作品一覧

  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム
    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    人と違うのは「動かない」ということだけ 「植物に知性はあるのか?」この問いをめぐって、はるか昔から論争がくり広げられてきた。トマトは虫に襲われると、化学物質を放出して周囲の仲間に危険を知らせる。マメ科の植物は細菌と共生し、それぞれにとって必要な栄養分を交換しあう。動けないからこそ、植物は植物独自の“社会”を築き、ここまで地球上に繁栄してきた。その知略に富んだ生き方を、植物学の世界的第一人者が長年にわたり科学的に分析し、はじめて明らかにした刺激的な一冊。本書を一読すれば、畑の野菜も観葉植物も、もう今までと同じ目では見られなくなるだろう。 『雑食動物のジレンマ』の著者マイケル・ポーランの序文付き。 [いとうせいこう氏推薦!!] 自分の好きなものにしか蔓を巻かない蔓性植物はもはや動物である、とベランダ園芸家たる私はかねてから主張してきた。だが、それどころではないと本書は明かす。ハエトリグサがトマトがマメがマツが、人間とは別種の知性で生きているのだ。彼らに私はユーモアさえ感じる。すなわち尊厳を。
  • 植物は〈未来〉を知っている 9つの能力から芽生えるテクノロジー革命
    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    植物は20の感覚で思考している── ベストセラー『植物は〈知性〉をもっている』で、驚きにあふれた奥深い植物の世界を見せてくれた著者が描く、人間と植物の新しい関係。 動かずに生きる道を選んだ植物は、かわりにさまざまな能力を磨くことで未来を切り拓いてきた。記憶力や特殊な運動能力、さらには人間もまねできない擬態力やインターネットのような分散化能力まで─。今や地球上のあらゆる場所で繁栄する彼らは、いわば生物界の超エリートだ。過酷な環境にも適応し、共存していくその能力に、今こそ人間も学べることがあるのでは? 宇宙開発や環境問題の解決のために活用できたら、私たちの未来は、どのように変わるだろうか? 最新の科学で、〈植物と人間の驚異の未来〉を刺激的に描きだした野心作!

ユーザーレビュー

  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

    Posted by ブクログ

     本書を読みながら、植物の持つ潜在的な力に改めて驚いた。植物は「口がきけず動きもしない、人間たちの世界の調度品」にすぎないと思われていた。
     しかし、植物は、動かないが故に長い時間をかけて進化してきた。そして、現在も植物は重要な役割を果たしている。

     植物がなければ、地球上に酸素は生まれず、動物や人間が出現しなかった。そして、植物が光合成をして、動物や人間の栄養になってきた。現在のエネルギーのもとである石油、石炭、天然ガスは過去の植物の遺体が作った。それがなければ、産業革命も起こらなかった。

     植物は、半分以上動物に食われても、再生する。植物の細胞には全能性がある。そうやって、私は組織培養

    0
    2025年09月28日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

    Posted by ブクログ

    植物に対しては動物と違って動かない、動物より下等であるといったイメージを無意識に持たれていないでしょうか?
    しかしながら
    ・動物は体を半分にされると絶命してしまうが、植物は残された枝葉より再生可能である
    ・地球上のたんぱく質の99%以上を占めて居る
    ことを鑑みると植物には動物に勝るとも劣らない知性を持ち合わせており、地球支配をされているとも言えるのではないか。
    コペルニクス的転回を促される一冊。

    0
    2024年11月04日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

    Posted by ブクログ

    読んだ直後は植物の知性は人間と違うな、面白いなというくらいだったが、時間が経つにつれて、これはある種生き方に革命的な視点転換を示す本なのではと思い至った。今いる環境から抜け出したいけれど、残念ながらそこで生きざるを得ない(動けない)という人に、オルタナティブを提示するかもしれない。

    0
    2024年05月02日
  • 植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

    Posted by ブクログ

    この本をきっかけに植物が大好きになったし、植物はとても興味深いと思った。植物どうしのコミュニケーションだったり、植物と動物のコミュニケーションはとても興味深く、植物の生き方に感心した。

    0
    2024年04月29日
  • 植物は〈未来〉を知っている 9つの能力から芽生えるテクノロジー革命

    Posted by ブクログ

    動物は問題から逃れるために動くことを選んだ。
    植物は問題に対応するために動かないことを選んだ。

    植物は「移動できない」ことが理由なのか、その作りは動物に比べると下等だと思われている。

    だがこの本の著者、イタリアの植物学者ステファノ・マンクーゾさんによると、動物のそれと形態は違っても、植物も視覚や運動など様々な感覚を感知する器官を持っているという。

    動物とは全く違う器官の作りや環境への素早い対応力など、植物がもつ様々な能力は限界に近づきつつある地球を守る手段になりうるとして、近年積極的に研究されている。

    SDGsにも大きく関係する内容なので、持続可能な社会に興味がある方にはぜひ読んでほし

    0
    2022年08月11日

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