波田野節子の作品一覧
「波田野節子」の「李光洙―韓国近代文学の祖と「親日」の烙印」「韓国文学を旅する60章」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「波田野節子」の「李光洙―韓国近代文学の祖と「親日」の烙印」「韓国文学を旅する60章」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
主人公オンミョンの父は避難中に妻と娘と離れ離れになり一晩で身勝手にも死んだと諦めてアメリカへ行く。のちに2人は無事だと判明するのだが、もし死んでいたとしても遺体を探す情もないのだろうか。国のために行動する大義があれば、家庭は放っておいても許されるのか。後にオンミョンの夫となるクウォンソも親に内緒で勉強のため17歳で渡米する。せめて書き置き残す描写が欲しい。親が可哀想だ。著者としては女性が家から出ること、女性が勉強すること、留学して文明的な社会を経験すること、親が決めるわけではない当事者同士の自由な結婚など朝鮮にはない風習文化を読者に紹介したいと思って書いたのかと思った。確かに1900年代には新
Posted by ブクログ
著者は李人稙。イ・インジクと読むそうです。これは1900年代初頭に書かれたものです。古典と近代文学の中間にある過渡期の作品で、日本でいうと二葉亭四迷とか坪内逍遥のように画期的な文学だといえるそうです。訳者はこれをはじめは「朝鮮語の現代語訳で読んだ」と述べているので、原文は難解な古語まじりの原語なのでしょう。筋は日清戦争時の戦場となった平壌を舞台に、父母と離散した金玉連(オクニョン)という女性の波乱の人生です。「え!フォレストガンプかいっ」という唐突感もちょっとあるけど感動物語です。現代韓国小説はいくつか読んだことがあるけど、朝鮮文学は馴染みがなく新鮮でした。近代朝鮮史の要約が解説として付いてい