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インターネット、IoT、人工知能…。社会の大転換点にある現代、昨日の延長上に未来はない。ペッパー初代開発リーダーが明かす、トヨタ、ソフトバンクで鍛えた「0」から「1」を生み出す思考法!会社のなかで、サラリーマンとして、「ゼロイチ」を実現する40のルール!
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Posted by ブクログ
大企業の新規事業本は数多くあるが、この本は個人の実体験でありながら、多くの企業で共通する項目をうまく抽出している。「企業のアセットを使わせてもらっている」という謙虚な姿勢はやさぐれた担当者は忘れがち。目次を読み返したくなる良書。
トヨタではLFAやF1に携わり、ソフトバンクではPepper開発リーダーとして手腕を奮った林要氏。綺羅びやかに見える彼のキャリアは挫折の連続であった。ゆえに亜流を歩み、ゼロイチを生み出せたのだろう。本書内でも紹介されている名著『イノベーションのジレンマ』で旧態勢力が新規事業の阻害要因となる旨の優れた...続きを読む分析がされているが、そこを突破するには尖った感性や屈しない挑戦するマインドが必要である。それを孫正義は「情熱」と表現した。各々の組織でイノベーションのジレンマに悩むリーダーたちすべてにおすすめしたい。
守りに入らず挑戦さえしていれば、なぜか自然と力が漲ってきて、解決策が思い浮かんだり、誰かに相談して助けてもらったり、色んな「打ち手」が見えてくるもの。 何度も溺れそうになって、必死になってもがくうちに、かつて「分不相応」だったことが、「分相応」になっていることに気付くはず。そんな経験を重ねることで...続きを読む、より大きなチャレンジをする度胸がついてくるのです。 アイデアは「批判」によって鍛えられる。全てのゼロイチの種となるアイデアは「仮説」に過ぎない。批判にさらされ、率直な議論をかわすことによって、「仮説」を検証して精度を上げるプロセスが絶対に必要なのです。批判を恐れて「尖ったアイデア」を丸めてしまっては、正しい検証プロセスを経ることが出来ないからです。第二に、どんなに厳しい批判を受けたとしても「人格攻撃」をされているわけではないとクールに受け止めること。 無理難題だからこそゼロイチ。無理難題こそ、ゼロイチのエンジン。トップの魂のこもった無理難題こそが、ゼロイチのチャンス。 これまで生み出されてきたゼロイチは、すべて「影響力×アイデア」のふたつがバランスしている。 誰もが「物語を生きる」ことを求めている。自分の実感をもとに設定したゴールだから、心の底から熱く語ることができます。だから、人の心に響くものがある。 また、開発ストーリーなどを語り、そのストーリーの登場人物になって欲しいと頼みこむ。これも、人の心を動かす大きな要因になったのではないか、と思いました。なぜなら、誰もが「物語を生きる」ことを求めているから。 価値あるものを生み出すために、何人もの登場人物が山あり谷ありの「物語」を生きているからです。そして、自分もそんな「物語」を生きてみたいと思う。それは人間の根源的な本能のひとつである承認欲求なのかもしれません。 他部署の協力を取り付けるには、技術的な正当性を訴えるだけでは足りません。共感ができるゴールがあり、そのゴールに到達するまでの「物語」を語る。その「物語」に加わってほしいと訴える。これが人を動かす大きな力となる。 重要なのは、労働時間ではなく、脳内時間占有率。孫社長の口癖の「脳みそがちぎれるくらい」考え続けました。 ゼロイチに必要なのは「失敗への耐性」である。 ゼロイチに、言葉は無力。特にpepperのように「感性領域」に踏み込むゼロイチの場合は尚更です。「感性領域」の問題を、言葉だけで議論しても絶対に埒はあきません。できるだけ早い段階で「具体的なモノ」にしてみることが重要。
飾らない言葉で、これから挑戦しようとする人を応援してくれる。 ただ、「出る杭」を潰してしまわない、トヨタやソフトバンクの風土もあってのことかもしれない。
読書慣れしている人なら休日に1日で読み切れる本。 はじめ企業内でゼロイチを起こすと言っても命題を孫社長から与えられているので、本当のゼロイチとは違うのではないか?また、私自身はゼロイチ起業を目的として本書に期待したので、会社内での立ち回りや組織の中でゼロイチを起こすことの難点などどうでも良かった。 ...続きを読むただし、それだけではなくきちんとゼロイチのアイデアを生み出すための大事なポイントや、ゼロイチの育て方などの記述は学ぶことがあり、とても参考になった。全体的に字が大きく、重要な部分は太字になっているため、読みやすい。 【この本を読み返す時】ゼロイチを生み出したい時、組織を引き上げながらプロジェクトを進めていくのに行き詰まった時。 ゼロイチを生み出したのは、元々は孫社長。孫社長から声がかかってペッパー開発に関わった事はゼロイチなのか?… と1/3ほど読むところまでは思っていて、つまらなかったが、 「7.不満の多い人ほどゼロイチ向き」あたりから「おっ!」と興味を引かれ「8.制約条件こそアイデアの源である」ところで目からウロコが落ちた感覚をおぼえた。 ・アイデアのとっかかりが見つからず途方に暮れたら 制約条件を徹底的に洗い出す、そして「出来ること」を明確にする (これは読んだ前日=昨日、私が主治医にアイデアは沢山書き留めてるけど現実的な飲食ふ 店のことから物理を使った人類未踏の医療技術まで幅広くてどうにもならない、と話した事と繋がってトリハダものだった) プレゼンが苦手で演技スクールに通った時に「俳優の真似をしようとして失敗。自分の中の父親や自分の中のムードメーカーを引き出すのが大事」これは目からウロコで参考になった。 お客の「隠れた願望」はユーザーに聞いても出てこないが、見たり経験したら欲しくなるようなもの。これをゴールにしなければならない。p.155 何より大切なのは、目指すべきゴールと、そこに至るまでの物語を語り、共感してもらうこと。その共感をベースに「無理難題」を受け入れてもらう努力をすることなのです。p.178 ゼロイチに効率性は危険とはいえ著者のいう、ハードワーカーになることは別じゃないか?p.182 ゼロイチの成否は「意味のある無駄」をいとわず、いかにそれを積み重ねることが出来るか?にかかっている。「誰もやっと事のないゼロイチ」とは、ありうるベストの解を見出すことにチャレンジすること。そこに膨大な無駄が生じるが、それは99%無駄であっても「意味のある無駄」である。これがないと「ベスト1%の解」は得られない。p.183 トヨタ時代、市販車の空気力学の実験で粘土模型→3Dプリンターで作った精密模型にチェンジして、「意味の無い無駄」を減らし、効率的に実験を繰り返しできるようにした話が興味深かった。p.186 重要なのは労働時間ではなく、脳内時間占有率。孫社長の口癖は「脳みそがちぎれるくらい」考え続ける。(メモメモ) p.188 最高の答えを見出すためには、出来るだけ多くのトライ&エラーを繰り返す他ない。ここを簡素化すれば効率的にモノを生み出せるが、ゼロイチを生み出すことは不可能。なぜなら、そのくらいの事は誰かが既にやってしまっているから。「意味の無い無駄」を徹底的にそぎ落とし、トライ&エラーという意味ある無駄を愚直に重ね、「意味のある無駄」を最大化する。これを最速で回し続けることが不可欠。これがゼロイチにおける効率性だ。p.189 一流のレーシングドライバーがテスト走行で、手を抜かない。成功と失敗のギリギリを責めてる。→ 「マージンを取る」ようなコース取りは、他の人も皆やっている訳でゼロイチにならない。かといって、大幅にコースアウトしても「これまでに無かった」けど「誰からも必要とされない」(奇抜すぎて?) ものにしかならない、という部分も興味深かった。p.192 Pepper発表日、あたりまえ体操をアレンジしたダンスを踊るPepperに孫社長は楽しそうに笑って一緒に踊ってくれた。→ 絵が浮かんで微笑ましく孫社長のファンになりそう。p.204 市場調査、ユーザーヒアリング、モニターテスト、ユーザーから寄せられたクレーム。これらは会社にとって大事な資産だが、ゼロイチのプロジェクトでは要注意。ユーザーが教えてくれるのは「既にあるもの」に対する要望や不満だから。改善に活かすことは出来るが、「誰も見た事のないもの」は生み出せない。スティーブ・ジョブズはiPhoneなどのアイデアを生み出すときに市場調査をあまり参考にしなかった、彼自身が欲しいと思ったものを純粋に思い描いたと言われている。ベンチャーの立ち上げでも投資家が気にする事は「オマエは何をやりたいんだ?」ということ。→これはピッチ作りの時に気をつける必要があると思った。p.206 【あとがき】ゼロイチのホットスポットを生きた高度成長期〜バブル期の人々は、「失敗しないように」生きたのではなく、生き抜くためにやれる事はなんでもやってきた世代。戦後の日本は、今日より明日が必ずよくなるという夢を追える、1億総ベンチャーの雰囲気だったはず。その環境は「ゼロイチ思考」を育てる生きた学校だったと言えるのでは無いだろうか。p.215
研修で企業訪問をすることになったため、事前学習のために購入。今までになかったモノ(=ゼロイチ、イノベーション)を生み出す方法についてまとめた本。 筆者はトヨタでスーパーカー、F1、量販車のエンジニアを担当後、ソフトバンクでPepperの開発に従事。その後、ロボットベンチャーを起業している。ソフト...続きを読むバンクアカデミアの外部1期生でもある。 最近、イノベーションを生み出すための思考法についての本がかなり出回るようになってきているが、大筋は他の本と同様の内容と思う。例えばこんな内容↓ ・制約条件を課して考える ・専門家の思考の死角に留意(→素人目線) ・異種の経験を組み合わせる ・失敗の数を重ねる ・ユーザーの声を鵜呑みにしない この本ならではのポイントは、「組織人として」大組織の官僚的な組織風土に流されず、豊富な経営資源を活用してイノベーションを生み出すポイントを述べているところ。特に組織の新規事業のリーダーとかには共感できる部分が多いのではなかろうか。 ・失敗による出世への悪影響を恐れない ・コンフリクトからアイディアを磨く ・トップの無理難題をチャンスにする ・人を動かすのは、情熱と共感(ストーリー) ・イメージ化して言葉の空中戦を回避
Pepper開発リーダーが、まさかトヨタ社員だったとは、というのが率直な感想。 さらに著者曰く、それほどの才覚があったとは言えない人材だとメタ認知している。 しかしそのようなチャレンジ精神で行動して成果を出してきた著者に敬服します。 いわゆる努力で自身のキャリアを形成してきた方。
【快感】 寝る間も惜しんで、あるいは寝ている時も考えて考えて、ひらめいたときの感覚は何とも言えません。 それだ! そうだ、そうだったのか! この何とも言えない感覚。 わたしも小学校低学年まではこの感覚がよくあったように記憶しています。 しかし、最近はほとんどないです。 ひとつのことに集中し...続きを読む、毎日そのことしか考えないという状況がなくなりました。 つぎからつぎへ起きる事柄をどんどんすばやく「さばく」ことが日常になっているからです。 ゼロイチ、わたしは大好きです。 いま世の中に存在しないものをつくりだす。 こんなワクワクすることはないです。 最近、強いてあるのは、後ろ向きな仕事であまり心躍ることはないですが、機械が故障した時にお客様からはクレームを言われます。 しかし、なぜその故障が起きたか真の原因が明確に判明したときはこの「ゼロイチ」の感覚に近いものを感じます。 クレームのためこころは常に重いのですが、そのことばかりを考えてひらめいたときは「そういう事か」という変な快感があります。 新しものをつくりだすという前向きな感じではないところが悲しいですが。。。
レクサスLFRやF1、そしてソフトバンクのpepperなど世の中にない新しいゼロイチとなるものをいくつも開発してきた著者が企業でゼロからイチを生み出す方法を書いた一冊。 著者が様々な経験を経て、世の中にイノベーションを起こしてきたことが本書を読んで強く感じました。 なんでもチャレンジすること、色々...続きを読むな経験をすること、意識と無意識と上手く付き合っていくことなど経験から培われたものがゼロイチを生み出すためには非常に重要であることや正しいことを主張していく姿勢や様々なことにアンテナを立てていくことなども大切なことも著者の経験などを基に本書から学ぶことが出来ました。 また企業がゼロイチに取り組む事の本音や制約の重要性やひらめきのメカニズムやユーザーの声の捉え方についても本書を読んで知ることが出来ました。 ゼロイチを生み出すためには、様々な人を動かしていかないといけないものでもあり、そこでのストーリーの重要性、トップの妥協しない情熱、そして徹底的に考え抜くこと、失敗を恐れないことで革新的な今までにないモノが生み出されるという事が本書で理解できました。 本書を読んで挑戦する事の大切さや今後日本において本書に書かれていた事が非常に重要になってくるであろうと感じました。 また、著者が自らの組織でゼロイチを生み出すべく起業したGROOVE Xでどのようなゼロイチでイノベーション生み出すのか今後が非常に楽しみになった一冊でした。
【星:3.5】 タイトルのとおり、著者の経験に基づいた「0」から「1」を生み出す考え方が書かれている。 自分はあまりゼロイチを求める方ではないが、自分とは方向性が違う本もたまには読んでみようと思い、手に取ってみた。 ただ、結果はあまり響くものがなかった。 「とにかく恐れずチャレンジ」などなど、確...続きを読むかにそうなんだろうけど、どうも自分には合わなかった・・・・。 まあ、こういうこともあるよね。
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