篠原章の作品一覧
「篠原章」の「沖縄の不都合な真実」「外連(けれん)の島・沖縄――基地と補助金のタブー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「篠原章」の「沖縄の不都合な真実」「外連(けれん)の島・沖縄――基地と補助金のタブー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
永遠の名曲、パール兄弟の「バカヤロウは愛の言葉」に倣って言えば、本書はサエキけんぞう・篠原章の「はっぴいえんどは愛の言葉」、二人の「はっぴいえんど愛」が溢れかえっています。ただしその愛は、はっぴいえんどに心を持っていかれたファンの言葉としてではなく、音楽家と学者というプロフェッショナルとプロフェッサーというダブルプロとして語られています。最近、はっぴいえんどを日本のロックのはじまりとして語る神話に疑問を投げかける論考にも触れたりしますが、世界的な音楽の流れの中での偶然が必然となった特異点がこのバンドであることは間違いありません。今回、その特異点が生まれる源流として米軍基地の子弟たちの私設放送局
Posted by ブクログ
日経新聞支局長と元大学教員により、沖縄について書かれた本。一般の人が知らない沖縄の事情を詳しく調べ上げ、丁寧にまとめていると思う。人物名もはっきり書かれており、データも詳細で参考になった。
「基地の見返りとして沖縄に配分されている巨額の振興資金を含めて「公」や「権威」に依存して自立への道を自ら封じている保守的な沖縄の体制と、その体制を事実上支えている日本政府の姿勢が問題なのです」p16
「基地の見返りに投入されている振興資金は、保革を問わず沖縄では大歓迎されます。振興資金は、基盤の脆弱な沖縄経済を支える屋台骨だと考えられているからです。辺野古のある本島北部にも莫大な振興資金が投入されました。
Posted by ブクログ
沖縄の基地反対運動について、実際は、運動に参加している層は公務員の労働組合の人間が多数を占めていること、沖縄の官民の給与格差が大きいのにも関わらず、国からの振興金が公共事業に使われ、本当に必要とされていることに届いていないこと、などを主張し、沖縄の構造的差別とそれをもたらしている層を批判する本。
安全保障云々の問題から沖縄の基地問題を考えることが多かったが、本書のように沖縄経済や社会構造に焦点を当てている本に出会うことはなかった。その意味では貴重な本だと思う。沖縄の基地をめぐる問題は沖縄の社会構造や歴史、伝統に関わる難しい問題であることを痛感した。
Posted by ブクログ
翁長知事の言動が、どうにも腑に落ちない。「オール沖縄」って、沖縄県民って、そんなにひとくくりにされる県民性なの? 辺野古の移設取り消しの理由にある、法的に瑕疵があったと思われるって、言う「思われる」って何? なぜ国連人権委員会で演説なんてしたの?
てなことで、読んでみた本。ただこの本は1月に出版された本なので、これらの疑問に対応した答えを用意しているわけないので、一応お断りを。でもなんとなく構造が見えてきた。
ざっくり言っちゃうと、沖縄には基地と振興予算をめぐる巨大な利権があって、一部の人たちにしか金が渡らない。だから格差社会化している。全国ワーストの生活水準の原因は、政府と一部の沖縄の