廣末保の作品一覧
「廣末保」の「ぬけ穴の首 西鶴の諸国ばなし」「芭蕉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「廣末保」の「ぬけ穴の首 西鶴の諸国ばなし」「芭蕉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
広末保 「芭蕉」 深川移住後の芭蕉の「非定住生活(旅と草庵生活)」と「専門俳人への自覚」に目付けした芭蕉論。それらが「俗」とコンタクトして、蕉風俳諧の風雅が完成したとする論調
前回読んだ伝記とつなげると、日本橋の定住時代(職業俳人、談林俳諧)においても有していた「俗」な側面が、深川移住後に 非定住生活や専門俳人の自覚と結びつき、風雅に転化したということになる
この本の印象的な指摘は「芭蕉の旅は 歌枕世界との同化ではなく、未知の自然や人事にふれることを重視していた」ということ。未知の自然や人事には 禅や「荘子」の影響も含まれ、それらが「俗」を風雅に転化させたと捉えた
蕉風俳諧の風雅が、秩
Posted by ブクログ
西鶴は太宰治が惚れ込んで、『新釈諸国噺』を書いたことは知っていて、太宰治がそこまで言うんなら読んでみたいという気持ちもあったが、さんざん映画にもなった好色ものや、教科書には代表作と書かれている『世間胸算用』や『日本永代蔵』のイメージもあり、なんとはなしに積極的に読もうと思わずにきたのだが、この本は子ども向けにリライトされてるし、入門にちょうどいいかと読んでみた。
江戸時代に人気のあった作家だからもっとスッキリ面白いのかと思いきや、結構後味は悪い。
子ども向けとはいえ、「中学以上」とあるのも納得というか、中学生でも、この苦さはわかるまいという気もする。
特に引き込まれたのは表題作。兄の判兵衛が口