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「鷲巣力」の「書く力 加藤周一の名文に学ぶ」「増補改訂 加藤周一を読む」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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小説・文芸
Posted by ブクログ
ここ数十年で、日本人の消費生活を大きく変えたのが、コンビニ、自販機、そして宅配便なのだという。
確かに私が子どもの頃、家の近所にコンビニはなかったし、宅配便はもちろんなかった。
自販機はあったけれど、これほどの数も種類もなかった。
今では当たり前だというのに。
そのうちの宅配便。
江戸時代、荷物や手紙を運んでくれるのは飛脚だった。(民営)
それが明治時代に郵政事業が国の事業となり、全国一律の金額で配達してくれるとはいえ、ポストや郵便局まで持ちこまなければならないし、サービスとしては明治に作られた法律から逸脱することなく、時代に合わないものとなっていた。
そこに切り込んでいったのがヤマトだ。
事業申請しても放置したまま認可しようとしない郵政省に、公開質問状を出したり、司法に訴えたり。
世論を味方に少しずつ事業拡大しようとするヤマト。
それに対して法律を盾に、大和の言い分を認めない郵政省。
しかし、世の趨勢がそれを認めないことに気がつくと、今度はヤマトの牙城を切り崩しにかかる。
官の権力を振りかざしてみたり、大きく値下げをしてみたり。
10年ほど前の本なので、本当に明治維新から130年もの官と民で戦っていたんだということがわかる。
法令を遵守するのが官の根幹とはいえ、利用者の利便よりも法令順守というのは本末転倒にしかならない。
国家公務員として忸怩たる思いをかみしめながら読みました。
Posted by ブクログ
編集者として加藤周一に親しく接し、立命館大学の加藤周一現代思想研究センターのセンター長を務めた著者が、加藤の生涯と思想について解説している本です。
本書は、加藤の著作を年代順に収録した『加藤周一自選集』全10巻(岩波書店)の「解説」として書かれた文章をまとめ、増補したもので、多方面にわたる加藤の仕事が手際よく整理されています。また、「私は「政治」を好まない」とくり返し語った加藤が、「戦後」の終わりが語られる状況のなかで危機感を強め、時代の流れに抗するための行動へと踏み込んでいった経緯についても、著者自身の視点からの考察がおこなわれています。
一方で西洋と日本の文化についての独創的な見解を語りつつ、他方で同時代の政治や社会に対して積極的に発言をおこなってきた加藤周一という思想家の全体像を把握することは容易ではありませんが、本書は加藤を理解するための手がかりとして有益だと思います。