出口康夫の作品一覧
「出口康夫」の「京大哲学講義 AI親友論」「これからの社会のために哲学ができること~新道徳実在論とWEターン~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「出口康夫」の「京大哲学講義 AI親友論」「これからの社会のために哲学ができること~新道徳実在論とWEターン~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
哲学は難解な議論というより、日々の判断を支える道具なんだと実感した。何を大事にして生きるのか、どんな未来を良いと考えるのか。そういう前提を言葉にして整理できるだけでも、読み進める価値があった。
特に印象に残ったのは、WEターンの考え方。自分ひとりでやっていると思っていた行為も、実際には人や制度、場所、道具など、いろいろな支えの上に成り立っている。主体を私からわれわれに広げて捉えることで、善し悪しも個人の意思だけではなく、要素の配置や関係として見えるようになる。これは、仕事でもプライベートでも、自分の責任の取り方や関わり方を見直すきっかけになった。
人生の意味についても、ヒントが多かった。人生を全うするとは何かを考えるとき、誠実さや真っすぐさ、関わった人や地域を全力で支える、といった自分のモットーを、単なる気持ちではなく「どう生きるかの指針」として置き直せる感覚があった。結局、人生の意味は所有ではなく生き方の積み重ねにある、という方向に背中を押された気がする。
AIの話も同じで、便利な道具として片づけるのではなく、AIが人の行動を形づくり、人もAIを形づくるという相互作用として捉える視点が残った。だからこそ、導入の仕方や運用の仕組み、教育まで含めて考えないといけない、という問題意識。根深いけれど。
とはいえ、正直、読み切って理解しきるのは簡単ではない。示唆を一度で出し切るというより、繰り返し読みながら自分の現場や生活に照らして少しずつ腑に落としていくタイプの本だと思う。これからも継続して学びながら、自分の生き方や仕事の判断に反映していきたい。
Posted by ブクログ
先日、ある人に「WEターン」「self-as-WE」というキーワードを教えてもらい、その言葉を提唱している京大の先生、出口康夫のこともそこで知りました。彼の考えがわかる本を、とお願いしたら、論文は難しいけどこの本だったら、と薦められました。確かに読みやすい、章ごとにきちんと論が展開されている、難しい哲学用語も少なめでひらがな優先の文章で柔らかい…だけど、わかりやすい分だけ、あれ、自分は何をわかってるんだっけ、と不安になるページめくりでした。自分の生活の中でイメージするとなんとなく、掴める気がするのですが…。例えば「わたし」から「わたしたち」へ、という考え方も昨今のウチとソトを峻別する雰囲気と照わせると、掴みやすくなる気がします。同様に、読み進むうちに連想してしまったのが今年のヒット映画「ロボット・ドリームズ」。もはやEW&Fのseptemberは主人公とロボットのダンスシーンを思い出さずに聴くことのできないぐらいに自分に中では名作映画になっていますが、本書でジョアンナ・ブライソンの「主人/奴隷モデル」に出会ったことで、この映画の主人公に対する感じていた微妙な違和感の正体を知った気になりました。そもそも本書の題名が『AI親友論』ですものね。最初、気づきませんでしたが、ディープなテーマを抱えた題名でした。たぶんこの著者を追っかけるはじめのキッカケが出来たと思います。「WEターン」「self-as-WE」、もうちょっと考えたいです。