山本聡美の作品一覧
「山本聡美」の「増補カラー版 九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史」「闇の日本美術」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山本聡美」の「増補カラー版 九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史」「闇の日本美術」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
以下の箇所を中心に読んだ。
序 九相図の一五〇〇年
第一章 九相図とは何か
第二章 九相図の源流──西域・中国から古代日本まで
第三章 中世文学と死体
第四章 「九相図巻」をよむ──中世九相図の傑作(一)
第六章 「九相詩絵巻」をよむ──漢詩・和歌と九相図の融合
第七章 江戸の出開帳と九相図
第八章 現代によみがえる九相図
おわりに
文庫版あとがき
大河ドラマ「べらぼう」で、「愛した女性が亡くなり腐っていく様を目にしながらも、彼女の“美しい姿”を描き続ける喜多川歌麿」というシーンがあり、あまりにもつらくて最高だったのだが、そのシーンで九相図を思い出したので積読棚から引っ張り出してきた。
Posted by ブクログ
何度も手にとってようやく、購入しました。
東洋には、死体が腐乱して白骨となるまでを9つの相で表す、九相図という絵画がある。
これは、死体の変化と僧侶の修行の段階を表した九相感と重ね合わせたとある。僧は人が変わりゆくのを見て、修業に励むのである
シルクロードの石窟にも書かれた九相図は、日本に伝来して、鎌倉仏教と結びつき、凄惨な主題であるにもかかわら、その絵は圧倒的な美しさをたたえてた。
九州国立博物館に伝えられた、九相図に対して、詞書(ことばがき)も、外題(げだい)もなく、箱書きのみから、その手がかりを探ることからはじまる。
先ず絵巻には、出所となるものがなにも書いていない。過去に修繕された形