テクノロジーと聞くと思わず身構えてしまうが、その分野に明るくない人にも分かりやすく纏めてくれていて読み易かった。
本書ではLOVOTの開発者である著者が、「人類を幸せにするロボットとは?」という観点から、生産至上主義へのアンチテーゼを唱える。
人類に寄り添うロボット、LOVOT。LOVOT開発の過
...続きを読む程では、人類を理解するべく「愛・感情・生命とは何か」といったことも突き詰めて考えられていて驚き。
また、シンギュラリティについてもSDGsの視点から切り込んでおり、テクノロジーの進歩に対する不安が払拭される内容であった。
最後はドラえもんを造る話になっていくのだが、人類が「より良い明日が来る」という希望を持つには、ドラえもんのコーチングが必要ということで、人類とテクノロジーとの溝が埋まる未来を想起させてくれた。
人類とテクノロジーが手を取り合い共存する未来が楽しみになる本。