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日本の古代・中世絵画には苦しみ、恐れ、悲しみ、嫉妬、絶望など、世界の暗部をのぞき込むような主題が散見される。本書では絵巻や掛幅画に描かれた闇について、仏教思想や身体観、歴史的事件などを手がかりに「地獄」「鬼と怪異」「病」「死」「断罪」「悲しき女」の各テーマに分けて、よみといていく。日本人は生老病死をどうとらえ、どう描いてきたのか。暗闇からの日本美術入門。
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Posted by ブクログ
日本の古代・中世絵画に描かれた“闇”という主題。
仏教思想・死生観等を通して、読み解いてゆく。
闇に覆われた時代。夜の闇は深く、輝く灯りは庶民にはほど遠い。
闇に潜む・・・地獄、鬼と怪異、病、死、断罪等が描かれた絵巻や
草紙等は、どのような背景で生まれたのか。
何故、詳細に描かれたのか。
それは、前世・現世・未来・来世の姿に、行いと信仰が大事と、
視覚で表現されています。
高い身分の人々・・・天皇、将軍等と仏教との関わりも。
戦乱の世を生きた後白河法皇が如何にして数種の絵巻を
作成させたのか、なぜ煌びやかな平家納経は生まれたのか、
歴代の足利将軍と融通念仏の関係は・・・等々、
絵巻等の成立過程は興味深いものでした。
でも、仏教の基礎知識は読むのに必要かも。ちと難解でした。
・・・特に、往生要集!
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