得です。
「初の探偵小説」であったポーの「モルグ街の殺人」にくらべて、「初の長編探偵小説」である「緋色の習作(緋色の研究)」は、犯人の動機もしっかりと描かれていますし、事件解決にあたってのホームズが辿った思考回路も順を追って描写され、読者が納得できる形で結末を迎えています。
河出書房新社の新訳版でしたが、訳文は読みやすく、巻末の注釈も充実していて、作品全体の理解がしやすい印象でした。
しっかりと腰をすえてホームズの作品を読んだのは初めてでしたが、その魅力に触れ、他のシリーズ作品も手に取りたくなりました。
少し調べてみたところ、次に読むべき作品は、順番としては「四つの署名」になるようです。時間を作って読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
人気ドラマだったら、映画版が3本作られ、テレビ・シリーズが3シーズン。それでいったん途切れて、ときどきスペシャル番組が単発で放映されたのをまとめたのが本書というところ。その間に4つめの映画版、すなわち『恐怖の谷』が製作されているわけだが。
ほぼ毎月連載された『冒険』『回想』『帰還』所収の短編と違って、本書の短編は趣向が凝らされているといっていいだろう。「ウィステリア荘」「ブルース−パティントン設計図」はもっとも長い短編に属する。
これまでホームズはワトスンを置いて捜査に行ってしまい、夜遅くに帰ってきても何も言わず、推理が組み立てられてから披露するといった展開が多かったが、ここでは捜査の過程がだいぶ書かれるようになった。「フラーンシス・カーファックスの失踪」でホームズは助けるべき被害者を危うく殺されそうになるという失態を演ずる。「悪魔の足」では殺人方法に新機軸があるし、またもやホームズとワトスンは正義のために法律を軽んずる。「赤い輪」では悪の結社と事件外の物語というこれまで長編で描いてきたような内容を短編に凝縮している。
ワトスンが結婚していた時期の話で、下宿のハドスン夫人が危篤状態だが医者を呼ぼうとしないホームズを見かねてワトスンに呼びに行くところから始まる「瀕死の探偵」は当時の読者をあっと驚かせただろう。そしてついに第一次世界大戦に巻き込まれてしまうホームズ、「最後の挨拶」。
河出文庫でホームズを読むことにしたのは、解説と注釈が充実しているからだったのだが、この註、ホームズ譚を楽しみたいだけの向きには実はほとんど必要ない。ある単語に註があるので見てみると、原語が古い言葉でその意味を説明してあったりするのだが、訳語は意味がわかるようなものが選ばれているので、訳書を読む分には必要がない。あるいは登場人物の名前の由来の推測などは、依頼者の名前が当時世相を騒がせていた誰それから取られたなどというのは、さっぱりどうでもいいことだ。
解説も成立のいきさつなど詳しく書かれているが、それも是非に知りたいことでもない。ただ、当時のイラストができる限り収録されているのは、ホームズの図像的イメージの成立を知ることができて、それだけでも河出版を手に取る価値があるやもしれぬ。