良くも悪くも角川春樹さんの作ってきた本や映画に影響されて育ってきた世代。
角川春樹さんのことは、もちろんメディアを通してしかしらないが、あの一見こわもて、文人らしからぬ風体から、あまり好んで知ろうとは思わずにいた。
しかし、この本を読んで、かなり印象は変わり、その筋を通した生き方には敬服。
見た目
...続きを読むで、イメージだけで判断してはいけない、と今更ながら思わされた。
著者の伊藤彰彦さんは角川春樹さんに関する過去の著書、インタビューや関係者の証言など、徹底的に調べ上げていて、まさに博覧強記。
とにかく、角川春樹という人を知るにも、角川春樹が生み出してきた書籍や映画について知るにも、その時代の文化を知るにも、第一級の資料だと思う。
そして、この国のありようもよくわかる。
多くの人に読んで欲しい一冊。