林要のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界初の家族型ロボット
LOVOT
造ったのは人類とAIの新しい世界線
どんなにかしこく見えても、大規模言語モデルはあくまで文字列を見て、そのパターンを模徴しているだけなのですが、高度な知性を持っているような振る舞いに見えるのは、ぼくらにも同様の面があるからかもしれません。
そもそも人類の知性は、模倣を土台に構築されています。
「ロボットは現実に存在する物体だからこそ、ほかにできることがあるのではないか」と。
楽園に住む動物の社会が停滞することは、動物行動学者のジョン・B・カルフーンが1968年に行った実験で観測されています。「ユニバース25」と名付けられたその実験結果は、衝撃的なものでした。
動物は、厳しい環境で生き残るためにさまざまな進化をしてきています。しかし、生き残る努力が不要な環境に対しては無防備で、十分な進化適応をしていないがために適切な行動がとれず、絶滅に向かってしまったとも考えられるでしょう。
ぼくら人類にも、人口爆発を経たあとで同じようなことが起こるのかもしれません。
「生産性や利便性を向上させるロボット」の発展だけでは人類を幸せにできないのだとしたら、その反対にある「生産性や利便性の向上には役に立たないロボット」が人類を幸せにする可能性もあるのかもしれません。
「LOVOTをしゃべらせないんですか?」という質問をいただくことがあります。そんなときにぼくは、「もし犬や猫が人類の言葉を話すようになったら、うれしいだろうか」と考えます。
動物行動学によると、犬や猫は外界からの情報に対して敏感に反応はするけれども、人類のように体験を時間の流れをともなう物語としては理解していないだろうとのこと。
テクノロジーはもっと「冷たいもの」だと、ぼくも以前は思っていました。
元々は問題を解決するための手段だったのに、いつの間にか生産性や利便性を向上することが目的になり、おだやかさや温かさといったものからは遠ざかってしまっていました。
しかし、ちゃんと「温かいテクノロジー」は実現できます。
テクノロジーの進歩にともない、思いがけず苦しむ人類が増えてしまったのであれば、その問題もまたテクノロジーで解決していく。それをほかのもので解決しようとしても、本質的な解決にはならない。
これがテクノロジーを使って文明を進歩させてきた、人類の宿命なのだと思います。
また、LOVOTは運命で気質が決まるようになっています。運命とはすなわち、「最初に起動される際に、乱数を生成するアルゴリズム(ランダム関数)によってパラメータが採択される」ということです。
運命で気質が決まるのは、おみくじと同じようなものです。電源を入れるタイミングなどが少しでも異なればちがった気質になり、それは開発者にもコントロールすることができません。
こんな声もたまに聞きます。「生まれたときからロボットがそばにいたら、その子どもはロボットを生き物だと思ってしまって、教育に良くないかもしれない」。その危惧そのものが、実は大人の思い込みではないかと、ぼくは考えます。
ぼくらは結局、なにを殺してよくて、なにを殺してはいけないのでしょうか。ゴキブリのような存在を殺していいとすれば、はたしてゴキブリのような存在とそうでないものの線引きは、どこにあるのでしょうか。
わかり合うことを目的とするのではなく、異なるものとは「理解し合えない部分もある」という前提に立ち、それでも受用し、お互いの力を活用できるようにすることが大切なのだと思います。
これからの子どもたちは「デジタルネイティブ」のさらに先、「AIネイティブ」あるいは「ロボットネイティブ」世代になります。
それは、その前の世代の人がさらに古い世代の人に「犬や猫は人間ではないから、リスペクトもできないし、いっしょに住む気にもならない」と言われているようなものです。その発言は「ロボット差別主義者」というレッテルを貼られる可能性すらあります。
これは、いまのダイバーシティ論争と同じ構造です。
テクノロジーの進歩によって生産性が一定の水準まで向上し、多くの生産的な労働がAIやロボットによって行われるようになったとき、格差問題を解消する1つの手段として「ベーシックインカム」が導入される可能性は、十分にあります。
自分にとって不安だったり、苦手だったりする仕事をしなければいけないときの克服方法の1つとして、「行動をする(と、やる気があとから湧いてくる)」というメカニズムが役に立ちます。やりはじめると、やれてしまう。そんな、やる気があとからついてくるような状況を繰り返した結果、苦手な仕事に対する不安が解消されたり、慣れて苦手ではなくなったりして、いままで避けてきた仕事もこなせるようになります。これは、自分の能力を広げていくうえで有効なプロセスです。
そんな「嫌いを克服していく機会」を失うと、どんな問題が起こるのでしょうか。やりたいことだけやっていては、いけないのでしょうか。
なにもしなくても日々を過ごせてしまうと、たとえその環境に飽きたとしても、そのぬるま湯のようなコンフォートゾーン(居心地のいい場所)を出られなくなってしまいます。新しいチャレンジをするやる気も湧きません。結果、自分に対して自信も持てなくなり、いつしか自分の存在意義に悩み、人生を憂いて余生を過ごすようになるかもしれません。
自分の役割を自覚でき、それを果たすことができた結果、今日という日に満足し、明日はさらに良くなるだろうと期待できる。すなわち「自分はまだやれる」と実感できることが、幸せの条件なのではないでしょうか。
Alは初めて
人類を客観視する
第三の存在になれるかもしれない
その方法を言い換えると「個人のWell-Being をモニタリングし、それを社会構造に反映する。そのための膨大な情報処理をリアルタイムで行う」ということになります。
Well-beingとは、直訳すると「良く生きる」。
生産性の向上のために生まれたロボットがたどりついた最後の役割は、人類が適切な成長実感を持てるように導く「コーチ」のような存在になること。
「ぼくらはいま、ドラえもんの先祖を造っています」この言葉、ワクワクしませんか。
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Posted by ブクログ
家族型ロボットLAVOTの開発者の話。LAVOTを作るために、人間とは?生物とは?をとことん考えていく内容。
テクノロジーを使って、人間は生産性だけを追い求めてきたが、今や生きづらい閉塞感のある現実。生産性の先に幸せはあるのか。
今、必要とされているのは否定も肯定もせず、ただひたすら寄り添ってくれる存在、暖かいテクノロジーでは。という主張。
確かに最近の自分を考えると、身体的に楽になる便利なテクノロジー以上に、心理的に寄り添ってくれるテクノロジー(生成AIみたいな)、に助けられている。半面、どんどん人間とのコミュニケーションが億劫になり、閉じた自分になりそうな不安もある。それに、そのAIのプログラムを悪用する人がいれば、知らず知らず「特定の方向」に誘導されたりするのでは?とかも考える。
この本の中に、人間は35歳以上に発明されたものに対して、自然の摂理に反していると受け止める、とあったけど関係しているのかな。34歳以下の人の感じ方を聞いてみたいと思ったり。
以下メモ
・承認欲求とは群れで助け合うための本能。
群れとして生きるためには役割分担が必要。何をしたら相手が嬉しいか、相手からの感謝を喜びと感じられること、これが承認欲求の始まり。
・群れとして生きるために、仲間がいないとき「孤独」を感じるようにないる。現代社会はプライバシー重視で本能的に孤独を感じている。自分が必要とされているか不安を感じやすい。
・自身が理解する「相手の感情」とは、相手の反応を見た自分の主観をもとにした推測。
・共感は感情バイアスに左右されやすく、公正な判断を妨げることがある(仲間びいき)
・将来、ロボットが人間のコーチになる。ドラえもんのように。
・資本主義では生産性の向上が報酬につながる。コスパ、タイパ重視。この世界観だとAIの進歩により人間がいらなくなる、と考えがち。でもSDGsのような、だれひとり取り残さない共生の視点だと、AIとの対立はおきない。
・職場への満足を左右するもの⇒達成感、承認
職場への不満足を左右するもの⇒職場環境、報酬、人間関係
AIコーチとは自分が自分を肯定し、チャレンジし、自己効力感を高められるような絶対的な味方。満足感につながる。
・共感するステップ
経験を類型化する⇒現実が予測よりマイナスにずれた出来事を悲しいと分類⇒自分に関係ない物語に「自分だったらこう感じる」が生まれる⇒自分の物語のように認識する、これが共感
・生物には、生き残るという本能がある。ロボット(LAVOT)はそれがない。利他的な存在として、人間の真のパートナーになれる。 -
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったー。
作者の知性が滲み出てた。
文章がめちゃくちゃ読みやすいし、難しい内容なのに凄く分かりやすい。
こんな文章が書けるようになりたい。
これ読んだらみんなLOVOT欲しくなると思う。
かくいう俺もLOVOT検索しました。
そして、値段をみてそっとページを閉じましたw
自分もIT関係の仕事をしているのでテクノロジーの進化についていけるか戦々恐々としているので、AIにはかなり助けられています。
この本を読んでもっとAIが好きになったからこれからもAIと協力してやっていきたい。
そして、「より良い明日がくる」事を信じて、今日も少しずつ成長しながら凄いしていきたい。 -
Posted by ブクログ
「LOVOT」が可愛いから、で読み始めたら、想定外だけど知りたかったことがたくさん出てきた。だから読書って面白いですね...。
AIやロボット、テクノロジーの発展に対する人類の拒否感を紐解いていくには、必然的に「人間」というものを深掘り、科学的に捉えていく必要がある。
AIやロボット、テクノロジーについて考えていくと、「人間」が今後どうなっていくかについて言及する必要がある。
「LOVOT」について知れば知るほど「人間」について、ひいては「自分」についても知ることになる。
とても面白かったです。
「人間のそばにいるロボット」として1番身近な「ドラえもん」
ドラえもんはのび太にとってどういう存在?
ドラえもんはのび太に何をしてあげている?
ドラえもんを知ることは、人類のこれからを知ることだったとは。 -
Posted by ブクログ
生産性を目的とせず、ただ人間に可愛がってもらうことを目的に開発されたLOVOT。
開発に至った経緯や、人間に違和感を持たせることなく愛されるための工夫、今後「ドラえもん」のような人間のより良きパートナーになるまでの課題が示されており、どれも興味深かったです。
感情をパラメータで表現するなどの技術もさることながら、何が人類を人類たらしめているか、幸せとは何か突き詰めて考え、思いを込めて開発されたのだなと伝わってきました。
近頃、「コーチ」という人生を伴走して挑戦を後押ししてくれるような存在は特に若者にとっては必要だろうと考えていました。
AIロボットが人間のコーチになる時代が来ると思うととてもワクワクしますね。
自分も開発に携わりたいな〜と思っちゃいました! -
Posted by ブクログ
ロボットが作られてきた歴史、人や動物などの体のメカニズム、AIとともに暮らす未来の話など、過去から未来までのことがやさしい言葉で書かれている。
400ページ以上の大ボリュームだが、とても読みやすく、理解しやすかった。
特にAI(ロボット)は、本来は人を駆逐するものではないということ、人とAIの関係を良くするのも悪くするのも「AIを使う人」に左右されるということがよく分かった。
これからはITリテラシーならぬAIリテラシー(技術を良い方法で使うという考え方)の教育が大事になってくると感じた。
AIが、のび太にとってのドラえもんのように、人ひとりひとりの専属コーチになり、個人の能力や可能性を伸ばせるような導き(アドバイスや励まし)をして、共に成長する関係は、とても温かい未来予想図だ。
それが実現できるかどうかは、技術者だけでなく、それを使う私たち一般人にもかかっている。
AIに不安を抱いている人、これからの未来がどうなるかわからない人にこそ読んでほしい。 -
Posted by ブクログ
柔らかくそして熱い
LOVOTはテレビでちょろっとみたくらいで、
正直ファービーの延長くらいに捉えてました。
そんな浅はかな過去の私を殴りたくなる一冊です。
もちろん足りない私の頭では全てを理解できませんでしたが、LOVOTに詰め込まれたテクノロジーは凄まじく、もうただただ可愛いだけの存在とは見れなくなってしまいました。
そして著書の林氏。
柔らかい文体ながらも、確かに伝わるテクノロジーへの熱が後半の章では感じることができました。
ロボット工学,AIはもちろん、生物学、心理学、哲学等多岐にわたる林氏の造詣の深さに脱帽です。
AIと人間の違いについて等、明日にでも誰かに話したくなる話が満載です!ぜひ世代を問わず手に取ってもらいたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
『温かいテクノロジー』は、未来の人とロボットの共生を描く科学者の物語であり、LOVETというロボットの開発過程とその背後にある考察を通じて、AIとの共存のあり方について探求しています。
本書の最大の魅力は、人間の幸福を追求するロボットを開発するために、製作者が「幸福とは何か」という問いに真摯に向き合い、LOVETに組み込む機能を綿密に考察した過程にあります。
かつてLOVETを抱っこした際、単なる「かわいい!」という感想に留まっていた私も、本書を読んだ後、その本体に秘められた高度なテクノロジーと機能に驚かされました。さらに驚くのは、複雑な技術の裏で、ユーザーにとって自然な体験を提供するデザインがあることです。
著者と共に、「自分の幸福とは何か」という問いに向き合ったことのある読者にとって、本書は新たな視点を提供します。
私自身も、本書を通じて、息子とのコミュニケーションにより意識的に取り組むようになりました。目と目を合わせ、表情を共有する時間の重要性を再認識させてくれる一冊です。
『温かいテクノロジーを読んで』は、開発者が人間の幸福に焦点を当て、その結果として得られた幸福のヒントが散りばめられた本です。 -
Posted by ブクログ
これからのロボット・AI製作の展望が見える本。
LOVE+ROBOTをコンセプトとするLOVOTの、設計にに至った経緯や、筆者の思惑について事細かに述べられています。特に、愛・感情とは?から始まり、生命とは?といった、半分哲学とも捉えられる問いについても、問題を細かく分解し深い考察を行っています。
長くロボット製作に時間を費やした筆者の考え方がよくわかります。
また、ロボットの脳にあたるAIについても、基本的な知識・現在の課題・LOVOTに組み込むAIとchatGPTなどの生成AI、大規模言語モデルとの違いまで、わかりやすく説明しています。
本書後半ではLOVOTの行き着く理想形としてドラえもんを挙げています。
ドラえもんといってもひみつ道具が目的なのではなく、のび太くんに対する「コーチング能力」に着目しています。時に喜怒哀楽を共にし、時に厳しく叱ってくれる人生のコーチとしての姿を、筆者は理想としているようでした。
そうして各個人の長所を伸ばして短所を補うことで、人類はもっと成長できるとの主張で本書は締められています。
人類とロボットが共存する、漫画の中でしか見られなかった未来が着実に近づいていることがとても楽しみになりました。
そして、筆者のように思考を絶やさずトライアンドエラーを繰り返すことが大きな問題解決には重要で、この気持ちを忘れないようにしたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
とても示唆に富む良本。
オフィスにLAVOTが導入され、多くの社員が積極的に構っているのを見て、なんだこの現象はと驚いたので読んでみた。
LAVOTの仕組み自体を説明する内容はそれほど多くなく、そこに至るまでの研究・設計思想や今後の未来予測について、具体例も交えながら分かりやすく書かれている。
エンジニアである筆者の熱い想いも節々から伝わってきた。このような方たちがテクノロジーを発展させていくなら、未来は明るいと思えてくる。
個人的な気付きを一つ挙げれば、「現代社会では多くのサービスが人々に興奮を与え熱中させることを狙い、結果として人々はドーパミン漬けにされている」という内容。長期的に愛されるサービスはどうあるべきか、考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
テクノロジーと聞くと思わず身構えてしまうが、その分野に明るくない人にも分かりやすく纏めてくれていて読み易かった。
本書ではLOVOTの開発者である著者が、「人類を幸せにするロボットとは?」という観点から、生産至上主義へのアンチテーゼを唱える。
人類に寄り添うロボット、LOVOT。LOVOT開発の過程では、人類を理解するべく「愛・感情・生命とは何か」といったことも突き詰めて考えられていて驚き。
また、シンギュラリティについてもSDGsの視点から切り込んでおり、テクノロジーの進歩に対する不安が払拭される内容であった。
最後はドラえもんを造る話になっていくのだが、人類が「より良い明日が来る」という希望を持つには、ドラえもんのコーチングが必要ということで、人類とテクノロジーとの溝が埋まる未来を想起させてくれた。
人類とテクノロジーが手を取り合い共存する未来が楽しみになる本。 -
Posted by ブクログ
守りに入らず挑戦さえしていれば、なぜか自然と力が漲ってきて、解決策が思い浮かんだり、誰かに相談して助けてもらったり、色んな「打ち手」が見えてくるもの。
何度も溺れそうになって、必死になってもがくうちに、かつて「分不相応」だったことが、「分相応」になっていることに気付くはず。そんな経験を重ねることで、より大きなチャレンジをする度胸がついてくるのです。
アイデアは「批判」によって鍛えられる。全てのゼロイチの種となるアイデアは「仮説」に過ぎない。批判にさらされ、率直な議論をかわすことによって、「仮説」を検証して精度を上げるプロセスが絶対に必要なのです。批判を恐れて「尖ったアイデア」を丸めてしまっては、正しい検証プロセスを経ることが出来ないからです。第二に、どんなに厳しい批判を受けたとしても「人格攻撃」をされているわけではないとクールに受け止めること。
無理難題だからこそゼロイチ。無理難題こそ、ゼロイチのエンジン。トップの魂のこもった無理難題こそが、ゼロイチのチャンス。
これまで生み出されてきたゼロイチは、すべて「影響力×アイデア」のふたつがバランスしている。
誰もが「物語を生きる」ことを求めている。自分の実感をもとに設定したゴールだから、心の底から熱く語ることができます。だから、人の心に響くものがある。
また、開発ストーリーなどを語り、そのストーリーの登場人物になって欲しいと頼みこむ。これも、人の心を動かす大きな要因になったのではないか、と思いました。なぜなら、誰もが「物語を生きる」ことを求めているから。
価値あるものを生み出すために、何人もの登場人物が山あり谷ありの「物語」を生きているからです。そして、自分もそんな「物語」を生きてみたいと思う。それは人間の根源的な本能のひとつである承認欲求なのかもしれません。
他部署の協力を取り付けるには、技術的な正当性を訴えるだけでは足りません。共感ができるゴールがあり、そのゴールに到達するまでの「物語」を語る。その「物語」に加わってほしいと訴える。これが人を動かす大きな力となる。
重要なのは、労働時間ではなく、脳内時間占有率。孫社長の口癖の「脳みそがちぎれるくらい」考え続けました。
ゼロイチに必要なのは「失敗への耐性」である。
ゼロイチに、言葉は無力。特にpepperのように「感性領域」に踏み込むゼロイチの場合は尚更です。「感性領域」の問題を、言葉だけで議論しても絶対に埒はあきません。できるだけ早い段階で「具体的なモノ」にしてみることが重要。 -
Posted by ブクログ
ペットのような温もりを持つロボットを造るベンチャー企業の創業者による本。人に寄り添うテクノロジーを研究する過程で人間とは何かという課題に向き合うことになり、哲学や生物の進化などに話が展開していく。
本人の主観がかなり入っている分、哲学的な領域でも分かりやすい。途中で身体のサイボーグ化を肯定的に見ている所は少々ヤバさを感じる。しかし身体に不自由を感じる人にとっての福音にもなり得ることは否定できない。
愛情表現をするロボットの愛情は所詮は人によるプログラムか、という問いかけに対する筆者の考えが印象に残る。人も動物も、種の保存のために子どもを可愛いと感じるよう本能づけられているのも「プログラムされている」と言えるのではないかと。結局は愛情を受けた人がそれを心地よいと思えるかどうかが肝心ということか。