伊藤彰彦の作品一覧
「伊藤彰彦」の「映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件」「最後の角川春樹」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伊藤彰彦」の「映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件」「最後の角川春樹」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
良くも悪くも角川春樹さんの作ってきた本や映画に影響されて育ってきた世代。
角川春樹さんのことは、もちろんメディアを通してしかしらないが、あの一見こわもて、文人らしからぬ風体から、あまり好んで知ろうとは思わずにいた。
しかし、この本を読んで、かなり印象は変わり、その筋を通した生き方には敬服。
見た目で、イメージだけで判断してはいけない、と今更ながら思わされた。
著者の伊藤彰彦さんは角川春樹さんに関する過去の著書、インタビューや関係者の証言など、徹底的に調べ上げていて、まさに博覧強記。
とにかく、角川春樹という人を知るにも、角川春樹が生み出してきた書籍や映画について知るにも、その時代の文化を知るにも、第一級の資料だと思う。
そして、この国のありようもよくわかる。
多くの人に読んで欲しい一冊。
Posted by ブクログ
出版人として稀有な存在であり、映画プロデューサー、監督としても名を馳せた人物、そして俳人としても評価される角川春樹の一代記。ノンフィクション作家への語り下ろし。
角川氏は、ご存じの人も多いと思うが、麻薬の所持などで逮捕、収監されたことのある人物で、毀誉褒貶相半ばするような男である。
しかし、というか、だからというべきか、この一代記は滅法面白い。
彼がかつて率いたKADOKAWAは、今は出版社の大手で売上、純利益ともに3本の指に入る。しかし、かつてはそうではなかった。講談社、小学館、集英社、文藝春秋などに比べ、とても小さな会社だった。それを、小説の映画化などで大キャンペーンを仕掛けて、ベストセラーを連発。業界の寵児となっていく。
メディアミックスも、文庫に目を引くカバーや帯をつけることも、今ではどこの出版社もやっていることだが、すべて角川氏が始めたことと言っていいだろう。
角川氏の逮捕後、KADOKAWAは弟が引き継ぎ、角川氏とは無縁の会社となった。角川氏は別の会社を作り、そちらも成長させている。
逮捕後は目立たなくなったように感じていたが、さまざまなジャンルの小説を仕掛け、成功させていることがわかる。
法を犯して捕まったことは評価などできないが、その後の働きぶりは評価できる。
書籍の編集者はもちろん、角川映画を見てきた人にも面白い作品だろう。
Posted by ブクログ
[地獄より深きところへ]松方弘樹を主演に迎え,ヤクザ映画の転換期に上映された東映の『北陸代理戦争』。この映画の上映からわずか数か月後,主役のモデルとなった「北陸の帝王」が映画の展開とまったく同じように殺害される。関係者に衝撃を与えたその暗殺劇に,いったい『北陸代理戦争』はどれほど関わりを持っていたのか......。映画(特に脚本)とヤクザという業について掘って掘って掘り下げまくった一冊です。著者は,自身も映画の製作及び脚本を担当した経験を持つ伊藤彰彦。
あらすじに惚れ込んで購入したのですが,その期待をまったく裏切らない作品。70年代を中心とする東映ヤクザ映画についても,北陸の裏社会についてもまったく知らなかったのですが,この2つの社会が「下剋上」というキーワードを軸にして『北陸代理戦争』でお互いの業を混じり合わせていく過程にグイグイと引き込まれました。興行師と裏社会の関わりがどういったものだったかについて知ることができたのも◎。
〜「創作意欲をかきたてるネタを掴むと,貪欲に食いつくし,前後分別を忘れる......それが活動屋の本能や。奈落を招いたのは活動屋の業や」〜
次は映画を観てみようか☆5つ