作品一覧

  • 日本水没 (Wedgeセレクション No.53)
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    1巻220円 (税込)
    2015年9月10日、茨城県常総市で鬼怒川堤防が決壊し、常総市の3分の1が水に浸かった。報道では、常総市の避難指示の遅れが何度も指摘されたが、同じような豪雨が都心部に流れ込む荒川、江戸川、庄内川(名古屋)、淀川(大阪)の上流域に降り注ぐと、ハードの整備や市町村による避難誘導だけではとても防ぎきれないことが、現地や専門家への取材で判明した。異常気象がもたらすこの大都市水害の時代に、私たち日本人がいかに備えるべきかをまとめた一冊! 【WedgeセレクションNo.53】 <目次> 【PART1】 常総・徹底取材で分かった「あの水害はどこでも起きる」 文・Wedge編集部 【PART2】 広島土砂災害も同じ原理 危険な山肌は全国18万ヵ所 文・中西 享 【COLUMN】 地名が示唆する水害 文・楠原佑介 【PART3】 あの日レスキューは4000人を救った! でも東京だったら50万人も孤立する 文・Wedge編集部 【INTERVIEW】 住民は避難しない 「流域思考」へのパラダイム転換が必要 岸 由二 【INTERVIEW】 過保護に慣れた日本人 国土より国民の意識を“強靭化”させよ 片田敏孝 ※この電子書籍は、月刊『Wedge』2016年1月号に掲載された記事を一部編集したものです。記事中の事実関係、データ、肩書き等は掲載当時のものです。
  • 人が死なない防災
    4.5
    1巻748円 (税込)
    小中学生の生存率、99.8%(学校管理下では100%)。東日本大震災で大津波に襲われた岩手県釜石市で、子どもたちはなぜ命を守ることができたのか。そこには、震災前から地道に積み重ねられてきた、画期的な「防災教育」の効果があった。本書では、2004年から釜石市の危機管理アドバイザーを務めてきた著者が、主体的な避難行動を可能にした「防災教育」のノウハウを余すところなく、公開するとともに、いつ災害に襲われるかもわからない私たちすべてが知っておかなくてはならない「生き残るための指針」を提起する。【目次】はじめに/第一章 人が死なない防災―東日本大震災を踏まえて/第二章 津波を知って、津波に備える―釜石高校講演録(2010年7月2日)/第三章 なぜ、人は避難しないのか?/第四章 求められる内発的な自助・共助―水害避難を事例に/おわりに
  • 人に寄り添う防災
    4.3
    「人は防災の理屈で動くのではなく、思い合う心で動く」「自らの命を守ることが、他者の命を守ることに影響する」「避難しようとするのは、自らの命を大切だと思ってくれる誰かがいることに気づいたとき」(本文より)豪雨災害が頻発し、台風が巨大化する。大地震はいつ来るかわからない。私たちは、荒ぶる自然と、どのような心構えで共存していけばいいのか。本書は、被災地でのフィールドワークや、内閣府「中央防災会議」での議論などを紹介しながら、高齢者・要支援者の避難誘導、行政に頼らない防災コミュニティの構築、非常時において情報提供者が実践すべきコミュニケーションの要諦など、具体例に基づいた「命を守るための指針」を提言する。ロングセラー『人が死なない防災』の著者が満を持して書き下ろした、待望の新著。
  • 子どもたちに「生き抜く力」を 釜石の事例に学ぶ津波防災教育
    4.5
    1巻924円 (税込)
    3・11、未曾有の大津波から99.8%の子どもたちの命を救った釜石市の防災教育とは? 子どもの命を守るための防災教育の知恵をまとめた、保護者・教育関係者必携の1冊。 【目次】 PART1 3・11そのとき起こったこと PART2 生存率99.8パーセントの必然 PART3 釜石での防災教育の取り組み PART4 これからの防災 付録 地震が起こったら、どうする?

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ユーザーレビュー

  • 子どもたちに「生き抜く力」を 釜石の事例に学ぶ津波防災教育

    Posted by ブクログ

    ■津波から命を守る避難三原則
    ・想定にとらわれるな
    ・その状況下において最善を尽くせ
    ・率先避難者たれ
    ■人間は自分に危険を知らせる情報について、最初の情報は無視する修正がある。これを打破するためには、同じ意味を示す2つ目の情報が必要。逃げてはいないものの非常ベルによって不安の中にある人は2つ目の情報が大きな意味を持つ。
    ■防災教育には「脅しの防災教育」「知識の防災教育」「姿勢の防災教育」の3つのタイプがある。
     このうち最もやってはいけないのが「脅しの防災教育」。災害の怖さをいくら話ししてもあまり効果がないばかりか、自分の住んでいる街をマイナスイメージで捉えてしまう恐れがある。
     「知識の防

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    2023年10月09日
  • 人が死なない防災

    Posted by ブクログ

    ☆10個くらい付けたい本。

    片田さんは、津波防災の研究者だが、それにとどまらず、釜石市など全国での講演により、住民の防災意識の向上を図ってきた。

    東日本大震災、甚大な被害をもたらしたが、それでも、彼の取り組みによって救われた命はいくつあったことか・・・。

    この本はたしかに素晴らしい本だが、実際に災害が起きたとき、ここに書かれている行動を自分が取れなければ何の意味もない。

    この本は是非、一読をお勧めしたい。

    願わくば、自分自身も含め、自然災害に見舞われたとしても、災害以前と変わらず、健全な心身、命を保てるような、的確な避難行動が取れますように!

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    2022年01月02日
  • 人に寄り添う防災

    Posted by ブクログ

    ■「あるべき論」を論じその都度提言をまとめたとしても防災の現場は改善されない。
    ■防災の現場は研究者や行政の「あるべき論」で動くのではなく、その時その現場に臨んだ人が何を思うかによって動きが決まる。
    ■ハザードマップマップを見る必然性を感じていない人に「ハザードマップをみよう」と連呼しても、その効果は期待できない。
     ハザードマップを見ようとしない住民の心の在りどころに理解を示し、その前提を共有した上で少なくともいざというときにはハザードマップを自ら活用する態度を醸成するようなコミュニケーションを行うことが大切。
    ■なぜ要配慮者問題は続くのか
     内閣府は2004年度に「集中豪雨時等における情報

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    2021年08月27日
  • 人に寄り添う防災

    Posted by ブクログ

    正常性バイアス、他愛性など実際の被災者の視点に立ちながら防災問題の改善について本気で論じている。
    私たちは災害過保護状態をもういい加減に脱しなければならない。

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    2021年07月24日
  • 人が死なない防災

    Posted by ブクログ

    2011年の東北大震災
    その時、釜石の小学生中学生はなぜ助かったのか?
    そこには防災の基本とされていた多くの秘訣がある。
    想定外だったということは後でいえる事。
    死なない為には当たり前だと思われていることを当たり前と思わないこと。
    助かるためにはどうすればよいかということが本書を読むことで多いにそのヒントを得られる。

    0
    2019年10月09日

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