【感想・ネタバレ】潔白のレビュー

あらすじ

30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件。死刑
がすでに執行済みにもかかわらず、被告の娘
が再審を請求した。娘の主張が認められれば、
国家は無実の人間を死刑台に追いやったこと
になる。司法の威信を賭けて再審潰しにかか
る検察と、ただひとつの真実を証明しようと
奔走する娘と弁護団。「権力
vs.
個人」の攻防を
迫真のリアリティで描く骨太ミステリ小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

父親が絞首刑になったシーンの後、娘がネズミを水没させるシーンが重なり、重い気持ちからのスタート。
組織の一員として真実の追求ではなく、保身に走る検察官も生々しくてリアル。
裁判官、検察官、警察は国民の味方ではなく国家権力にすぎないという切り口。

ラストには畳み掛けるように次々と新事実が発覚して、どんどん惹き込まれた。
真犯人の伏線回収も見事だった。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み応えのある大変良い本だった。
全く身に覚えのないことで死刑とかゾッとする。

ひかりと葦沢のやりとりを微笑ましく読んでいたので、ひかりにはこれから幸せに生きてほしい。

読みながら、それなら真犯人は江藤の優秀な兄弟の方か?と思ったけど全然違った笑
あの人であってほしくなかったな…きついな。

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭から結末まで引き込まれっぱなしでとても面白かったです。とにかく先が気になって仕方がありませんでした。先程読み終わりましたが、余韻がすごいです。

自己の保身と組織を守る為に、人はここまで非情になれるものなのでしょうか。他の方もレビューに書いていらっしゃいましたが、ホラーより怖いお話だと思います。冤罪によって無辜の人間の命や人生が、その家族の平穏な生活が無残にも砕け散ってしまうのですから。

それにしても、途中で何度も挫けそうになりながらも最後まで戦い続けた三村ひかりさんと、それを支援し続けた森田弁護士、葦沢さん、江藤さんがとても魅力的でした。とても読み応えのある作品でした。青木さんの他の作品も読んでみたいです。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

青木俊さんの小説3冊コンプ。裁判で国家権力による四面楚歌は絶対あってはならない!!毎回勉強になるのと主役の女性が良い女。次回作が楽しみ。

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

読み始めたら止まらない。タイトル通り潔白で冤罪なんだけど、そうと結審するまでがとにかく長くて。ひかりや家族の気持ちを考えたらどんな苦しい時間を過ごしてきたか、、辛すぎる。
社会のためから組織のための検事に変わってしまっていた高瀬がこれからどう動くのかや、心情の変化も感じて、いつどんでん返し来る?とうずうずした。
最後の真実にはあぁやっぱりかとは感じたけど、騙し騙され私もまんまと騙されてたなと思った。
見ていないことを証明するって本当に難しいと思う。それを身を持って実感したから言えるけど、犯人が分かってても証拠が絶対で、証拠をつかむって本当に難しい。
ひかりのお父さんが無罪で死刑になってしまったことだけがすごく残念。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

既に死刑執行済みの事件の再審請求を巡るお話
冤罪で死刑にされた可能性が合った場合、検察、裁判所、警察はどういう方針で動くのか?を描いた作品

実際の事件(飯塚事件)を元にしており、その事件をテーマにしたノンフィクション「殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―」は、とある書店が表紙を隠して「文庫X」として売り出したのも有名

以下、公式のあらすじ
------------------------
真実は、ただひとつ。

偽造、隠蔽、証拠の廃棄……
こんな非道が国家のやり口か!?
司法権力に、個人は抗えるかーー骨太ミステリ小説。

札幌地検に激震が走った。
30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件に前代未聞の再審請求審が起こされたのである。
被告の死刑はすでに執行済みだ。
もし冤罪なら、国家は無実の人間を殺めたことになってしまう。
司法の威信を賭けた攻防に、曰く付きエース検事が指名された。
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冤罪死刑は絶対にあってはならない
まぁ冤罪事件自体あってはならないし、どんな状況であれ失われた時間や何もかもは戻っては来ないけれども
とりわけ無辜の人の命を誤謬で奪ってしまうというのは絶対にあってはいけない
だからこそ冤罪事件ではなかった事にするという逆説的な論証も意味がわからんな

実際の飯塚事件との類似点
無実を訴えながら死刑判決が下され、2年で死刑執行された
DNA鑑定で用いられた手法がMCT118で、後にこの方法は確率的な信頼性が十分ではない事や、実験の状況により結果のブレがある事が判明するなど

前述の通り、「検察という組織の権威を守るために不正を働かなければならない」という論理は矛盾している
国家権力としての司法の信頼性が大事なのはわかるが、だからといって真実を捻じ曲げたらそれは正義ではなかろうよ……

再審請求の判断にしても、裁判官が変われば結果も変わるのであれば、絶対的な正義などない事がわかる
人が裁くのだから、過ちがある可能性を考慮しておく必要がある

だからこそ検察は確実に有罪な事件しか立件しないという方針だけれども
そこにもまた思い込みが入り込む余地があるという現実

また、権力者による司法への介入は大阪地検の証拠改竄事件によって明らかになり
検察への不信感は現実のものとなっている

死刑判決なんて、よほど確かな証拠がない限りは下されないと思っているけど、実際はそうでもないのかもとも思った


読み始めた当初は、冤罪死刑という状況でも受け入れられる筋書きは何だろうと考え
身内の誰かを庇っていたという可能性を考えたけど、結局はそうではなかったですね

メタ的推理で、登場人物の中で怪しい人は目星をつけてた
作中で疑われている人もそうだし、弁護士や検察内部の人とかも
なので、真犯人が明らかになるところでは、想定していた
然程の驚きはなかった

重ね重ね、冤罪死刑は誰にとっても好ましくないので、現実では起こってほしくないなぁ……


DNA鑑定の方法
詳しくは知らないけど、MCT118って結局は一部分の繰り返しの長さしか見てないという事でいいのだろうか
だとしたら、他人同士が偶然一致する可能性は否定できないよな
さらに、PCRで増幅して鑑定するので、短い方のバンドが強く出る上に当時の電気泳動のだと長い配列の方はブレが大きくて精度は高くなかったのだろうと思う

せめて単一の部位ではなく、複数のマイクロサテライトで一致するくらいの証拠でなければ、司法として求める精度には達していない気がする

何というか、それなりに衝撃を受けたし中々評価の高い小説だけど、後味が悪いなぁという印象でした

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2024年02月27日

Posted by ブクログ

面白すぎて1日で読んでしまった。前半をメインに占める主人公的存在が、正義感みなぎる人間ではなく、むしろ葛藤しながら動く検察側というのも面白い。最後まで犯人が想像できなかった。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

30年間も無実の罪で死刑にされた父親の潔白をはらそうと奮闘する娘の強さに心打たれた。
フィクションながら日本の法曹界はここまで正義が死んでいるのかと絶望感。
正義よりみんな自分の保身ばかり。
刑事や検事や裁判官になりたての頃は正義のためにと思っていたはずなのに、組織がそうさせるのか。
裁判官によって判決が全然違ってくるなんて信じられないが、裁判官だって人間だからまぁあり得る話だろうな。
最後の方は真実はどうなのか、結末が知りたくて寝るのを忘れて読み切った!
読み応えあった!

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私水谷豊のドラマ見てから(大昔の)無罪で死刑になるのが怖かった。日々の行いさえよければ誰か助けてくれると思って生きてきたけどこの主人公のお父さん、悪いことしていないのに死刑になっちゃった。最後の真犯人はなくても良かったな。フランス行きなさいは安易だなって思ってた。

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2022年09月25日

ネタバレ 購入済み

スカッとした

執行されてしまった死刑囚の娘が父の潔白を証明するための戦い。法治国家の威信をかけた検察、警察、裁判所という司法の手による偽造、隠蔽、証拠の廃棄・・・国家のもつ強大な司法権にはたして個人は抗することができるのか。
大丈夫、スカッとできました。

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2022年04月29日

Posted by ブクログ

冤罪死刑と、その後を描いたストーリー。
終始飽きることなく読破できた。最後の意外性もあって非常に読み応えがあった。

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2022年02月17日

Posted by ブクログ

死刑に追いやられた父の免罪を晴らしたい娘
vs
絶対に自分達の判決を覆したくない国家権力
まず冒頭の処刑シーンが鬼気迫る迫力で、一気に惹き込まれる
絶望的な力の前に孤独に立ち向かう心強き者
そこに集っていく仲間達
一丸となって判決の矛盾点、真犯人の可能性を探り出していく
それに対して余りにも卑怯な手口でやり込めようとする司法
明確な正義と悪の構図が、その形勢が二転三転としていく展開がまるでドラマを観ているようで熱い
頑張れ負けるなとひかりを応援したくなる
免罪死刑 自分の身にも絶対に降りかからないとは言い切れないのが恐ろしい

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2021年07月05日

Posted by ブクログ

恐ろしい。
『犯罪』や『事件』とは無縁の感覚があるが、突然巻き込まれてしまうこともあるのだと恐ろしいさを感じました。『冤罪』をテーマにした作品は、いつも胸が苦しくなります。

今は、自分の思いや考えを手軽に全世界に発信出来やすくなりました。素敵な事や良い事は沢山ありますが、苦しみや辛さを生み出す事も沢山あると思います。
そのなかで、本当に伝えたい事や知って欲しい事がある人の声は届いているのでしょうか。
私は『言った者勝ち』の面が強くなってるように感じます。

この小説の登場人物の一人、ひかりの言葉が「届け!!届け!!」と思いながら、ラストまで読み進めました。

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

「ーこの国は、父を2度殺したわ」

何の罪もない父親を殺された娘が放ったこの言葉が頭から離れない。

1度目は強引な死刑判決に。
2度目は最後まで不正を認めようとしないその姿勢に。

話は生々しい死刑執行の瞬間から始まる。
 
衝撃的なお話だった。

途中、何度も、「本当にフィクション?」と思いながら読んだ。

著者が報道関係の仕事に長い間務めていた事やジャーナリスト、弁護士などの取材をもとに作成されている事からもある程度事実に基づいているのだと思う。

実際の冤罪事件でもこういう事が起こってきたのだと思うととてもやるせない。

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2024年12月20日

Posted by ブクログ

冤罪死刑の話

執行されるのが早すぎたのはただただ運が悪かっただけ。だからこその真犯人の苦悩も感じられた。
現在もある冤罪の再審請求、今までより関心をもてた。
ドラマ化してほしいな。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

父親は無実。
だが、すでに死刑は執行されている。
この世にいない父親の冤罪を晴らすため、
たったひとりの娘が、
国や権力に立ち向かう…
検察と弁護士の攻防に、裁判官まで…

読んでいて苦しくて、
もうやめて誰か助けて、
真実を教えてって思ってました。

読後に表紙を見て、何とも言えない気持ちになります。
たったひとり、歩いている後ろ姿。

真っ白の無罪と、灰色の無罪。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

社会派の小説だが、ホラーよりこわい

気の遠くなるような年月を無実の罪をきせられ刑務所で過ごしたひとたちのことは
時折ニュースで見聞きし、そんなことがあるのだろうか、と、何よりも、それなら真犯人はどこにいるのか、どうして平然と暮らしていられるのか、被害者家族はどんな気持ちでいるだろうか、と考えだすと胸がつぶれそうになる。

この小説の三村は無実の罪で死刑判決からたった2年で絞首刑となる

なおも娘は父の無実を晴らそうと奔走する。

最後に真犯人にたどりつきそうになるが結局思い違いでがっかりするが、
さらにそのあと、本当の真犯人が。

うそでしょ。の展開。

これが自分の身にふりかかったことだと想像したら身震いする。
でも、それも妄想ではない。誰にでも起こりうることなのだ。

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2024年07月09日

Posted by ブクログ

足利事件、飯塚事件、袴田事件と、現在も再審が行なわれている冤罪事件について、恐らくは飯塚事件を参照した内容で描かれた小説。とくにMCT118型と呼ばれるDNA鑑定について、その正確性が問われるものとなっている。

冤罪を晴らすことは難しい。警察や検察、裁判所といった各司法機関の判断を根底から覆す事態であり、それぞれの組織の論理やメンツ、人間関係が絡むために無謬性に支配されている。

一方で冤罪を晴らすのには決定的な方法がある。それは、「真犯人を見つけること」だ。そのためには、証拠となるネタを司法から取り戻して第三者機関に鑑定してもらう必要がある。

このロールプレイング的な流れと、真犯人は誰かといったミステリー要素が相まって、息詰まるストーリーが展開されていく。惜しむらくは、筆者がテレビ業界出身のせいかオチをつけることに終盤の展開を持っていってしまったことか。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

強大な国家権力に対して猛然と戦い続ける個人の力に圧倒された。冤罪事件を紐解いていくストーリーも、権力との攻防も目を離すことが出来なかった。とても骨太な作品で面白かった。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

国家権力と市民の対決。
これほどまでに卑劣な手を使ってでも、組織は自分たちを守ろうとするのか。
殺人を犯した者よりも自らのために事実を捻じ曲げて、保身に走る国家権力の体制が一番恐ろしい。
小説、エンターテイメントではあるが本当にこんなことが起きているのではないかと、疑いを持ってしまう。
二転三転し、読者を引き込むストーリーで面白かったです。

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

 FB友だちから紹介していただき、2日で読んでしまいました。
母子殺人の罪に問われ死刑となった父親。その娘はある理由から父親の無罪を確信し、再審請求を求める。
刑を執行してしまったあとで冤罪などあってはならない検察は、なりふりかまわず再審つぶしに躍起となる。果たしてどうなるか…。死刑の是非、検察捜査の実態、請求審の進め方など、興味深い内容。ところどころに挟まれる現実の実際の事件が、小説をより現実味のあるものにしている。
読んでいるとノンフィクション、ルポに思えてきて、実際こういう事はあったのでは?と思わせる怖い。取り返しのつかない司法だけはあってはならないと思う。
唯一意外な犯人の人物像に違和感があった。

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2023年06月10日

Posted by ブクログ

ミステリーとして読むか、冤罪を考えるで読むかで印象が少し変わる作品。冤罪を描くのであれば、この倍の文量でもっと緻密に描いて欲しかったのが率直な感想。ミステリーとしては最初から真犯人がミエミエではあるが、展開の妙味はある。面白かったが重厚さが足らない印象もあった。

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2023年02月17日

Posted by ブクログ

どこかのサイトでおすすめの小説と紹介されてたので買った一冊。

冤罪の話だった、

権力と個人の闘い
国家の間違いを隠そうとする検察
無実を証明しようとする娘と弁護団

すごい攻防だった。

検察のやり方がきたないね
権力でなんでもやる。
プライドなのか?エリート意識なのか?

こうゆう司法関係の小説は難しい単語など出てきてなんか難しいと感じてしまうが、この小説はなぜかスラスラ読めてしまった。
それだけ次の展開が気になったんだと思う。

無実を勝ち取り、犯人までわかり最後スッキリと読み終えた小説でした。

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2022年12月04日

Posted by ブクログ

容疑者は死刑判決を受け、その執行から小説は始まった。無罪を確信する娘と権力の検察の攻防は手に汗握るが、ちょっと上手く話が進みすぎか。いや、ありえない展開は最後でまた裏切ってくるというミステリ小説の面白さを堪能させてくれた。再読も楽しいと解説にある。また読む機会があるとは思わないけど。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

無実の罪で、死刑判決、死刑執行までされてしまった父親の無実を証明しようと奔走した娘さんのお話。娘さんの人生が、それだけで全て終わってしまうのが現実かなぁと思うが、暗闇の中に一筋の光が見える事が救いであり小説である所以。でも巨大な権力に立ち向かう勇気と根性に感動した。

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2021年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冤罪で死刑だなんて。。
あっという間に読み終わったけど余韻でぼーっとする。
真実が明らかになったところで死刑は執行されてしまっているから父親は戻らない。
でも父親の尊厳のため闘い続ける娘が痛々しかった。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

ジャケ買い。
冒頭、死刑執行のシーンがすごかった。文章の勢いが凄まじくて、一気に引き込まれた。死刑囚の叫び声と、その後に滴る水の音のコントラストにゾワっと鳥肌が立った。
映像化に向いてそうな作品だなーと思った!!!

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

検察や裁判官、権力の闇を垣間見ることができた。

ただ、小説としてのストーリー性は展開も読めてしまったし、真実を追う記者や弁護士たちの努力の部分は表面的な部分しか描かれてなかったから、あまり深く伝わらなかった。

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2022年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冤罪で死刑になった父の無念を晴らすため、娘のひかりは死刑執行後に再審を起こす。検察、警察側は一丸となって間違って無罪の人間を裁いたことを認めようとしない
あらゆる証拠を集め徹底的に戦うひかりと弁護士と新聞記者たち
やっと勝ち取った灰色の無罪
そして真犯人が現れる
2度驚く話2020/02/15 18:57

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

冤罪を巡り、検察/司法vs.遺族が死命を掛けた攻防を繰り広げる。フィクションとノンフィクションの狭間にある、ギリギリのラインでの展開が面白い。
真犯人は意図的に分かりやすくしているのか、全体の筋は分かりやすい、というか想定通りに運ぶので、するすると読める。
娯楽小説としては★4でも良いと思うけれど、登場人物がすべて型通りというか、テーマの重さに対して軽く、深みが感じられず、感情移入できずに終わった点が残念。
特に、ひかりのキャラがコロコロ変わり過ぎて、雑な描写が目立った。
冤罪事件、DNA鑑定の瑕疵を読むなら、清水潔『殺人犯はそこにいる』の併読を強くおすすめする。非常に優れたノンフィクションです。

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2021年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグの死刑執行シーンで、胸に重たい物を植え付けられたような感覚に陥り
引き込まれるようにほぼ一気読み
途中までの法廷劇や、関係者の証言のシーンはゾクゾクさせられたのだけど
再審決定のあたり以降からは、あっさり事が進みすぎてちょっと肩透かし
真犯人のくだりも、そこに対してカタルシスを感じられたわけではなく
オチの付け方を含め、なんとなくもやもやが残る作品

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2021年05月19日

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