作品一覧

  • 日本の思想
    3.9
    1巻1,012円 (税込)
    現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみかた、それらの相互関係を構造的な視角から追求していくことによって、新しい時代の思想を創造するために、いかなる方法意識が必要であるかを問う。日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察。

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  • 「文明論之概略」を読む 上
    4.3
    1~3巻968~1,144円 (税込)
    戦時中、万感の思いをこめて「文明論之概略」を読みつづけた著者が、現代の状況を見すえつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。明治八年、福沢諭吉四一歳のときのこの著作は、福沢の最高の思想的作品であるにとどまらず、日本の前途に対する強烈な危機意識に貫かれ、時代を超えて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。数年前、岩波文庫本をテキストに、二十数回にわたって行なわれた読書会での講義をもとにした書下し。

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ユーザーレビュー

  • 日本の思想

    Posted by ブクログ

    半年かかってようやく読み終わった。
    丸山節に耐えながら、よく頑張った。

    日本の思想界の問題点を短く難解に言い表してくれている良書。マスターピース。

    最後文化の領域で急に「である事」に擦り寄るのはちょっと狡いんじゃないの?と思った。

    0
    2024年12月11日
  • 「文明論之概略」を読む 上

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすい。福澤への思いが伝わってくる。筆者も書いているが文明論之概略と一緒に読むことをお薦めしたい。

    0
    2023年07月23日
  • 「文明論之概略」を読む 中

    Posted by ブクログ

    とにかく丁寧に福澤の議論を読み解いている。人情と規則の区別などは今の世の中の渡り歩き方としても非常に参考になる。

    0
    2021年05月28日
  • 日本の思想

    Posted by ブクログ

    個人的には、「である」ことと「する」ことが好き。平易な文で書かれていつつも、近現代日本の政治思想を理解するための補助線としてとてもわかり易い。
    ちょっと実存主義的??って感じはするが

    0
    2021年05月24日
  • 日本の思想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1961年発行だけど、ちっとも古くない。

    日本における思想の特徴は”歴史的に構造化されない雑居性”にある。「神道」は、その時代に有力な宗教と習合して教義内容を埋めてきた。明治以降の近代日本は、底辺の共同体的構造を維持したまま天皇制官僚機構にリンクさせる統治技術を導入し、国家秩序の中核自体を精神的機軸(→国体)とした。近代日本は権力(国体)と恩情(伝統)との統一によって運転されてきた。従来の共同体に見られる「タコ壷」を天皇制がつないできたが、戦後は天皇制が無くなりマスコミが共通の言語・文化を作り出すようになった。日本の伝統である思想的雑居性は「全体主義」「民主主義」「平和主義」を同時に包摂する

    0
    2020年07月27日

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