くまおり純の作品一覧
「くまおり純」の「犬がえらんだ人」「ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK くまおり純」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
中国残留孤児だった祖父を持つ唯人の物語。大阪に来た転校生アズと関わるうちに唯人は変わっていく。
アズの存在が唯人の揺れと重なって、共感しやすい場所まで降りてきているような気がする。唯人の『中国人か、日本人か』という揺れは正直、難しすぎる。アズの『みんなと違う』という感覚の方が共感しやすい。
それを『雪の日にライオンを見に行く』ことで表しているのも面白いなと思った。タイトルがどう繋がるんだろうと思ってたけど、意外と『そのまま』だった。章タイトルも作中の誰かのセリフそのまま。
そして、『自分と違う世界とどう関わるか』を描いていく。クラスメイトとの関りでゆっくりとアズと唯人が変わっていく姿は応援したくもなった。
ごちそうさまでした。
Posted by ブクログ
学校に居場所がない。
今、自分のとても近くにあることに関することなんて、微塵も思わせない題名の本を手に取ったのはきっと偶然ではないんだな。
想いを言葉にすることにとても力がいる唯人が、アズとの出会いによって少しずつ“自分”を抜け出せるようになっていく姿に勇気をもらえる。
みんながおれを待ってくれる。笑たりなんかせぇへん。
それやのにおれはひとりぼっちや。
唯人が感じていたのはやさしさの中の孤独。
だれかに理解してもらえるとは思えなかった。
そして、私はあの時の事を思い出す。
場面緘黙で言葉を発しなかった女の子。
彼女が文字でのやりとりで想いを綴った一年目。
「言葉を出す」ことに力を注いだ二年目。
彼女にとっての幸せは彼女にしかわからない。
だから毎年担任が変わり、友達が変わり、関わる人が変化していくことはいいことなんだ。