作品一覧

  • 体にあらわれる心の病気 「原因不明の身体症状」との付き合い方
    4.0
    検査では異常が見つからない「痛み」「だるさ」「耳鳴り」など。これらの症状に悩む人々は内科、整形外科と各科をたらい回しにされたり、また、自らドクターショッピングを繰り返すことが多い。その結果、周囲の人との関係も悪化し、それによりますます症状がひどくなるという悪循環に陥りがちである。これらの病状は「身体表現性障害」として捉えることで、効果的な治療を行うことができるとして、著者はこれまで数多くの臨床に携わってきた。本書ではまず、「自律神経失調症」「心身症」など、これらの症状につけられることの多い病名を分類・評価した上で、日本ではまだ耳慣れない病名である「身体表現性障害」について解説していく。治療において目指すことは、「症状をなくすこと」ではなく、「症状に振り回されない生活を取り戻すこと」であると著者はいう。実際に苦しんでいる人の役に立つだけでなく、体と心のメカニズムを理解する上でも興味深い一冊。
  • 不登校を乗り越える
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    1巻770円 (税込)
    不登校十三万人の現実は何を意味するのか。育て方の失敗、教師の指導力不足、いじめ……。犯人探しをしても、根本的な解決にはならない。不登校には、不登校の数だけ理由があるのだ。本書では、臨床医の立場から、数々の事例をもとに個別の対応を考える。「分離不安」「思春期モラトリアム」をはじめ、その周辺に潜む「摂食障害」「多動性障害」「ひきこもり」などにも言及。そして、著者自身の不登校体験も語りながら、けっして悲観することはないと力説する。「不登校にかんする実態調査」によれば、不登校であっても、中学卒業後五年後には八割弱の生徒が就学、就労しているという。中学校を一年間に三十日以上欠席した生徒の八割近くが社会に参加しているということは、驚くべきことである。その点からも、不登校生徒の予後を必要以上に深刻に考えるものではないと、著者は語る。悩める親、教師、そして子どもたちに寄り添い、対策と支援の手をさしのべたメッセージ。
  • 身近な人が「心の病」か迷ったときに読む本 ホーム・メディカ・ブックス
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    心の病の見分け方と対処のしかたがわかる。 身の回りの人がなにか悩んでいるときなど、親など家族、教師、友人、会社の同僚や上司は、「心の病」かをどう見分け、どう対処したらよいかを、思春期・青年期・中高年期・老年期に分け具体的な事例を基に解説。 ※【ご注意】この作品には図が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。
  • 「うつ」かもしれない~死に至る病とどう闘うか~
    -
    「自律神経失調症」と診断されたら、「うつ病」を疑ったほうがいい! 臨床の名医である著者が、最良の「うつ」の対処法を解説。誰もが「うつ」になる可能性がある現代の必読の書。
  • 発達障害かもしれない~見た目は普通の、ちょっと変わった子~
    -
    脳の機能障害として注目を集める高機能自閉症やアスペルガー症候群を中心に、発達障害の基礎知識とその心の世界を、第一線の精神科医が、患者・親の立場に立って解説する。
  • 人格障害かもしれない~どうして普通にできないんだろう~
    -
    何か過剰な人たちの闇と光――人が自分から離れていくのはどうしてだろう? 現代に生きる私たち誰もが感じる「心の闇」を解き明かす。
  • パニック障害と過呼吸
    3.8
    突然息が苦しくなる「過呼吸」は、「パニック発作」と呼ばれる症状の1つ。一度や二度なら心配ないが、発作が続く、発作が不安で電車に乗れないなど、日常生活に支障が生じたら、それは「パニック障害」かもしれない。50人に1人の割合で誰でもかかる可能性がある「パニック障害」。発作や、発作への恐怖は辛いので、つい薬に頼る人が多いが、実はパニック障害は、薬なしのほうが早く確実に治る。発作への対処法、不安のコントロール法を専門医がアドバイス。

ユーザーレビュー

  • パニック障害と過呼吸

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    精神疾患というのは
    得てして無理解ということが起こりやすいと思います。
    現実にパニックになる人をせっついたり
    けなしたりするのは逆効果だということ。

    それと女性が多いですが、
    男性が発症するケースもあります。
    本中の症例の一つは男性で、
    なかなか治りづらいケースとして紹介されています。

    それと、一度壊れてしまった
    コントロール機能を治すには、
    相応の時間が必要だということ。

    思い込みを変えないといけないことや
    きちんと体の緊張を取ってあげること
    さらに、壊れた体のコントロール機能を
    少しずつ戻す生活スタイルを樹立すること。

    この按配は本当に難しいんですよね。
    だからこそ、しかるべき場所

    0
    2017年03月05日
  • パニック障害と過呼吸

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過呼吸とパニック発作の関係性について述べ、それを踏まえた上での治療法について書かれている。
    私の周りでも同様の症状を持った人がいるので本書に書かれている対処法を実践していきたいと思う。
    特に呼吸法を身につけることや考え方を変化させることのコツのようなものが書かれてるが、素人でも実践しやすいのが良い。

    0
    2014年04月02日
  • 体にあらわれる心の病気 「原因不明の身体症状」との付き合い方

    Posted by ブクログ

    2001年の段階で、いわゆる『身体表現性障害』にもっと着目すべきだ、との警鐘を鳴らしている点に、まずは敬意を表したい。まことに慧眼である。

    内容面では、分析的論述が厚く、優れていると感じた。

    一方で、患者視点で、どう対処すべきか?という面に関しては、若干内容が薄いきらいは否めないと思う。

    患者向けの本というよりは、医師向けの本なのかな?というのが、率直な感想である。

    0
    2022年08月11日
  • パニック障害と過呼吸

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても実践的な本である。私も呼吸法など、できるところから試してみたいと思う。
    以下のような気付きがあった。
    ・「発作の感覚をわざと生じさせる」というように、パニック障害に積極的に向き合って治療する方法があることがわかった。これは効果がありそう、と思った。
    ・「良くなろうという意志があれば必ず回復する」といのは、とても力強い言葉である。
    ・過呼吸の時は、深呼吸はいけない、息を止める方がいいのだと、わかった。

    0
    2020年04月07日
  • パニック障害と過呼吸

    Posted by ブクログ

    いくつかのケースと実際の治療セッションの流れがコンパクトにまとまっていて,とても理解しやすい。コンパクトにまとまっているため,CBTやエクスポージャーの細かい点は省かれてはいるが,パニック障害の対応をざっくりと理解する上での要点はつかめると思う。

    0
    2015年05月06日

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