血の涙

血の涙

990円 (税込)

4pt

3.7

「朝鮮最初の小説家」と称される著者による、日清戦争で離れ離れになった家族が運命に翻弄される様を描く代表作。七歳の少女オンリョンは戦場となった平壌で父母と離散。情に厚い日本人軍医に引き取られ、新しい人生を歩む。故郷から離れた土地では、思いがけない出会いもあり……。古典文学と近代文学をつなぐ「新小説」というジャンルに属し、かつそのジャンルを創造した、韓国文学史上の有名作品。

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血の涙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者は李人稙。イ・インジクと読むそうです。これは1900年代初頭に書かれたものです。古典と近代文学の中間にある過渡期の作品で、日本でいうと二葉亭四迷とか坪内逍遥のように画期的な文学だといえるそうです。訳者はこれをはじめは「朝鮮語の現代語訳で読んだ」と述べているので、原文は難解な古語まじりの原語なので

    0
    2024年08月11日

    Posted by ブクログ

     日清戦争の戦場となった平壌、戦火を逃れようとするうちに家族とはぐれてしまった7歳のオニョン。日本軍医の親切により、彼の留守を守る妻のいる大阪で暮らすことになったのだが、軍医は戦死してしまった。再婚のじゃまになると、家にいたたまれなくなったオニョンは、両親も死んでしまったことだし、これ以上生きていて

    0
    2024年06月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公オンミョンの父は避難中に妻と娘と離れ離れになり一晩で身勝手にも死んだと諦めてアメリカへ行く。のちに2人は無事だと判明するのだが、もし死んでいたとしても遺体を探す情もないのだろうか。国のために行動する大義があれば、家庭は放っておいても許されるのか。後にオンミョンの夫となるクウォンソも親に内緒で勉

    0
    2024年09月10日

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