作品一覧

  • 幸せな結末 大滝詠一ができるまで

    幸せな結末 大滝詠一ができるまで

    小説・文芸

    4.4
    1巻1,900円 (税込)
    30年以上封印されていた音声、初の書籍化 「まあ、これが遺作だな。死後公開だ」 学芸会の劇ではいつも主役で、12球団全部のマークを自分で手描きした野球帽をかぶり、蓄音機でDJをやっていた少年時代。高2の夏の一目惚れから始まった一生の恋。岩手から上京し、細野晴臣の家に集い作曲を学んだ「はっぴいえんど」前夜。バンド解散後に手がけたCMソングがテレビで流れたときの喜び。ナイアガラ・レーベルを創設し、アメリカン・ポップスが大好きだった少年時代に原点回帰した「ロンバケ」の大ヒット。壁一面ビデオ・デッキで埋め尽くされた伝説の部屋。インターネットが一般的になる前からのめりこんでいたパソコン通信。放送直前に完成した完璧なドラマ主題歌―― 1991年8月、「死後公開」を約束に、親交のあった著者が聞き手となって福生の仕事場に三日三晩泊まり込みで行われたロングインタビュー。カセット・テープに録音されて30年以上封印されていた「軽妙洒脱な語り」をそのまま活かし、深い愛情を込めて綴った、POPの頂点を極めた大滝詠一の知られざる素顔。 教師をしながら一人親で息子を育て、欲しがる雑誌は全て定期購読し、ラジオを与えて「大滝詠一」の礎を築いた母。新婚時代、ラジオ局が激安で放出した大量の中古レコードを「全部買えば」と鼓舞した妻……ふたりの女性の格好良さにも痺れ、朝ドラのような展開に心が熱くなるノンフィクション! ぼくはこの3日間を記録した膨大なカセット・テープの山を棚の奥にしまい込み、内容をどこにも公開せずにおいた。 でも、大滝さんが突然逝去された2013年からもすでに10年以上。そろそろかな、と。 大滝さんの言葉をもう一度、まあ、超膨大な情報量のうちのほんの一部ではあるのだけれど、世紀を超えた今の空気の中に解き放ってみようと思う。(「第2章」より) 大滝さんは誰かを聞き手に立て、自分の考えを“証言”として残すことを好んだ。そうした意味で本書は、ぼくを聞き手に大滝さんが綴った記録帳のようなものなのかもしれない。(「あとがき」より)
  • グレイト・ソングライター・ファイル 職業作曲家の黄金時代

    グレイト・ソングライター・ファイル 職業作曲家の黄金時代

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    主に50~60年代にヒット曲を量産した職業作曲家の物語 キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー、バート・バカラック&ハル・デヴィッド、バリー・マン&シンシア・ワイル......。オールディーズのポップス好きはもちろんのこと、洋楽を愛好する人ならば一度は聞いたことのある名前だろう。いずれも職業作曲家と呼ばれる人たちである。ビートルズの登場によって自作自演が当たり前になるまで、ポップスの世界ではこうした職業作曲家が曲を書き、シンガーが歌うのが当たり前だった。つまり分業制だったのである。50年代後半から60年代前半は職業作曲家が大いに活躍した時代だった。多くのプロのソングライターがヒット曲を量産していたのだ。自作自演系のアーティストが赤裸々に私小説的な心情を吐露するパーソナルな表現とは一味違い、歌詞とメロディだけを聞いて、いい曲だとしみじみ思える感触。作詞作曲のプロフェッショナルが普遍的なテーマのもと、職人技を駆使して紡ぎ上げた豊潤で味わい深い表現。近頃ではあまり出会えなくなってしまったこの種の妙味がこの時代の歌にはあった。そんな歌を書いたソングライターたちのプロフィールや作曲技巧について綴ったのが本書である。今改めてソングライターという存在に注目してみるのも悪くないだろう。職業作曲家に関するまとまった文献はほとんど存在せず、サブスクで簡単に音源が聴けるようになった今だからこそ、参考文献として望まれる一冊。萩原健太が電子雑誌『ERIS』に連載する「ソングライター・ファイル」を書籍化。 ◎Contents イントロダクション ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー シド・テッパー&ロイ・C・ベネット ドク・ポウマス&モート・シューマン キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン バリー・マン&シンシア・ワイル ニール・セダカ エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー バート・バカラック&ハル・デヴィッド バート・バーンズ ジミー・ウェッブ ローラ・ニーロ ポール・ウィリアムス リチャード・カーペンター ベニー・アンダーソン デズモンド・チャイルド 村井邦彦 筒美京平
  • 今からはじめるインシデントレスポンス――事例で学ぶ組織を守るCSIRTの作り方

    今からはじめるインシデントレスポンス――事例で学ぶ組織を守るCSIRTの作り方

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻3,168円 (税込)
    あらゆる分野の企業にとって、インターネットをはじめとする情報技術がビジネスに不可欠であることは今さら言うまでもないでしょう。一方、マルウェア感染や情報漏えいとった緊急事態(インシデント)に対する備えは、「頭ではわかっているんだけど……」と遅れている組織も少なくないのではないでしょうか? 本書ではそうしたインシデントに対処する「CSIRT」(Computer Security Incident Response Team)を構築することで、組織のリスク管理能力を向上させる方法を解説します。ITへのリソースを十分に割けない組織でもインシデントに対処できるよう、求められる人材や立ち上げのステップ、実際の運用事例の紹介まで丁寧にフォローします。
  • commmons schola vol.1 Ryuichi Sakamoto Selections:J.S.Bach

    commmons schola

    ビジネス・実用

    -
    1~17巻2,200円 (税込)
    坂本龍一総合監修による次世代のための音楽全集『コモンズ・スコラ』。ついに待望の電子書籍シリーズがスタートします。古今東西の様々な音楽を対象に、クラシック・ポピュラー・民族音楽といったジャンルの枠を超え、坂本龍一の耳を通した選りすぐりの作品を紹介します。 ※本書はCDブック『コモンズ・スコラ(commmons: schola)』の付属ブックレットを電子書籍化した商品です。音声データは含まれていません。 ※本書はリフロー型で制作されていますが、巻末年表など一部のコンテンツを固定レイアウトで配信しています。あらかじめご了承ください。 第1巻は坂本龍一選曲による「J・S・バッハ」。誰もが名前は知っているJ・S・バッハの音楽、そして作曲家が生きた時代について、坂本龍一が浅田彰、小沼純一とともにこれまでにない視点で語り合います。すでにクラシック音楽に親しんでいる方はもちろん、今まであまり触れる機会がなかった方にも、J・S・バッハの豊かな魅力をお伝えします。 坂本龍一メッセージ 「いま僕らが聴いたり作ったりしている音楽を遡っていくと、 バッハが生きていた時代につながります。 一つの『標準』であると同時に、いま触れても新鮮で面白い、 バッハの魅力をぼくたちと一緒にぜひ楽しんでください。」 坂本龍一 目次 ●巻頭言: scholaのために/坂本龍一 浅田彰 ●鼎談: 「いま」が還りつくところ、バッハ/坂本龍一 浅田彰 小沼純一 ●バッハ断章(フラグメンツ)/後藤繁雄・選 ●原典解説/片桐卓也 ●推薦盤/坂本龍一・選 ●年表 著者略歴 坂本龍一/Ryuichi Sakamoto 音楽家。1952年東京生まれ。78年『千のナイフ』でソロ・デビュー、同年YMO結成に参加。YMO散開後、88年映画『ラストエンペラー』でアカデミー賞作曲賞、その他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。2006年、新たな音楽コミュニティ「commmons」をエイベックスとともに設立。2007年には一般社団法人「more trees」を設立し森林保全と植林活動を行うなど、90年代後半より環境問題などへ積極的に関わる。また、東日本大震災後はさまざまな被災者支援プロジェクトに関わるとともに、脱原発を訴える活動を行っている。主な作品に『B-2 UNIT』 『音楽図鑑』 『BEAUTY』 『LIFE』 『out of noise』 『THREE』、著書に『音楽は自由にする』、共著に『縄文聖地巡礼』『いまだから読みたい本―3.11後の日本』『村上龍と坂本龍一 21世紀のEV.Café』など。90年よりニューヨーク在住。

ユーザーレビュー

  • 幸せな結末 大滝詠一ができるまで

    Posted by ブクログ

    いきなりだけど以下引用。

    「まあ、これが遺作だな。死後公開だ」
    学芸会の劇ではいつも主役で、12球団全部のマークを自分で手描きした野球帽をかぶり、蓄音機でDJをやっていた少年時代。
    高2の夏の一目惚れから始まった一生の恋。岩手から上京し、細野晴臣の家に集い作曲を学んだ「はっぴいえんど」前夜。
    バンド解散後に手がけたCMソングがテレビで流れたときの喜び。
    ナイアガラ・レーベルを創設し、アメリカン・ポップスが大好きだった少年時代に原点回帰した「ロンバケ」の大ヒット。
    壁一面ビデオ・デッキで埋め尽くされた伝説の部屋。
    インターネットが一般的になる前からのめりこんでいたパソコン通信。
    放送直前に完成した完璧なドラマ主題歌――

    1991年8月、「死後公開」を約束に、親交のあった著者が聞き手となって
    福生の仕事場に三日三晩泊まり込みで行われたロングインタビュー。
    カセット・テープに録音されて30年以上封印されていた「軽妙洒脱な語り」をそのまま活かし、
    深い愛情を込めて綴った、POPの頂点を極めた大滝詠一の知られざる素顔。

    教師をしながら一人親で息子を育て、欲しがる雑誌は全て定期購読し、ラジオを与えて「大滝詠一」の礎を築いた母。
    新婚時代、ラジオ局が激安で放出した大量の中古レコードを「全部買えば」と鼓舞した妻……
    ふたりの女性の格好良さにも痺れ、朝ドラのような展開に心が熱くなるノンフィクション!

    ぼくはこの3日間を記録した膨大なカセット・テープの山を棚の奥にしまい込み、内容をどこにも公開せずにおいた。
    でも、大滝さんが突然逝去された2013年からもすでに10年以上。そろそろかな、と。
    大滝さんの言葉をもう一度、まあ、超膨大な情報量のうちのほんの一部ではあるのだけれど、
    世紀を超えた今の空気の中に解き放ってみようと思う。
    (「第2章」より)

    大滝さんは誰かを聞き手に立て、自分の考えを“証言”として残すことを好んだ。
    そうした意味で本書は、ぼくを聞き手に大滝さんが綴った記録帳のようなものなのかもしれない。
    (「あとがき」より)

    引用終わり。

    下手な要約よりこれがこの本をきちんとあらわしている。
    大瀧詠一の生涯を自らが語っているのだ。

    オタクで超マニアックで母親にたかってばかりで運命の出会いをした愛妻もほったらかしで、、

    この本を読んで一番の発見は、
    あの超大作、アロングバケーション、あれが売れなければ大瀧詠一の音楽活動は終わってた、ってとこ。
    はっぴぃえんどが終わった後、三ツ矢サイダーやアサヒビールのCMソングで生活してたけど、
    音楽家としては世間をにぎわすことのできなかった大瀧詠一。最後の勝負だった。
    それがあんな素晴らしい作品になり、、、
    全く古びないからなあ。あのアルバムは。大学生の時、車に乗るたびカセットを流してた。
    なんか伊豆に向かう絵が思い出されるよ。

    はっぴぃえんども3年ほどで発展的解消?したというのも興味深い。すごいメンバーだからねえ。

    これを読んだ日、車に乗ってたので、さっそく大滝さんの音楽を聴きました。アップルミュージックで

    第1章 Happy Endで始めよう:1997
    第2章 槍が降ろうがブタ降ろうが:1948‐1960
    第3章 カラーに口紅 KOパンチ 1960‐1963
    第4章 アゲハー!アゲハー!:1963‐1966 Part1
    第5章 ポケットが虹でいっぱい:1963‐1966 Part2
    第6章 おっ、ゲット・トゥゲザー:1967‐1968
    第7章 1969年のドラッグレース:1968‐1969
    第8章 あのー、バンド名変えたんですけど:1969‐1970
    第9章 口ギター、口ベース、口ドラム:1970‐1971
    第10章 みなさん、そろそろ出番です:1971‐1972
    第11章 あなたがジンとくるときは:1973‐1974
    第12章 趣味趣味ミュージック、聞け:1975‐1978
    第13章 昨日じゃなくて 明日じゃなくて:1981‐2001
    第14章 滝の流れは絶えずして:1993‐2013

    0
    2026年09月29日
  • 幸せな結末 大滝詠一ができるまで

    Posted by ブクログ

    大瀧詠一さんが鬼籍に入られて早13年。これまでに何度となく、大瀧さんの残した金字塔『ロングバケーション』を振り返る番組や特集を見聞するたびに、必ずと言っていいほどコメントを求められていたのが本書の筆者・萩原健太さんでした。彼がパーソナリティを務めるラジオ番組もよく聞いていたので、今回本書を執筆したと聞いてさっそく手に取りました。

    副題に『大瀧詠一ができるまで』とある通り、大瀧さんの幼少期から晩年までの、音楽を中心とした多岐にわたる遍歴を、筆者が大瀧さんから直接聞いたインタビューをもとにして著したとあって、これまで門外不出で誰も知らなかったことが次々と明らかにされています。

    『ロンバケ』の中に織り込まれている、気の遠くなるような物量と時間をかけて積み重ねてきた音楽家としての技術は、彼がいうところでは、「それはあえて口にしたら逆効果。気づかせたらおしまい。洒落を説明して笑ってもらうようなもの」なんだそう。だから「あえて言わない」のだと。

    でも、大瀧さんが言い遺した「死後公開ならOK」の言葉とともに語られた様々な逸話を知るに至り、本書を読み終わってますます『ロンバケ』をもう一度聴きたくなるのでした。

    0
    2026年05月31日
  • 幸せな結末 大滝詠一ができるまで

    Posted by ブクログ

     大滝さんの愛弟子とも言える山下達郎は、かつてこう語った。「大滝詠一という人がどんな人間かを説明するには、朝から晩まで喋り続けて三日三晩かかる。そしてそれを全部聞き終わった後、あなたが何と言うかはもうわかってる。『そんな人はいない!』」。実際、読んでもらえばわかるが、これが本でなかったらとても本当とは思えないだろう。それくらい大滝さんはあり得ないレベルでブッ飛んでいる。
     「大滝詠一さんの印象は、お喋りで面白い親戚のおじさん」。そう話すのは渡辺満里奈。しかし饒舌な語りとは裏腹に、大滝さんは常に謎に包まれたミステリアスな存在でもあった。それは僕のような一介のリスナーだけでなく、「ナイアガラ・フリーク」と呼ばれるコアなファンたちにとっても同じである。
     聴き慣れた方にとっては周知のことと思うが、大滝さんは作曲の中でお気に入りのナンバーや、自身が聴いて育った曲をしばしば「引用」する。それは初見でもわかるものから、わかる人にだけわかるもの、さらには未発見のものも膨大にあるとされる。まるで古今東西の小説に精通した作家が、元ネタを知っている読者だけがニヤリとできるような一文を、そっと作品に忍ばせるが如くだ。
     ただし、大滝さんは解説をあまり好まない。自分で説明することほど悲しいものはないのだ。大滝さんの蘊蓄はケタ違いだが、自作や自分自身については殆ど語らない。そんな韜晦の人が一度だけ明け透けに自分語りをしたという幻のインタビュー。その存在自体は知られていたものの、著者が書いている通り「門外不出」「死後公開」とされ、雑誌などにごく断片的に紹介されたことがあるだけで、日の目を見るのかどうかさえ怪しかった。それが本書である。
     大滝さんが急逝したのは2013年。誰も予期しない、早過ぎる死だった。みんな大滝さんの曲を、話を、もっともっと聴(聞)けると思っていた。結局、大滝さんは僕たちが期待していた多くのものを墓場まで持って行ってしまった。だからこそみんな大滝さんを知りたくてたまらないのだ。
     事実、没後10年以上経ってもなお、各種雑誌で特集が組まれ、関連書籍が発売され、昔のアルバムの周年記念盤をファンが楽しみにしている。こんなミュージシャンが他にいるだろうか。僕自身、折に触れて「こんな時、大滝さんがいてくれたらナァ」と思う。その意味でこの本は、天国の大滝さんからの特大プレゼントだ。

    0
    2026年04月12日
  • 幸せな結末 大滝詠一ができるまで

    Posted by ブクログ

    3月21日は“Niagara day”。
    名盤「A Long Vacation」をはじめ、幾つかの作品がこの日に発売された記念日である(ファンの間では勝手にそう決めている。いんや、もう決まった)

    今年も50周年記念版等が発売されたが、書籍の目玉はこれ。音楽評論家で米米クラブのプロデューサーなども務めた著者が、1991年8月に行ったロング•インタビューをもとに書き下ろした一冊。今まで語られてこなかった話が色々とあった。今後も繰り返し作品を聴き、本書も読み返していきたい(ファンとはそういうものだ)

    【余談】
    山下達郎さんが、以前にこんな事を言っていた。
    「僕の所に、『大瀧さんの事を聞きたい』という人が来る。僕は、『大瀧さんの事を説明するには3日かかるよ』と答える。『それでもいい』と言うから、僕は3日3晩かけて大瀧さんの事を微に入り細に入り説明する。
    全てが終わった後、君はこう言うだろう」

    『そんな人いない』

    0
    2026年03月21日
  • 幸せな結末 大滝詠一ができるまで

    Posted by ブクログ

    奥に引っ込むという選択をしている人の評論というのはどうか?と言いつつだからこそ読みたくなるわけです。すごい。読みたくなる人は満足するので読みましょう。C A7 F Gが弾きたくなるでしょうし、キャロルキングを聴き直すことでしょう。

    0
    2026年03月21日

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