作品一覧

  • 欲望論 第1巻「意味」の原理論
    値引きあり
    4.0
    1~2巻2,387~2,464円 (税込)
    2500年の哲学の歴史に新たな展開が始まる。価値不在の現代に価値と意味の原理論を立て直す意欲作。「世界を分節するのは欲望だ。欲望が、価値と意味を世界の中に織り出してくるのだ」。プラトン、アリストテレスからデカルト、カント、ヘーゲルをへてニーチェ、フッサール、ハイデガーへと続く哲学の歴史を総覧し、さらにその先へと哲学の可能性を拓く。2000枚超!! 世界を分節するのは欲望だ。欲望が、価値と意味を世界の中に織り出してくる。価値不在の現代に、価値と意味の原理論を立て直す意欲作。 現代の哲学(思想)は、幻影の問題を抱えて虚妄な議論の巨大な迷路のうちへと迷い込んでいる。「本体」の観念を完全に(すなわち哲学的根拠において)解体することによって、われわれははじめて、認識一般にとって何が可能なのか。何が認識不可能なのか、普遍認識が成立する条件と構造が何であるかを解明できる。またこの解明からのみ、どのような新しい知と学の地平が開かれるのかを明らかにすることができる。本体論の完全な解体こそは、現代社会における哲学と思想の再生のための、不可避の始発点である。 「真」とは、「善」とは、「美」とは? 哲学究極の問いへの回答!
  • 我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ!
    3.8
    根源なる「歌」をもとめて。現代日本を代表する詩人が語る魂の軌跡!戦時下に多感な幼年期を過ごした「非常時の子供」が、傷を抱いたまま詩人となるまで。詩壇へのデビュー。アメリカ、ブラジルなどの海外体験。内外の芸術家、哲学者、小説家たちとの交流。そして、言葉の限界を極限まで突き詰めた詩作活動の根源に至るまで。世界的評価も高い現代日本最高の詩人が、自ら内面の軌跡を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」!!
  • 盤上の海、詩の宇宙
    3.7
    1巻924円 (税込)
    前人未踏の永世七冠棋士と、現代日本最高の詩人が、将棋と言語をめぐり、縦横無尽に語り合った……羽生の将棋哲学の核心にはじめて迫り、将棋ファンのみならず愉しめる、至高の対話!
  • 詩とは何か
    3.5
    現代における「詩」の本質とは? 世界最高峰の詩人の1人、吉増剛造が60年の詩業の果てに辿り着いた境地を縦横無尽に語り尽くす。 現代最高の詩人による究極の詩論、ついに登場! 世界大戦、原爆、そして3.11。数多の「傷」を閲した現代における詩の意味を問う。いわゆる詩人の範疇を超え、カフカ、ベケット、石牟礼道子などの「書いたもの(エクリチュール)」へ。さらには文学さえも越え、ジョナス・メカスの映画、ゴッホの絵画、そして音楽にまで。縦横無尽に芸術ジャンルを横断し、あらゆる芸術行為の中に「詩」の真髄を見出す。詩の根源、すなわち「芸術」の根源へと肉迫する稀有の作品。

ユーザーレビュー

  • 我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学で教わっている先生いわく、マラルメ以来の狂人という吉増剛造の語り下ろし自伝。戦中の体験、非常時の思考から現在の破格の活動の謎に至るまで語り尽くす。しかし、語っていることを読んでも理解し尽くせないというのがまた計り知れないんだよなぁ。

    0
    2016年05月21日
  • 我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ!

    Posted by ブクログ

    吉増剛造を知らなかったことを後悔した。
    こんな自伝は空前絶後だ。
    言葉を求める詩人の呻くような自伝であり、
    ブラジル人の夫人に出会わなければ自死していたであろう男の極限の叫びが響き渡る。

    詩人というのは、魂の表現者なのだ。
    心の底、海の底、夢の底まで潜り、始原としての言葉を紡ぎ出し、それを表現(読み、叫び、叩き、色彩)するのだ。

    彼の、哲学者と共振する姿が凄い。
    哲学書を読むことの本質を教えてくれる。
    知性ではなく、心(魂)で触れること。
    哲学者が望むのは、こうした魂の伝達なのかもしれない。
    キュルケゴール、ニーチェ、ハイデガーそしてヘーゲルとの魂の共振を楽しむ。
    吉本隆明の読み方に至って

    0
    2024年08月17日
  • 詩とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    詩とはなににか。言語で語り得ぬものを言葉という符号によって表現しようとする試みであると理解した。語り得ぬものは何か。それは例えば舞踊や音楽や絵画で表現されるもの。これを敢えて「言葉」で表そうとして、まだ見ぬ言葉の代替的な使い方を新たに見出そうとしていく試みなのだ。その時詩人は、表現を受け取る相手を想定するのだろうか。深く潜れば潜るほど表現の発信者と受信者の境界は曖昧になる。なぜ、「言葉」だけにこのような多用的な一面があるのか。思考の最小単位たるファンダメンタルなものであるからか。いや、元々は数ある意思伝達手段の1つに過ぎない物であろう。書くことが生まれて、視覚と聴覚の2つの感覚に同時に訴えるこ

    0
    2022年08月21日
  • 盤上の海、詩の宇宙

    Posted by ブクログ

    ゆっくりとした静かな
    トーン
    リズム

    いつかは会得したいと思うものの一つ将棋
    母が羽生さんのことを好きなので手に取った一冊だったけれど、最近藤井風さんと出会って思ったことでもあるけれど、何かを突き詰めるプロな方は本当に素敵でとてもカッコいい。わたしも自分にとってそんなものを見つけたいな。

    難しいけれど面白い
    ただやっぱりそう言う時間をどこかで求めてるからやれる
    考え続けることができる

    0
    2021年05月31日
  • 盤上の海、詩の宇宙

    Posted by ブクログ

    狂気の可能性を逃げつつ受け入れる。

    全部の駒がきれいに働くと、駒がにっこり笑ってくれるような感じ。

    考えた指し手に愛着があるが、それをやっぱり考えていく中でその愛着を捨てていかなくてはいけないことがある。
    それだけ愛着がある分、未練もあることもある。せっかくこれだけ考えたんだから、やっぱり盤上に表さないとかわいそうだしもったいないという気持ちもある。

    0
    2020年07月11日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!