大塚柳太郎の作品一覧
「大塚柳太郎」の「興亡の世界史 人類はどこへ行くのか」「ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大塚柳太郎」の「興亡の世界史 人類はどこへ行くのか」「ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
世界史についての本。
興亡の世界史というシリーズの中の最終巻。2007年に出されていたが、文庫化されるにあたって新しく手直しされたもの。
従来の世界史というのは西洋史を中心としたものであったが、本書ではそれに対してもっと多文化的で中立的な世界史を提唱している。
人口問題については、人口バランスとその国の繁栄について書かれており勉強になった。日本は戦後の復興期、高度成長期に人口ボーナス期を迎え、一気に経済繁栄した。これからは急速な高齢化と少子化で人口減少時代を迎える。経済的な縮小はやむを得ないだろうと思う。しかし、世界的には人口増加による環境問題に直面しており、日本の人口減少は今後に必要な世界的
Posted by ブクログ
内容は人口史にとどまらず、人類の進化と拡散、農耕や文明の歴史に及ぶ。
ハッサンは、バイオームごとに生息する有蹄類の重量から、更新世最終盤のヒトの人口支持力は1000万人だったと推測した。実際の人口は、その5〜8割と考えるのが妥当。狩猟採集社会か農耕社会かを問わず、多くの人々が密集して集住すると、社会の階層化が始まった。
3200年前、フェニキア人が順風でなくとも航海できる帆船を建造し、地中海とアラビア海で活発な交易活動を開始した。インドでは紀元前1000年頃から鉄器が用いられるようになって農業生産が高まった。中国でも、周王朝が衰退しはじめた紀元前8世紀から鉄製の農具やウシに曳かせる犂が普及
Posted by ブクログ
ホモサピエンスが出現してから約20万年間の人口推移をまとめた作品。人類の移動の歴史や生活様式の変遷などと絡めて解説しているので、非常に楽しくわかりやすい。
人口増加の第一歩となったのは、アフリカで誕生した人類の祖先たちが、同じホモ属であるネアンデルタール人たちとの競争に打ち勝ち、生息範囲を広げた事である。もともと狩猟採集民だった祖先たちは、移住を繰り返し肥沃な土地を見つけ定住を始めた事が、さらに人口を増やす要因となった、ちなみに定住生活を始めた1万2千年前頃の推定世界人口は500万人だったらしい。
それが今では加速度的に人口が増え続け現在は72億人、産業革命の頃から10倍になってしまったの