作品一覧

  • 逃げる女
    4.2
    1巻803円 (税込)
    白熱のノンストップミステリー! 人を殺しても、逮捕できないヤツがいる――。 2023年、秋。北海道・札幌の葬儀場で、道警捜査一課の生方吾郎は、久野麻美という女を張っていた。 8日前に起きた殺人事件の被疑者である彼女は、葬儀場を出た後、警察の追尾を受けながらもその姿を消してしまう。 札幌、旭川、釧路……張り巡らされた捜査の網をかわして、北海道を脱出しようとする麻美。生方は所轄の駆け出し刑事である溝口直子とコンビを組み、彼女をどこまでも追う。 手に汗握る逃走劇、その先に隠された思いもよらぬ真実とは――。 逃げる女と追う道警――衝撃のリアルサスペンス!! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『逃げる女』 の文庫版となります。
  • 潔白
    値引きあり
    4.2
    1巻408円 (税込)
    30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件。死刑 がすでに執行済みにもかかわらず、被告の娘 が再審を請求した。娘の主張が認められれば、 国家は無実の人間を死刑台に追いやったこと になる。司法の威信を賭けて再審潰しにかか る検察と、ただひとつの真実を証明しようと 奔走する娘と弁護団。「権力 vs. 個人」の攻防を 迫真のリアリティで描く骨太ミステリ小説。
  • 消された文書
    値引きあり
    4.3
    1巻457円 (税込)
    警察官の姉が東シナ海の訓練で行方不明となって五年、防衛上の機密を理由に当局が真相を明らかにしないなか、新聞記者の山本秋奈はキャリア官僚の堀口とともに謎を追う。折しも沖縄ではオスプレイの墜落、県警本部長狙撃など事件が続発。一見無関係なこれらは、ある重大な国際問題と繋がっていた。圧倒的リアリティで日本の今を描く情報小説。
  • 知ろうとしないことは罪だ
    -
    1巻385円 (税込)
    ノンフィクションには「真実を描く」という絶対的な制約がある。 100パーセントの裏付けがなければ、真実として報道はできない。 一方で、そこからこぼれ落ちる膨大な「書けないこと」を切り捨て、 なかったことにしてしまって、果たしてよいのか。「書けないこと」に 潜む重要な事柄に、私たちはもっと目を向けるべきではないか。 そんな問題意識から、2冊の小説『尖閣ゲーム』『潔白』が生まれた。 作者は元テレビ東京記者。仕掛人は、昨年「文庫X」として全国の書店を席巻した『殺人犯はそこにいる』の著者でジャーナリストの清水潔である。 わからないことをわからないままにしないで、少しでもこの世の本当の姿を問うために、二人はタッグを組む。 ※本作品は三部構成です。パート1は2016年7月に「ノンフィクションの限界。フィクションの可能性」として、パート2は2016年8月に「世の中はわからないことだらけ。それを知ろうとしないのは罪だ」として、パート3は2017年7月に「死刑が誤りだった時、国は全力で真実を隠蔽する」として、幻冬舎plusにそれぞれ掲載したものを加筆修正したものです。

ユーザーレビュー

  • 逃げる女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジャーナリスト名倉高史殺人事件の被疑者とされた久野麻美が、その運の良さと度胸と頭の回転の早さでひたすら警察の追跡を逃れ続けるのが前半のお話です。前半は久野麻美がただ逃げるシーンが続くので、そこまで物語に夢中にはなれませんでしたが、面白くなるのは第4章あたりからです。新米刑事の溝口直子がいい着眼点を持っているのと、生方刑事の指示のもと地道に捜査を続けていき、徐々に冒頭の轢殺事件と名倉、久野麻美、後に出てくる元刑事の桐山茂との関係が明らかになっていくので、頁を捲る手が止まらなくなります。

    最後の方で轢殺事件や殺人事件の全体像が見えてくると同時に、久野麻美も言っていた「人間は醜い。誰だって自分が一

    0
    2025年11月03日
  • 潔白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    父親が絞首刑になったシーンの後、娘がネズミを水没させるシーンが重なり、重い気持ちからのスタート。
    組織の一員として真実の追求ではなく、保身に走る検察官も生々しくてリアル。
    裁判官、検察官、警察は国民の味方ではなく国家権力にすぎないという切り口。

    ラストには畳み掛けるように次々と新事実が発覚して、どんどん惹き込まれた。
    真犯人の伏線回収も見事だった。

    0
    2025年10月21日
  • 潔白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み応えのある大変良い本だった。
    全く身に覚えのないことで死刑とかゾッとする。

    ひかりと葦沢のやりとりを微笑ましく読んでいたので、ひかりにはこれから幸せに生きてほしい。

    読みながら、それなら真犯人は江藤の優秀な兄弟の方か?と思ったけど全然違った笑
    あの人であってほしくなかったな…きついな。

    0
    2025年08月30日
  • 潔白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭から結末まで引き込まれっぱなしでとても面白かったです。とにかく先が気になって仕方がありませんでした。先程読み終わりましたが、余韻がすごいです。

    自己の保身と組織を守る為に、人はここまで非情になれるものなのでしょうか。他の方もレビューに書いていらっしゃいましたが、ホラーより怖いお話だと思います。冤罪によって無辜の人間の命や人生が、その家族の平穏な生活が無残にも砕け散ってしまうのですから。

    それにしても、途中で何度も挫けそうになりながらも最後まで戦い続けた三村ひかりさんと、それを支援し続けた森田弁護士、葦沢さん、江藤さんがとても魅力的でした。とても読み応えのある作品でした。青木さんの他の作

    0
    2025年06月06日
  • 潔白

    Posted by ブクログ

    青木俊さんの小説3冊コンプ。裁判で国家権力による四面楚歌は絶対あってはならない!!毎回勉強になるのと主役の女性が良い女。次回作が楽しみ。

    0
    2025年04月14日

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