伊藤彰彦のレビュー一覧

  • 最後の角川春樹

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    かなり贔屓しているしている内容だが、出版を変えた歴史を時系列に知ることの意義は大きい。マーケティングのヒントになると思う。

    映画と本の違いはかなり参考になった。

    某出版社の社長さんの言動はこの人の影響が大きいと、改めて気付く若手も多いと思う。

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    2022年04月24日
  • 最後の角川春樹

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    良くも悪くも角川春樹さんの作ってきた本や映画に影響されて育ってきた世代。

    角川春樹さんのことは、もちろんメディアを通してしかしらないが、あの一見こわもて、文人らしからぬ風体から、あまり好んで知ろうとは思わずにいた。
    しかし、この本を読んで、かなり印象は変わり、その筋を通した生き方には敬服。
    見た目で、イメージだけで判断してはいけない、と今更ながら思わされた。

    著者の伊藤彰彦さんは角川春樹さんに関する過去の著書、インタビューや関係者の証言など、徹底的に調べ上げていて、まさに博覧強記。

    とにかく、角川春樹という人を知るにも、角川春樹が生み出してきた書籍や映画について知るにも、その時代の文化を

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    2022年01月30日
  • 最後の角川春樹

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    出版人として稀有な存在であり、映画プロデューサー、監督としても名を馳せた人物、そして俳人としても評価される角川春樹の一代記。ノンフィクション作家への語り下ろし。
    角川氏は、ご存じの人も多いと思うが、麻薬の所持などで逮捕、収監されたことのある人物で、毀誉褒貶相半ばするような男である。
    しかし、というか、だからというべきか、この一代記は滅法面白い。
    彼がかつて率いたKADOKAWAは、今は出版社の大手で売上、純利益ともに3本の指に入る。しかし、かつてはそうではなかった。講談社、小学館、集英社、文藝春秋などに比べ、とても小さな会社だった。それを、小説の映画化などで大キャンペーンを仕掛けて、ベストセラ

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    2022年01月09日
  • 映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件

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    [地獄より深きところへ]松方弘樹を主演に迎え,ヤクザ映画の転換期に上映された東映の『北陸代理戦争』。この映画の上映からわずか数か月後,主役のモデルとなった「北陸の帝王」が映画の展開とまったく同じように殺害される。関係者に衝撃を与えたその暗殺劇に,いったい『北陸代理戦争』はどれほど関わりを持っていたのか......。映画(特に脚本)とヤクザという業について掘って掘って掘り下げまくった一冊です。著者は,自身も映画の製作及び脚本を担当した経験を持つ伊藤彰彦。


    あらすじに惚れ込んで購入したのですが,その期待をまったく裏切らない作品。70年代を中心とする東映ヤクザ映画についても,北陸の裏社会について

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    2017年04月26日
  • なぜ80年代映画は私たちを熱狂させたのか

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    狂乱と退廃、新進気鋭の才気があふれ出した時代、製作者たちが名作たちの知られざるエピソードをはじめて語りつくした!
    草刈正雄、松田優作、大谷直子や畑中葉子、吉川晃司、高倉健、内田裕也、伊丹十三、森田芳光ら、映画が激しくきらめいていた最後の時代の主役たちの裏側とは。
    『復活の日』『ヨコハマBJブルース』『ダブルベッド』『お葬式』『家族ゲーム』『コミック雑誌なんかいらない!』など、80年代の話題作を一手に手掛けた名プロデューサーがいた。

    岡田裕プロデューサーへのインタビューと関係者の証言集だが、この3倍の分量があってもいいぐらい。

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    2024年05月06日
  • 最後の角川春樹

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    『人間の証明』、『セーラー服と機関銃』…活字と映像を交錯させて、表現の力で社会を揺り動かした戦後最大の出版人、その魂の軌跡。

    ロング・インタビュー。自らの監督作品への言及が興味深い。
    「五月の七日間」への言及が2冊続いたのは、偶然にしては出来過ぎ。

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    2023年03月26日
  • 最後の角川春樹

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    話半分に聞かねばならない部分もあるかもしれないが、
    インタビュアーが相当な下調べを経て質問しているので、
    そんなに(少なくとも角川春樹から見た)事実とはかけ離れていないのだろうという印象。

    角川映画を知っていればいるほどのめりこみそうなノンフィクション。
    個人的にはもう少し、幻魔・カムイ以外のアニメ映画の話が聞きたかった。

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    2022年10月08日
  • 最後の角川春樹

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    東京五輪のスポンサー選定をめぐる贈賄疑惑で、KADOKAWAの角川歴彦社長が逮捕されたから読み出したわけじゃなく、向こう3ヶ月分の積読本の順番がこの度とたまたま重なる。

    本書は、創業以来文芸路線をひた走り、海外文学作品においても通を唸らせるラインナップをしていた角川書店。

    その創業者であり実父の角川源義との長きにわたる諍いを経て、1975年二代目社長に就任するやエンタメ路線に大きく舵を切った角川春樹。

    たちまち破格の構想力と行動力で一躍時代の寵児に。そして二度の服役と社長解任からの再起…激烈な半生を、2年間・延べ40時間を費やし、インタビュー形式で語るオーラルヒストリー。

    70年代半ば

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    2022年09月27日
  • 社長学マップでわかる!図解 一倉定の実践社長学

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    社長学シリーズを4冊読んだが体系的にまとめられてよかった。でも、シリーズは読むべきであくまで進め方の補助的な感じかと思う。ただ、この本でもいくつかエピソードが書かれていて理解は深まるとは思う。

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    2022年09月27日
  • 最後の角川春樹

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    私の青春時代と共に駆け抜けた角川映画…
    波瀾万丈の角川春樹氏の人生…
    その生い立ち、才能、行動力…大変感銘を受けました。

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    2022年05月20日
  • 最後の角川春樹

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    角川春樹さんの今までを
    本人インタビューで綴るドキュメント。
    角川映画を仕掛た意味や、収監そして癌を患い、そこからの再起など、この人の精神力には誰も敵わないのでは無いかと。
    一気に読みました。勇気付けられました。

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    2022年03月28日
  • 最後の角川春樹

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    この前に読んでいたのが文春文庫の正力松太郎の評伝「巨怪伝(上)」であまりの濃厚濃密濃縮っぷりに(下)に行く前に、いったん休憩、とエスケープしたのが本書。出版社にいる友人に、最近、面白かった本として勧められたので手軽に手にした訳なのです。ところがどっこい、本書も相当に波瀾万丈なのでありました。なにしろ、びっくりなのは正力、角川、共通するのは富山をルーツとすること。「越中強盗、加賀こじき、越前の詐欺」という言葉に表される越中出身者の荒ぶるバイタリティも時代は違えども繋がっていました。そして富山の米騒動が角川生家の商売である米問屋をスルーし、警視庁正力は徹底的に弾圧した、という妙な偶然も、それぞれに

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    2022年01月28日
  • 映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件

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    公開直後に、映画と同じシチュエーションでモデルとなった組長が殺害された伝説のヤクザ映画の魔と奈落。
    「仁義なき戦い」から始まる東映実録ヤクザもの。時流に乗ってヒットプログラムになった実録モノが、何故終焉を迎えたのか。「北陸代理戦争」を舞台に、関わった男たちの壮絶な生きざまが、正に実録で描かれる渾身のドキュメント。

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    2017年11月12日
  • 映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件

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     かつて、実録やくざ映画というジャンルがあり、そのモデルとなった組長が映画公開後に殺される事件があったなどとは知らなかった。
     映画が花形産業であったころ、役者や監督ここまで過酷な環境で作品を撮っていたのかと驚く。あと、ほんとにやくざが社会の一機能として組み込まれていた時代があったんだなぁと。

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    2016年07月26日
  • 映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件

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    ありえません、きっと今じゃ。映画と現実、虚と実、裏と表、ファンタジーとドキュメンタリーが入り乱れて、スクリーンの上での殺人が現実の殺人を引き起こしていくなんて。南米の幻想小説みたいなことが北陸の小さな街で起こっていく。この東映映画の暴走がプログラムピクチャーの最期の花火であることは今だからわかること。その後、映画興行は一本立ての洋画型大作過ぎになっていくのです。それにしても制作者も観客も役者もヤクザも何に急き立てられていたのでしょうか?時代は何に欲望を掻き立てられていたのでしょうか?

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    2018年02月19日
  • なぜ80年代映画は私たちを熱狂させたのか

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    狂乱と退廃、新進気鋭の才気が溢れ出し、大スターたちの転機となった80年代の話題作を一手に手掛けた名プロデューサーがいた。
    今では邦画の大ヒットはアニメ作品ばかりになってしまったが、80年代の邦画は大スターの代表作や異業種、異分野からの参入、そして何よりも映画の可能性を無限大に広げた挑戦作品が多かった。熱い時代に数々の作品をプロデュースした岡田裕氏のドキュメント。

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    2024年06月20日
  • 映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件

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    やくざ映画に端を発した殺人事件が起こる。その経緯を描くドキュメント。
    起こるべくして起こった事件だった。
    やくざと芸能界の密接な関係、高度成長期の高揚とした世界、邦画が娯楽の中心にあった時代、その空気が感じられたよい作品だった。

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    2023年02月21日
  • 最後の角川春樹

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    今後こういう人は日本から出ないだろうなと思わされました。
    一代記で日本のエンタメ史を、一面とはいえ、さらえてしまう。そんな人はいないでしょう…。まさに狂気です。
    また、宮司だったと初めて知りました。
    信仰に篤く、民俗学やノスタルジーへの共感がある。「エンタメの人」というイメージが強かったので、角川氏の多面性に翻弄されたインタビューでした。

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    2022年02月28日
  • 最後の角川春樹

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    ネタバレ

    角川春樹といえば、角川映画と文庫本のイメージとあと覚醒剤。
    この本は膨大なインタビューから成る、多分収まりきれなかった数々に逸話もあるんだろうな。
    渋谷で200人相手にひとりで闘ったエピソードや硬派だったのがある時から女性をとっかえひっかえで結婚歴が6回?だったかな。(安井かずみとも関係があったのには驚き)
    70歳で再婚して子どもまでもうけてたのね。
    父親(源義)との確執。
    覚醒剤は所持してたのは事実だけど、会社にお金は手をつけなかったので、全部否認したら実刑になったとか。
    うーん、とにかく自分に嘘は付けなかったんだね。
    覚醒剤は、持ってた時点でアウトだと思うけど。
    松田優作とも懇意で彼は伊丹

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    2022年02月27日